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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

落ち込んでるときに。完全対立?2つの心理カウンセリング使い分け

発達障害子育てに限らず、
大きな責任と無力感の伴う
子育てはストレスの連続。
「カウンセリング」を利用する親御さんはとても多いです

(リアルな口コミでは、習い事は話題になりますが、
カウンセリングと家庭教師のことはあまり
具体的な話題になりませんね。

クチコミで話題になると予約が取りにくくなる
&経済格差が露見する、という縛りがあるのでしょうかね)

宗派から探すカウンセリング

カウンセリングにもいろいろあります

それは
上手、下手、相性の良し悪し、
どの心理学権威の傘下にいるか
等というレベルの話以前の、根本的な違いがあります


方向性の全く違うものが
「心理カウンセリング」の名のもとに
いっしょくたになっているのです

子育てに悩む親御さんが出会う臨床心理の手法は
ひとつではありません
たくさんの系統があります。

宗派>流派>派閥>手法>個性>相性、
千差万別なのに、なぜか、
カウンセラーは万能だとお思いのようです。

確かに、万能カウンセラーもいらっしゃるとは思います。
でも、恐らくは好き嫌い、得意不得意、あります。

自費のカウンセリングは、クライアント側が選べます。選ぶべきです。カウンセラーからは
「せっかく来てもらって話聞いたのに、あなたの案件は苦手です」
と思っても、言えないのですから。


中でも、最大の宗派とも言えるのが
古典的な傾聴系と、ABA、BA、CBT(応用行動分析、行動分析/行動活性化療法、認知行動療法)系。

ざっくりこのふたつが
「子育ての悩みをどうにかしたい」というとき触れる機会が多く、
かつ、
クライアントにとってどちらが好みか、はっきりわかれるところです。

どのへんが真逆?

東洋医学と西洋医学くらい
問題解決へのアプローチ方法に違いがあります。

傾聴系

古典的な心理学に則っています。歴史が長いので、行っているカウンセラーも、利用者数も、恐らく一番多いでしょう。臨床心理士や公認心理師の資格を勉強しようと思うと、心理学に関してベースとなる学問体系はこちらになります。いわゆる王道ですね。

説明しにくいのですが、相手の思考をコントロールする意図を持たずに聞きながら、本人の中から気付きが沸き起こる、そんなミラクルを起こす技術が傾聴と言えるとかなんとか。
おばちゃんも一応このモードも使いますが、アドバイスをしないかわりに、呼吸の合わせ方や、目をはじめとする全身の筋肉の動かし方などで空気をコントロールすることはあります。

クライアント(患者さん、お客さん)本人のなかに、問題解決の答えがあることがわかっている。それなのに心に蓋がされていて答えにたどり着けないときは、傾聴がとても有効です。

本人の回復力を信じゆっくり治す、そんなかんじですね。無理矢理例えるならば東洋医学的です。
誤解を恐れずに言えば、定型向け、回復期向け、記憶力や思考力が突き抜けてない普通の人向け、または急性期向けです。

BAとCBT

この場合のBAは、Behavior Analysis or Behavior Activation 行動分析または行動活性化療法の略。CBTは、認知行動療法の略とします。
行動を分析し、好ましくない行動や思考に到る過程をブロックしたり、好ましい行動を起こしやすくしたりして、改善へと誘導するかんじです。
あーただのおばちゃんなもんで、用語説明がザックリですみません。

親御さんのご相談には「こうありたい」「やめたい」または「こうさせたい」「この行動をやめさせたい」という意図が明確に存在しますが、
「じゃあどうやって?」
の答えがみつからない、または誤解していらっしゃる状態であることが多いです。こちら系のカウンセラーは自分の臨床経験や人生経験に加えてBAやCBTのテクニックを利用して
「じゃあどうやって?」
の部分に介入していくわけです。

問題解決に近づけていくためときには侵襲的な介入を行う手法であるという点で、古典的で王道的な心理学とあまり相性はよくないです。

あえて例えるならば、薬剤や外科的処置の伴う西洋医学的な積極治療に近いです(ただし西洋医学は統計学的根拠ベースであり、相関関係と因果関係を明確に区別します。その点でそもそも心理学領域と全く異なります)。

クライアントさん本人やお子さんのなかに答えがない場合、私はBA的な関わり方法、CBTのような介入のほうが合っていると思います。


目的を見誤りますとミスマッチが起こります。
個人的には、ちょっとしたもやもやが落ち着くのは傾聴で、
解決のための課題がもらえるのがBA、と感じていますが、どうやらこれは共感の汎化が弱く、共感のクオリティにうるさい(雑な共感ではあまり癒やされないが、本気の共感にはものすごく癒やされる)系の脳デカ族あるあるのようです。


