
研究授業という悪魔集会
活きが良すぎて、やたらと目立つ小学生たち。
この日ばかりは、いつもの教室がどこか異様な空気に包まれています。
そう、今日は——研究授業。
日頃は教室の主として君臨する先生たち。
彼らにとって、研究授業とはどんなものだと思いますか?
晴れ舞台……いや、裁き……いや、粗探し……いや、悪魔集会…いや、有罪判決直前……いやいやいやいや。
まぁ要するに、他の先生や校長、教育委員会の面々にジロジロ見られながら、ベストと思える授業を披露し、フィードバックを受ける日です。
忙しい先生たち、なぜそんな苦行を強いられてるのかって?
言わせんな、恥ずかしい。
指導を観察し、何様フィードバックを施し、生き恥を晒させるためだよ。タブン。
「俺たちはこれを経験して一人前になったんだ!」みたいなイキリ儀式が半分、教員同士の学び合いが半分。
……暴走族でいえば、峠攻めレースを見守る勢みたいな?(おいおい)
異動先の立地や出世、ひいては老後にまで関係するなんて噂も。
実際は「授業後のフィードバックが怖いだけ」派もいるようですが、
とりあえず——都道府県採用の先生たちは、一生懸命だという設定でいきましょう。
忖度?致しません!
ここまで読んで、感のいい読者はお気づきでしょう。
そうなんです。
悪目立ち系・脳デカ族児童は、この「異様な雰囲気」に
気づかないか、気づきすぎて警戒し、平静を失います。
空気を読んでおとなしくする? 致しません。
担任に忖度? 致しません。
誘導に素直に乗る? 致しません。
もしも「研究授業でやってほしくないことスタンプラリー」があれば、
無意識にコンプリートしてしまう可能性があるのが、イキが良すぎる脳デカ族。
当然、担任の先生の逆鱗に触れます。
その結果、
研究授業崩壊をきっかけに、
・これまでのサポートや温情が一切なくなる
・先生主導の嫌がらせを受ける
・生理的嫌悪を向けられる
……といったケースが、けっこうあるようなんです。
中には、研究授業の最中にベテラン担任が理性を失って、罵倒語連発しながら1人でいなくなった、なんて逸話も聞かれます。
先生も人間ですし、キャリアデザインもあります。研究授業が評価の場として必須である限り、こういう悲劇は起こり続けるでしょう。
先生の本音は?
実はおばちゃん、いろんな方の話を聞くうちに「これは書くべきか…?」と迷ってました。
確信が持てなかったのと、「各家庭でできる対処法」が明確に示せなかったからです。
何人もの先生にお話を伺っても、
「研究授業、問題児に欠席してほしいのか、全員出席してほしいのか」
——結局、明確な答えは得られませんでした。
でも、ひとつだけピンときた言葉がありました。
> 「研究授業には“立ち上がり”と“まとめ”があります。それを活かすも殺すも脳デカ族です。だから警戒します」
立ち上がりでは【動の脳デカ族】がつかみを作り、
まとめでようやくあててもらえた【静の脳デカ族】つまり【高IQ博士くん】や【高知能過剰適応女子】が華麗に締める…
そういう構成を期待して授業計画が立てられていることがけっこうあるということです。
脳デカ族は授業のキーパーソン
でも、もしその「あの子」が当日欠席だったら?
授業、見事に成り立ちません。マジです。
「なぜか急に嫌われた」
というご相談がときどきあります。その中には、
どう見ても研究授業の逆恨みっぽいものが混ざっているような…
(まあ確かに……東京都とはいえ、家族と離れて離島赴任は避けたいよね…)
そんなこんなで、我々脳デカ族は——
担任の先生の指導力査定を助けることも、ぶち壊すこともできる存在です。
ただ、研究授業の失敗はタブー扱い。
子どもに愚痴をこぼすわけにもいかず、結果、謎の不機嫌ハラスメントが発生しやすいような。脳デカ族も先生もつらいとこよね…。
じゃあどうする
じゃあ、どうするか。
正直、これが難しくて記事を出せなかったんですけど。
うちの所長とか弟たちは、無忖度で地雷を踏み抜くタイプなので、
派手にやらかし、当然先生から嫌がらせを受けて育ちましたが、結局は楽しく面白く生きてます。
だからベースは「やらかしながらたくましく育て派」なんです。
でも、繊細な子には、不機嫌ハラスメントゴジラ(先生)と調子乗り高IQの仁義なき戦いなんて地獄の轟音シアターですからね…。
ピリピリした空気、目が笑ってない先生、
後ろには覇王色出しまくりの見知らぬおじおば、
そしてなぜかいつも以上に過活動なやらかしキッズ。
酸欠・頭痛・腹痛で倒れても不思議じゃない。
というわけで、汎用性がある研究授業攻略法となるとこんなかんじかなー。
> 研究授業の日程を事前に確認し、欠席する場合は事前に伝える。
必要があれば「その日お休みしても大丈夫ですか」と事前に提案する。
脳デカ族の中には、学校を絶対視することに伴う大問題がのちのち炙り出されてくる可能性が高いタイプがいますので、軽視しすぎない程度に軽視して遊びに連れ出しておくのも吉です。
このあたりの界隈は、これくらいの自己防衛チェック入れてもバチは当たらないでしょう。知らんけど。
一句できた!
誰得の研究授業?地雷原
おあとがよろしいようで…
あつまれ脳デカ族の森 (もしかして発達グレー研究所)ただのおばちゃんでした!
こちらもぜひ!
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