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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

ガールズトーク・ハック

こんにちは、ただのおばちゃんです。

さて、今日はうちの読者さん的女子のためのサバイバルライフハック。
でも実は、老若男女、世間話全般について適用可能な考え方です。

ご参考までに。

☆気付いたら友達ゼロ現象

思考力や記憶力、感受性などの脳のエンジンやセンサーが高性能すぎる女子は、幼少時から莫大なモヤモヤを抱えています。
そして、抱えている闇の深さのわりには目立ちにくい傾向があります。担任も周囲も、多動男子に目を奪われていますからね。

興味や趣味がニッチすぎて承認が得にくかったり、
学校などでは持ち前の過集中を用いて過剰適応能力を発揮して、上位者スタンス、優等生スタンスとしての立場を確立してしまっていたり、イマジナリーフレンドが長期間いたり、独り言が多かったり、褒められても素直に喜べなかったり…
ASDやギフテッドを含む脳デカ族の女の子の生きづらさは、なかなか気付かれません。思春期以降、体調不良、不定愁訴、あるいはお金の問題として現れることが多いと言われています。


悩めるお嬢さんたちは、どんな育ちだったのでしょう。

親御さんが子供思いかどうかとか、たくさん褒められたかとか、愛情云々の、よく言われるような
「いい親かどうか」
はどうやらあまり関係ないようです。

関係ないと言うか…、どちらかというとほめられまくり愛されまくりなちびっこ時代の記憶が、猛毒なんじゃ、と邪推したくなるほど…大事にされて育った女の子たちばかりです(当所にご相談下さる時点でバイアスはある)。


人を選ぶ目が厳しすぎて馴染まないとか、ぼんやりしているとか、硬くて真っ白な心や、極端な個性を持つ彼女たち。

それでも低年齢のうちは、お友だちごっこが得意な定型寄り女子たちや、わちゃわちゃ絡んでくれる男子、あるいは本人の無自覚な献身のおかげで、孤立を免れることもあります。

親御さんも先生も、お友だちがいるんだな、よかったな、と思い込めるのです。

まさかかわいい我が子がみそっかすだとか、楽しそうな輪の中で深い闇を抱えて臥薪嘗胆しているとは思わないものです。

(近年では療育的対応の普及に伴い、お姫様ガール、ありのままガール、とっちらかり反省ゼロガールが増えています。)


脳のエンジンやセンサーがやたらハイパワーなお嬢さんは、ときには発達障害男子のやらかしを優越感や蔑視の感覚、あるいは憐れみや心配の気持ちと共に眺めながら、時を過ごします。
こうして、危なげなく、高めの自己イメージを固めていきます。


具体的な問題として現れるのは生理が始まる1-2年前かちょっと後が多いでしょうか。 

創作や歴史の中の人間関係に憧れすぎて、卑近な友情を薄っぺらに感じたり。
誰かが私を完全に理解してくれるはずだ等、他者に求める理想が高くなったり。

ちょっとやそっとの承認では満足しにくくなり心を閉ざしていくパターンや、高学年になってからやけっぱちのように積極奇異や陽キャに転じ周りを困惑させるなどして嫌われるパターンなどが見られます。

☆闇雲に笑わない+同類少ない=承認ストックが少ない

視聴率の高いバラエティーや、有名ユーチューバーの番組よりも、
ディスカバリーチャンネルや歴史番組、昔の名作等に惹かれる子はいませんか。

このタイプは、小学校のクラスの多数派と話題が合いにくい傾向があるようです。

ただでさえ、承認の精度とフィット感にこだわるがために、承認のストックが少ないです。
その上、取り繕うのがへたくそです。

「リアルより本が好き」
「絵が好き」
「音や匂いに敏感」
「年上と気が合う」
「取り繕うのがへたくそ」
な子たちは、
高学年にさしかかるあたりで、大きなハードルを迎えます。

もちろん例外たくさんありますけどね。


男子女子ごちゃまぜで
遊んだり喧嘩していたりしている、
「なんだか楽しそう」な時期を過ぎてすぐです。

アレレ、と思われ始めるタイミングが来ます。

☆承認欲求戦国時代!!

高学年に差し掛かると、
クラスの男子たちも、定型寄り女子たちも、
本格的に他者承認を必要とし始めます。
親の承認力が弱まっていく中で、失われた承認を求めて、コミュニティ内で争奪戦が始まります。

自閉傾向の強まっている子にとって、とても厳しい時期です。


自分を変えないと、なんてアドバイスが巷には溢れています。
でも、この子達にとっては、変わる、変える、というのは不安なことです。

感覚を変えることより、知恵と思考力で乗り切るコツを探して実験するほうが、ずっと得意です。

☆ガールズトーク、禁断の三要素!

「嘘をつけない」
「正義感が強い」
「自分の価値観以外を尊重しない」

このような傾向を炸裂させてしまうと、
小学校高学年ぐらいから、
他者承認を得ることがとても難しくなります。

(※特技やビジュアルで一目置かれていたり、
「愚民どもの共感などいらぬッ」というスタンスに徹していたり、
または所属集団が雑多でなく目的や価値観を共有できていたりして、
うまく乗り切れるケースもあります)
つまり、ガールズトーク巧者になるには
・上手に嘘をつく
・正義、規範、論理よりもお気持ち優先
・強者に流される
定型発達勢が(鋭い知覚の代わりに)ナチュラルボーンで身につけているこれらの行動機序を、異文化対応スキルとして搭載するのがよいのです。


給料をもらったり子供に教えたりして承認欲求を満たしている大人から見ますと、
正義感が強く、嘘をつけない正直な、曲がったことをビシッと正せるけどめっちゃ不器用な子は、一本 筋の通った子、と肯定的に見ることができます。

また、経済的利得など分かりやすい目的意識を共有している組織において影響力ある立場であれば、彼女ら特有の本質を見抜く力が役に立つこともあります。


ですから、不便だからといって自分の文化、価値観を捨てなさいとは決して言いません。大事な懐刀として持っていてください。


定型文化のことは、異文化として学んで親しんでいただくのがおすすめです。


そうしないと、やがて…否、まもなくアイデンティティが崩壊します*1。具体的には、思考力に伴う強い葛藤から、自律神経失調、鬱病、適応障害などに向かいます。登校を避ける様になることも多いでしょう。


曲がったことが嫌い、空虚なやりとりがやだ、など自分の価値観・文化を押し出すべきか?それとも異文化の作法を学んで友好的に付き合うか?
冷静に脳内審議をしてからでも、けっして遅くないと思っています。


続きます。

noudeka.com

*1:自我の危機体験は人生に必要です。心に支えがない時期に迎えると回復に大変な手間ひまがかかります。当所では、親御さんが支えてあげられるうちにアイデンティティをぶち壊されてきて!とよく言います


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