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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

挫折を仕組むという手法

こんにちは、ただのおばちゃんです。

 

 

なるべく早くから

挫折と克服を経験させてください。

こう申し上げましたところ

「挫折して傷付いて自己肯定感下げるよりは、

挫折なんてさせない方がいいのでは?」

「克服経験は、そう簡単にはできない」

というご意見をいただきました。

 

「挫折と克服」、語弊がありました。

研究所では、

必ずできるようになるちょっとしたことも

挫折として認識していただくようにして

自己肯定感の大切な礎としています

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挫折させっぱなしにしない

もしかして発達障害、

ADHD、アスペルガー症候群
多動や不注意、認知の歪みがあるお子さんの場合は
挫折させっぱなしにするのは危険です。

精神面でのデメリットが大きいためです。

挫折させっぱなしにしないためには

個別対応が不可欠です

園や学校などは集団生活ですから、

当然、集団内順位等、

他者との比較をベースとした価値観が付き物です。

家庭にも、家族内順位が

暗黙のうちに存在していることが多いので

注意が必要です。

 

発達凸凹のあるお子さんの場合、

他者との比較ベースでは、

挫折しっぱなしになりがちですので

信頼できる人との1対1の時間を

軽視しないでください

※母親を自分の一部のように

支配しようとするなど

クレーン現象が強く出ている、

つまり

自他の区別がついていない状態のときは

ご相談ください 

 

集団の設定と集団内の立ち位置

さて、

とはいえ

集団に所属する限りは

集団内での立ち位置を無視するわけにはいきませんね

 

集団内順位を無視できず

競争をさせるならば

親は責任を持って徹底的に

手間隙かお金をかけるしかありません

都市部の子どもたちの学歴競争は、

愛と手間隙、資金を

しっかり注がれたメンバーが

多数派である中での競争です。

その競争社会に放り込むのであれば、

親も覚悟を決めなければなりません


大切なわが子を

学歴社会に投げ込むのであれば

学歴社会における

下層形成要員にされないために

親が尽力すべきです

 

しかし

現実的には
勝ち続ける人生は望まない方がよいですから
選べる範囲で
競争意識の少ない集団に
居場所を用意するとよいでしょう
(気のいいおばちゃんとのお茶会等も
居場所になり得ますよ)

 

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集団での順位、

偏差値というのは残酷です
前回偏差値50、今回45になったとします。
順位や成績は、

本人の能力の絶対値を示す数字ではありません。

あくまでも、集団内のどのへんかを示すものです。
自分自身の成長に目を向けにくくなります。

周囲が器用で、

自分よりも効率よくハイペースで成長する中で

要領の悪いお子さんたちは

敗北感挫折感のなかに居続けるか、

自己研鑽を投げ出すかのどちらかになりやすいのです。

テストのたびに、上がった下がったと一喜一憂すると

認知の歪みのあるお子さんは自己研鑽を投げ出します

それならまだいい方です

鬱に向かいます

 

承認欲求に振り回される未熟な存在は人柱を求めている


順位や偏差値などで

わかりやすく数値化されていなくても
未熟な人間は
相対的に自分の位置を高めてくれる
人柱を求めています
自分の下に人間がいると
確認したいのは人間の悲しい本能です

性格、社会性、

におい、外見、経済力、要領

様々なもので

お子さんは値踏みされています

 

大きな挫折は

集団や社会が勝手に…

容赦なく提供してくれますから…

家庭では

大きな挫折に出会ったとき

ぽっきり折れてしまわぬように

「こんなもんでいいわ」という

身の丈感覚のつかみ方や

乗り越え経験のための挫折経験を積みましょう

そのための意図的な挫折を用意しましょう

 

挫折を意図的に提供する

大切なわが子に

嫌われ者にならない

愛されキャラになってほしい

そう思ったら、
意図的に、ほどよい挫折を用意し、

乗り越え経験や

身の丈感覚をつかむ経験に繋げましょう

 

多くのお子さんは、

身の丈感覚をつかむにあたり、

クラスメイト、兄弟姉妹や両親の

最大値や最小値を身の丈だと思う傾向があります

身の丈を過剰に高く設定しているお子さんの場合は

保護者が誘導していく必要があります

 


そして

「出来ないことを受け入れた。

練習した。

それなりに進歩した。

あるいは

他者のすごさを称賛した。」という、

日常に埋没しがちなステップに

気付いてもらえるような関わりをしていきます。

 (手法が多様なので

ここでは割愛します

ご連絡いただければ

ご相談に乗ります)

 

その子によって、

ほどよい挫折と克服体験に

適したものは違いますが、

他者との比較下でなければ、

いろいろなものが

 

挫折と克服

 

失敗とリカバリー

 

行き詰まりとなんとなく軌道修正

 

