今日は、やるべきことなのにやる気が出ない…というお困りについて。
高すぎるハードルと学習性無力感が原因ではありませんか?
自分は無力であることを繰り返し経験して学習してしまったという感覚を、学習性無力感と呼びます。
やる気ない…
無気力…
そんな状況に困ったら、読んでください。
改善、努力=無駄、という認識
学習性無力感は、ステューデント・アパシーとも呼ばれます。
能力を発揮できない環境に置かれ続けると、
良い環境を求めて模索する行動をやめます。
脳が
「やっても意味がない、非効率的だ」
と判断するためです。
脳は、改善努力を諦めて、
無気力な状態になります。
特に元々改善努力とか試行錯誤が得意でないタイプの脳は、学習性無力感に陥るのも早いです。
イメージとしては、
囚人が脱獄を試みる、
けれども何度も失敗する、
そのうちに、脱獄を試みなくなる……
これの、脱獄みたいな悪いことじゃなくて、
いいことに対して意欲が消失するやつねー
(例えが下手ですみません!)
小さいころ意欲に満ちていたお子さんでも、
集団内(家庭、園、学校、習い事等)で
失敗体験や劣等感を積み重ねたために、
学習性無気力の状態に陥ることがあります。
特に発達障害的な特性があるお子さんにとって、集団に適応しようとする際のストレスは、並大抵のことではありません。
大きなストレスに耐えて耐えて頑張っているつもりなのに、どうしても適応できない、という事態は、
無力感を学習するには、これ以上ない最適環境です。
私は、賽の河原現象と呼んでいます。石を積まされる、けれども、積めども積めども振り出しに戻され永遠に積み終わらない…その絶望感、おわかりいただけるでしょうか。
育てにくい子を育ててるときに親御さんが陥る心境や状況も実は、学習性無力感や、賽の河原現象と、よく似ています。
これを予防するには、学習性無力感をもたらす集団にいる時間、インパクト、ストレスを減らす必要がある、そう一般に言われています。(おばちゃんは、その子に必要なステップはいろいろだと思ってるので、単に個別にすりゃいいってこととは思ってない。むしろしっかり嫌な思いして鬱憤ためて爆発力につなげたほうがいいケースもあります)
一度陥ると、回復には大きな手間隙と時間がかかります。
「どうせ」
という言葉が出る前に対処してあげたいものです。
「どうせ」
という言葉が出てからでも、遅くはありません。それはそれで、大きな学びを得る機会となります。
好きな人の役に立ち、認められ、スモールステップで成功体験を積むことで、目がきらきらと輝いてきます。
親御さんのこと、家族のことが大好きなうちに、その家族のために役に立つ仕事を任せてみてくださいね。
※最終的には、思う様には人の役に立てないことも受け入れていく必要性があるので、役に立てて嬉しいという気持ちに依存させないことも重要です。
*1
「役割なんて果たせるわけがありません!」
「人の役に立つことを喜べるなら苦労しない!」
で、す、よ、ね!!
お気持ちわかりますよたぶんね…。
次の記事に、役割っぽくはないけどこれ大事な役割だよ、って例を載せています。読んでみてくださいね。
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