利用者の側で、共感してほしいときは傾聴型、アドバイスや解決方法を教えてほしいときはBA型(ABA含む)
このように使い分けをするべきです。
(私がこのような断定的な言い方をすることは珍しいですわよ)


お子さんを受験に失敗させてしまった悲しみを癒し
乗り越えるためには
傾聴タイプの心理的関わりでじゅうぶんというケースが
定型さんの場合は多いでしょう。
子どもの幸せを願う気持ちは
モヤモヤとはしながらも
親御さんの心のなかに既に存在している事が多いので
そこにたどり着けばいいのです。


考え方がネガティブなスパイラル状態に入っている場合、
早急に救いあげ、
問題行動を減らして、
好ましい行動を増やしていく必要があります
個別でBA(行動分析)やCBT(認知行動療法)に取り組むのがよいでしょう。

BAが見つからない?

BA行動分析やABA応用行動分析の専門家はあまりいません。いてもものすごく高いです。

彼らはしばしば
「専門家でないと意味がない」
と断言しますが、それはお仕事柄そう言わざるを得ないだけです。

確かに心理の専門家は、あらゆるタイプの悩みを学んでいます。

離婚する側される側、失恋する側振った側、ストーカーする側される側、
訴訟に巻き込まれる側巻き込もうとしている側。

毒となる親に育てられた側、子どもに毒親認定された親側。

片付けられない人の悩み 片付けずにいられない人の悩み。

潔癖な人側 不潔すぎる人側。

浮きこぼれ 落ちこぼれ。

美人過ぎる悩み 不細工すぎる悩み。

お金持ちの悩み、貧困の悩み。

網羅して学んできたのが専門家なのです。


会社や教育機関といった組織としては、多様なニーズにこたえるため
また
育てればその組織特有の心理的問題に対応する力を持った人材を確保できるとして
浅くてもいいので、広い分野のクライエントをみられる若手臨床心理士が必要です。

心理の専門家は、こんなにもたくさんのことを学ばされた専門家です。
相談を依頼するのに たとえ駆け出しであってもお金がすごくかかります。

臨床心理士さんであれば、大学院含め6年分の学費。
アメリカの応用行動分析学修了の方ですとアメリカの高い学費を
取り戻さなければならないので、高額なのも無理はないでしょう
(文系でも実習が多いため学費が高いです)。

しかも悪いことに
心理の専門家としてフリーで生計を立てようとすると、
どうしてもリピーターが必要となってしまいます。

傾聴はリピートがとりやすく(ゆっくりゆっくり効いてくる)
行動分析はリピートが入りにくいです(優秀なカウンセラーであるほど問題解決までのスパンが短い)。

ですから
行動分析、応用行動分析の専門家の面接料金はどうしても単価が高額になりがちです。その業界を守るための発言をするのも必然です。

庶民のライフハックにプロは不要

我々庶民は、毎日専門家のアドバイスを受けられるわけではありません。

私が教育に関していつも思うのは、稼げるようになってもいないうちからプロに頼りすぎる癖がつくのは良くないなということです。経済的に行き詰まる、カウンセリング貧乏、アウトソーシング貧乏、というのも気をつけてあげねばなりません。

支払いを続けられるだろうか(専門家の生活を支えるだけの可処分所得があるだろうか)?ここまでは皆様方かなり意識されてると思います。それは良いことです。それに加えて、この子もそうなれるだろうか?この視点もあってほしいのです。



日頃断食して、たまに外食するよりも
多少まずくても毎日家庭で料理をするのがよいですよね。
傾聴も、行動分析、応用行動分析も同じです。

心理の専門家に頼むとき、期間を定めないと、お金がかかりすぎます。
自治体の相談は、人気があれば予約取れません。
大人になったら子育て不安以外のカウンセリングは有料です。

プロに頼りすぎると、現在の家計だけでなく、お子さんの未来の家計、カウンセラー側の経済的な問題まで関わってくるということです。

問題はそれだけではありません。

専門家の言葉は重すぎる

ご本人自身の本来持つ
「参考程度に聞いて、
負担なく使える情報だけ適用する力」
「バランスを取る力」を阻害してしまうことがあります

お金をかけた時点で余計な、むしろ解決を邪魔するストレスやプレッシャーが発動してしまいます。大金持ちやコスパ意識ゼロの家系は別としてね。

なんだかんだ言って、いちばんのカウンセラーは

専門家の生活を支える経済力がない方は、下手でもじぶんでやってみますよね。

最近では、よい本がたくさん出ています。もちろん、各お子さん向けのアレンジをする必要がありますが。

何言っても聞いてない旦那様。
何を言っても反論してくる親。
子どもの寝顔、ぬくもり。
そのときどきで
いちばんのカウンセラー、だったりするのです。

おせっかいおばちゃんもうまく活用してくださいね
(私のような)

自分で自分の心の声を整理して
必要なものを選べますように

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