体の不調と心の不調
解毒排泄機能に関して、例え話をさせてください。
体の不調に関する対処法は、人々に浸透しています。
登校日の朝起きられなければ、
発熱しているか?顔色は(血流は)?
発汗は?
水分 食事は?
吐き気は?
辛いことがあったか?
しばらく様子を見るべきか?
などなど、チェックポイントがあるわけです。
食べているのに元気がない、成長期なのに体重が落ちている、そういうときは
不足している栄養素を調べて補いつつ、不足してしまった原因を探ります。
血液検査で鉄欠乏性貧血が見つかれば、鉄剤処方。
重度のままか悪化するようなら精密検査。
消化器その他からの出血?
女性ならば不正出血、過多月経、造血の不具合?
なんて鑑別診断し、処置を選んでいくわけです。
このように、体に関しては、不具合対応の段取りが、周知され、よく機能しています。
統計学的な外れ値と西洋医学
見つからなければ、体質(個性)かな、心身症かな?児童精神科コンサルかな?となります。
ここで心理ならではの難しさにぶつかります。
発達障害傾向というのはざっくり言うと【外れ値】【何らかの機能がプラスマイナス2SDを超えている】ということです。
一応、検査をして、極力客観的な評価を行ってもみます。
しかし、単位量あたりの血液に含まれる赤血球の数のような客観的評価ではありません。
主観が、どうしても混ざります。
特に知能が高すぎたり人や環境へのこだわりが強すぎたりして日常生活に支障が出ている子は、検査を行う者や状況によって、パフォーマンスが大きく変動します。
(安定した力が出せないのが障害だ、と言えばそれまでなのですが、最大パフォーマンスのように受け取ると、育成方針の選択などでトラブルが起きやすいと思います)
発達障害を西洋医学の範囲でどうにかしようという取り組みは、難航しているのが現状です。
現状の検査、診断には
「育児/教育/メンタルケアのスタンダードが通じないから、障害。」みたいなテキトーなものも含まれてしまっているのです。
スタンダードは、多数派向けであるから スタンダードと言われるだけで、発達凸凹さん向きの手法は多くが逆説的、裏ワザ的です。
また、精密検査に進むことも、いいことばかりではないです。
ついに不具合の理由が判明するのでは!
育児のポイントがつかめるのでは!
と、大きな期待をかけてしまいがちだからです。
WISC、睡眠障害の検査、脳波の検査は、後々の人のためになります。
勧められたら受けてみるのも悪くないと思います。
手を尽くしたぞという感覚やお墨付きもらえて、救いになることもあります。
ただし、その子自身が恩恵を受けられるかというと、疑問です。
発達障害黎明期を生きる
心、特に子どもの心の仕組みは、医学的にとらえられるようになってまだ日が浅いのです。
今はまだ、医学的発達障害研究の黎明期と言ってもいいぐらいです。
100人単位で療育し、5年、10年、20年、30年の追いかけに成功したコホート研究ありますか?
私は勉強不足なので知りません。
1歳半健診で自閉症スクリーニングにひっかかった子が、6歳でも自閉的であるかどうかの研究が「画期的!」と言われている、そんなレベルです。2020年6月で、ですよ。
当研究所では、今困っている方々のお力にならねばと使命を感じています。
「この子」に関わることは、待ったなしです。
社会が変わること、研究が進み特効薬が出来ることなどに期待している暇はありません。
代々組ASD ADHD、今なら絶対診断ついてる明治大正昭和生まれの育ちの特徴と、先端の研究を踏まえ、
目の前の発達凸凹っ子や親御さんが幸せに生きるための、今できるお得なコツを探りましょう。
続きます。
・おばちゃんの思い出
・振り返ると
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