続きです。
悪意を悪意のまま受け取るな!
社会通念では、悪口、罵倒、侮辱、叱責を受けることは、メンタル崩壊と不可分であることが、ことさらに強調されています。
しかし、悪口等の受信は、利益享受とも紙一重。
「お前バカだな」
と言われて傷付き心のエネルギーを失うのも、きっかけを得て改善努力のモチベーションとするのも、受け取り方次第なのです。
ほとんどの親御さんは、ちびっこに勉強の大切さを説くのはお好きなようです。しかし、受け取り方の大切さを説く機会をなぜか持とうとしません。
それどころか、受け取り方を軽視させる関わりに重点を置いている方や、「叱責のついで」という最悪なタイミングで受け取り方の大切さを説こうとしてしまう方々がずっと多いのではないでしょうか。
受け取り方の大切さ、受け取らせ方の大切さ、これらをわかっていないお子さんに対する、親御さんのがんばりは、簡単に空回りしますよ。親御さんのボケ予防にはなると思うけどね。
心は、働きかけよりも受け取り方に依存する
「人は言葉で傷付くから言葉選びに気をつけよう」
と教えるのは、言葉選びをする側への警告としてある程度有効です。
それでも絶対ではないです。あまりにも優しすぎて繊細すぎて、あるいは正しさにこだわりすぎて、相手を傷つけてはいけないと思いが強くなりすぎて、何もできなくなってしまうタイプの子には、
「傷つけることも傷つくことも、恐れすぎると一番傷が深くなるという説」
を染み込ませておいたほうがよいでしょう。
傷付くこと傷付けることを恐れすぎてると、自分の人生が自分の人生ではなくなってしまうことがあります。上述したような子の不登校等、不適応の予防には
「人を傷付けてはいけません、って言うけどそれは集団においてそれ言っておかないと管理が大変だから、って事情もあるかもね」
「傷付き傷付け合って育つのが現実では。人を傷付けずにってのは理想というより幻想だし、攻撃的で傍若無人な子にならそこ強調する社会通念に意味があるのもわかるけど。」
ぐらいの軽さがちょうどいいかもしれません。
同様に、お子さんの性格によってはそれ以上に
「受け取り方調整によって心の傷付きを大幅に軽減・予防可能ということを教わってない人が多いっぽいから」
「思考力使って、受け取り方を調整すると、傷つきにくい、傷ついても立ち直りやすいっぽい。」
と強調してください。
そのときはお子さんもピンとこなくても、きっと役に立ちます。
ピットフォールをパッチせよ!
凸凹っ子や過剰適応っ子に限らず、思考力は荒ぶるもの。思考力の落とし穴も想定せねばなりません。
「バカ死ねガイジという言葉を言わせれば、
相手の価値が下がる?!
てことは!!
自分が相対的に偉くなる!!ピコーン!!
よし!!バカ死ねガイジって言われようっと♥」
という誤解を与えてしまうことがあるかもしれません(笑)。
一休さんみたいな思考力を持ったお子さんは、そういう斜め上の解釈を繰り出して、おばちゃんらを楽しませてくれるので大好きなのですが(笑)くれぐれも
「改善努力(無理なら、せめて改善努力をする姿勢)は必要」
というニュアンスを落とさずに伝えて差し上げてください。
「悪口、罵倒、侮辱、叱責されることによって、改善すべき点と糸口、ヒントを得られる。
それだけではあなたの徳は上がらない。
得た改善ヒントを活かして、その後の言動を選べば、あなたの徳が上がる」
「わざと悪口言われるように挑発行為をすると、あなたの徳までだだ下がり」
「改善可能な点のヒントをもらったのに、改善努力をしなかったら、せっかくのヒントを無駄にしたということ。あなたの徳が下がる」
みたいにね。
お子さんの思考の癖を一番知ることができるのは親御さんです。*1
本人に読ませてみよう!
受け取り方、受け取らせ方、面倒だなぁと思われましたか?
ストン、と納得できていない状態でお子さんに伝えるのは難しいです。
できなくても、ご自身を責めないでください。私の手法は、変なものばかりですから。
いわゆる定型人にとっては意味不明なおばちゃんブログですが、面白いことに、発達特性ありのお子さんに直接読んでいただくと、ビビビッと伝わることがあります。
「ねぇ、この人の書いてること意味わからないんだけど、わかる?」
みたいなかんじでお子さんに見せて頂けたら幸いです。…と言っても、みんなに通じることではないんですが。
もしかして発達グレー研究所について
当所の手法は、
「人それぞれ」の部分にフィットした個別性が真骨頂です。
文で表現しきれないものや、大きな声で言うと炎上するような手法もあります。できれば、おばちゃんトーク(有料)でご相談いただきたいと思っています。
当所の手法にスタンダードがあるとすれば…。
バランスを取る方法(&バランスのとり方の編み出し方)を教えるという意図を持つこと。
お子さんと共有・相談しながら、幸せ感受性を構築すること。
親子の幸せな未来にとって大変お得ですよ。
お子様の健全育成に、ご活用頂けること、願っています。
5に続きます。
noudeka.com
*1:一休さん的荒ぶる思考力のピットフォールをつぶしておくのは、似た思考回路を持った親御さんが最適です。親子でタイプが異なる場合は、おばちゃんみたいに慣れた人のアドバイスを受けるとよいです。共通の言語を操る人からは、ものすごく効率よく学び取ります