という貴重な経験になり得ます。

 

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程よい挫折の設定方法

程よい挫折を設定する時、

集団に追い付くことを

目標地点とするのはNGです。

もちろん、追い付ける保証が

あればいいのですが…

 

お子さんの状態によって全く異なるので

例示するのもはばかられますが

ちょっと書いてみます

 

食事系ではマナーをうるさく言いたくなりますが

まず

できるようになっていることを認め、

お子さん本人にも実感させるのが大切です

 

運動系では歩く、スキップ、

自転車、ボール扱い、

ランニングのタイム、
デスク系では椅子に座ることから、

持ち方が悪くても筆記具を持つこと、

読み書き計算、絵、

優しい声掛けや空気を読むなどの人とのかかわりなどなど…

 

園生活や学校生活でも評価を受けるようなものではありますが、

どうか、どうか、

集団における位置ではなく

1ヶ月前、2ヶ月前…1年前の本人比で見守ってあげてください

 

3ヶ月前、この歌が覚えられなくて泣いた(挫折)

練習した、今はどうか。(客観視)

そうだよね、覚えて歌えるね!(克服)
(歌わないでいると忘れる←再挫折、のようですが、
繰り返し使わなかったから脳が不要と判断して
片付けしてくれたからです

それも脳の大事な機能なんだと知らせてください


忘れたくない時にどうすればよいか
わかるように示してあげてください)

 

集団における位置は無視してはいけませんが

重視しすぎない

バランス感覚が必要です

本人比での成長を

親子で感じられるようになってから

集団における位置やその改善に

注力してください

 

 

裏技。克服してから挫折を思い出させる手法

「でも、うちの子、発達が無茶苦茶で。

事前に克服できる挫折かどうか

わからないのです」

育てにくい子には

正攻法より

裏技が効くことがあります。

 

克服の喜びを感じさせてから

挫折の過去を掘り返すのです。

 

できない間はくどくど言わず

望ましい言動ができているときに

「先週はできなかったよね。←失敗、挫折を思い出させる

今はどう?←客観視を促す

できている?心の中で自分に

いいね できそう?←自分で自分を肯定する作業を促す」

こうして自分の良い行動を多めに認めさせます

 

今日も生きて帰ってきたね!

こんな声掛けが効くお子さんもいます

 

家族にできること

たくさんあります。

言葉など関わる力は

お子さんの生育環境や

言葉の発信者との信頼関係、

過ごす時間の長さ×濃密さに強く影響を受けます

 

乳幼児期からお子さんを

継続的に見ていて

子どもに好かれている

両親、祖父母、身近な親族などの保護者は

ちょっとの工夫で

効果的な関わりができることが多いです

 

主に親子1対1の時間に

信頼関係を築くことになります

兄弟姉妹がいる場合は特に

周囲の協力を得て

1対1の時間を作ってください

(週末は家族で過ごす、

外食は全員で行くなど

親のこだわりを緩和するべきこともあります)

 

ささやかな日常の中に埋もれがちな

ささやかな成功体験を見つける、

そして

克服への過程&出来なかった過去に

意識を向け自分を自分でほめる方法を

1対1で伝えてあげてほしいと思います

 

うちの子はもう大きくなり過ぎた、

そう思ったとしても何歳でも

取り戻せます、

取り戻して

幼児期に取るべきだった単位は

遅くなってでも

きちんと取得させてください

 

挫折と克服の効果

克服、進歩、折り合いを

自分で認めると

脳がさらされている劣等感ストレスを

大幅に緩和できます

 

劣等感ストレスの嵐が止むと

はじめて

自分や他者の劣った部分についても

穏やかに認められるようになります

 

このような癖を

身に付けさせられながら育てられた子は、

発達障害であっても

心しなやかでたおやかです

 

集団の役割は、

追い付け追い付けという目を向けて

同調圧力で進歩を促すというものであり 

挫折感も、乗り越えた経験も見過ごされがちです

(ものすごく遅れのある子の場合は

丁寧に見てもらえることが多くあります。

しかし

高機能なADHD アスペルガー

グレーゾーンですと

向けられる目は厳しいのです)

 

少しでも発達障害風味、

自閉傾向、不注意、多動

認知の歪みなどの傾向があるならば

小さな挫折と、小さな乗り越えを

認知するきっかけを提供しながら

育ててあげてください

自己肯定感のしなやかさたくましさが違ってくるはずです

 

乗り越えといっても、

いわゆる完全克服!

というものばかりではありません。

「まあいいか」これもうまく使えば克服です。


「まあこんなもんか」という

理想と現実の折り合いの付け方も含め

 

しなやかさを早期に身に付けることは、

アスペルガー症候群等発達凸凹風味を持つ子にとって

とても大切だというのが私の考えです。


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