プロは一番いい指南をくれる…
とは限りません。
プロと言っても色々な思惑やしがらみがあり、それこそ忖度に忖度を重ねた上での発言も多くあるからです。
対応するプロにもよりますが、ズバッと本質に切り込んでくれる発達プロは、身近な担当者にはあまりいないようです(※スーパーバイザーの立場は、容赦なく事実を突きつけてくれることもあるでしょう)
自治体の役割はスクリーニングが主で、支援が届くべき子に届けるようにすることだからです。
自治体の発達支援関係者には、当たりの柔らかさ、保護者の心を開くことを優先するスキルが求められており、本題にズバッと切り込まないように細心の注意を払うあまり、伝えなくてはならないことを伝えられないことも多いです。
受容しているようで受容のできていない親御さんがとても多いので、
「こうだからこうしましょう」を丁寧に丁寧に、オブラートに包んで、どうか伝わりますようにと祈りを込めて伝えようとすることになります。
このように、プロだからこそ、親御さんの心理をお子さんの利益よりも優先する、ということがあり得ます。
「うちの子発達障害なのでしょう?」と悲壮な表情で尋ねるか、嬉しそうに尋ねるかで、返ってくる反応がかなり違ってくるのです。
多くの保護者は、自分のことはいいから我が子を…!と思っているのも知っているのですが、親のメンタルがしっかりしていなければ子どもまで支援が届かないというのも確かなのです。
プロは、受保護者の心理と、早く支援をさしのべなければというジレンマに、苦しんでいるのです。
親御さんが受容できているのであれば、そのことを担当者に過不足なく伝えた方が、手っ取り早く、お子さんの発達について意義深い話し合いができるでしょう。