発達障害をはじめとする、「難しい子育て」に直面し、ペアレントトレーニングを学び始めた親御さんは、期待をするな、ひたすらに無償の愛と時間と手間とお金を注ぎ続けろ、自分の感情は捨てろ。と言われているような気がしているかもしれません。
しかし、そうと言われても親御さんも困るでしょう。
少なくとも、私は困ります。
よっぽどの有閑マダムでないかぎり、「時間と労力とお金を注ぐ以上、それなりの成果を期待せずにはいられない」、当然です。
子育てはビジネスではありませんから、
成果にこだわって子どもを潰してしまうなんてことは避けねばなりません。
そこで肝心なのは、手間隙やお金と言ったコストの効率と、バランスです。
手間隙もお金も、どうせならお得に効率よく!としたいですよね。
効率について
成人後、ネットゲーム廃人になってからコストをかけるより、小学生中学生のうちに、かけるべきところを見極めてかけた方が、期待値が高いということは、皆わかっているところです。
バランスについて
凸伸ばしと凹ならし。
期待と諦め。
などなど、あらゆる側面について言えます。
ノーベル物理学賞がとれるレベルポテンシャルがあるならば社会性は捨てて凸伸ばしもいいでしょうが、発達でこぼこのお子さんの凸伸ばしは、人生設計における諸刃の剣です。
また、コストをかけるとついて回る「成果」に対してのバランス感覚も、凸凹子育てストレスの軽減に役立ちます。もちろん、お子さん自身のレジリエンス獲得にも繋がりますよ。
期待半分、諦め半分
期待1パーセント、諦め99パーセント
期待と諦めのバランスは、どれぐらいが我が家にとっていいのかな、と意識してみてください。
それだけで、無意識のまま期待することを避けられます。
お得なメンタルは一日にしてならず。
でも、お得な考え方の効果に気づければ、楽になります。
親御さんとお子さんの鬱病予防としても有効だとされています。
次回は、期待が親子の心を破壊することについて綴ります。
親子の心が破壊される前に、お得な考え方を身に付けてほしいと思っています。
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