メモを介した社会性訓練について、続きです。
話し手にとって、聞き手の書いたメモを見ながら、わかりやすい話し方とはどんなものか考えながら話すという作業を行いますと、とても重要な社会性訓練となります。
訓練と申しましたが、辛いことにはしないでください。
うまく伝わると脳が喜びますので、
完成したメモを見て「インタビュアーに伝えられた!」という実感が得られれば、それが脳へのごほうびとなり、何回か行ううちに「伝わりやすい話し方」が習慣化していきます。
また、親の記憶の曖昧さにつけこんで嘘を言う子であれば、書き残すことにより、フィクションを言いにくくなるという効果が多少狙えます。
(※嘘が後々まで残ることを危惧できるお子さんと、嘘を書かせることに良心の呵責を感じるお子さんのみです。
先読み力ゼロのその場しのぎ系嘘つきですと通常運転となります。その場では私はスルーでよいと思います。
嘘をついたときに、嘘はよくない、と言われても、脳は受け入れませんし、そもそも嘘はうまくつくべきであって完全にゼロにしたら社会に適応できません。
当研究所は、嘘は良くない、嘘も方便、バランスが大切、ということを繰り返し伝えます。
上手な嘘とばれたときのリカバリ方法のパターンをプログラムとして積み上げていきます。
「寂しい、不安→注目がほしい→困らせたい→盛大な嘘をつく」という拗れ方をしてしまっていても、メモによる関わりは不可能ではありません。
「他愛のないことも、ショッキングな話も、全部同じように記者的にメモ対応」します。
続きます。