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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

21大切なものを大切にする練習【地方公立卒エリートと中学受験】

前回はこちらは
correct-me.hatenablog.com

ぼくは実家への愛着はない。

家族の時間を大切に、とよく言うが、

妻と出会い、もしおが生まれるまでは

義務感、とまではいかないのだが、

ある種の惰性のような感覚だった。


私立中高一貫卒たちが友達や家族というものを

時に恋人よりも優先することさえあるのを見て、

ぼくはしばしば、そして心底

驚かされたものである。


アットホームな学校です、という

某私学のセールストークには

眉をひそめるばかりだった。


燃えるような愛情

ぼくとて、情がないわけではない。

裏切られると失うものが多いと思うから、

無闇に深入りしないだけだ。


妻に出会い、

この人を大切にしたいという気持ちが生まれ、

驚いた。

それに輪をかけたのが、

一人息子もしおへの思いだ。

こんなにも

人を大切に思うようになるなんて

想像すらしていなかった。


なんせ、

友達付き合いも

ろくにしたことがなかったのだから、

正直、どうしていいかわからなくて、

ぼくの子育てはずっと手探りだった。


人を大切にする、

ということについて、

家族や友達を大切にしたことのないぼくは

初心者すぎた。


一時を心地よく過ごさせることだけならば

いつも心がけているし、

もてなし偏差値は65を超えているだろう。


しかし、

まだ見ぬ未来をわかったふりして

叱咤激励するとか、

おだててノセるだとか

(おだてる、とは、煽てる、と書くのだ!)

怖い。


今、

ぼくが何らかのカタチで関わることで

もしおの人生を

変えてしまうような気がして、怖い。


もしおに対して本気すぎて全力過ぎるから

ぼくの関わりが空振りしたり、

悪影響になったりするのも怖い。


パラレルワールド……

if...の世界における

もしおの未来を

ぼくが消してしまうのは

怖い。


もしおの自由を尊重して育てる、

と思ってたぼくは

実際は責任の重さと怖さから

逃げているだけだった。


人間関係、難度☆☆☆☆☆

子育て、親子関係というのは、

数ある人間関係にあって、

最も高度なカタチだろう。

連続的に複雑に変化していくし、

しかも放棄が困難だからだ。


親になって

急に機能が追加される、

なんてうまい話は、ない。



薄く、浅く、

「君子の交わり淡きこと水のごとし」を

心がけてきたぼくは

夫婦、親子、という

濃い人間関係は、初めてだが、

必ず成功させようと

がんばってきたつもりだ。


けれど

所詮は初心者なのだ。


友や親きょうだいを大切にしようと

試行錯誤することで

力の入れ加減や緩急も含めて

修得するはずの単位だったのだとすれば、

その単位を落としてぼくは今に到っている。



ベストにする!

ベストソリューションがほしい。

人生の答えを教えてほしい。

そんなものないと、わかっているけれど……。


幸せで毛並みのいい家猫の笑顔もいいが、

野良猫の厳しい眼つきも捨てがたい。


もしおの幸せな未来を作ってあげたいが、

親に未来を作られた大人にはなってほしくない。


中学受験や私立中高一貫は不自然で

メリットはあるにしても

失うものを重く見て回避すべきという持論と

もしおの希望と妻の責任、という体で

中高一貫受験に舵をきってほしいという思い。


……あやふやなのに無駄に強い、

アンビバレントな気持ちが心をかき乱す。


複雑な「ものごと」に論理性と秩序を与え

優先順位をつけることには

勉強と仕事で慣れてるけれど

「曖昧な気持ち」の

処理はちっとも追い付かない。


堂々巡りで、思考回路はショート寸前だ。


思考と感情の着地点がみつからなくて

バラバラになりそうだ。


もしおが消える恐怖

今、ぼくたち親子は、大きな岐路にある。


どちらかの道を選ぶとき、

選ばなかった道に

いるはずだった、たくさんのもしおが

この世から

消えてなくなってしまう、

人の人生を左右するという、責任の重さに

押し潰されそうだ。


自由な育ちや自主性を尊重する子育てというのは

勇気か資産か、あるいは無責任さという

後ろ楯あってのものだったのか……。


「子どもの自由意思と自己決定」

という美辞麗句を隠れ蓑にして

人間を育成するという責任の重さから

逃れようとしていたぼくの卑怯さは、

否定できない。



胸が張り裂けそうだ。

ぼくはどうすればいいんだ?


妻やもしおの意見を聞けば、

今朝の流れから、

中学受験をする方向、

どこかしらの私立中高一貫入学へと

一気に向かうだろう。



切り替えポイントは、ぼくの気持ちだ。

3人で協議すると、

責任の所在が曖昧になる。

重大責任をひとりで背負う怖さを

緩和させてくれるということは、

ありがたい。


しかし……

彼らの意見を肯定するとき、

ぼくは彼らに責任を押し付ける

卑怯なやつにならずにいられるか?


後日、

「お前がやるって決めたくせに!」

と思ってしまいそうで、すごく怖い。



逆に、ぼくの一存で決めたら、

彼らの意思を蔑ろにしたことになる。



もしおの未来を作ってあげたい。

親に未来を作られた大人には

なってほしくなかったけど、

人生の迷子にはなってほしくないから。


完全なる自由、 大いなる淘汰

ぼくは子どもの自由を

神聖視しすぎて、

親の強制力は自由を侵害するものと

見なしていた。



しかし、今は、自由の定義のゆらぎを

感じている。



自由を謳歌するというのは実は、

箱庭の中の制限つきの自由に満足できた者と、

箱庭の内外で無双する

スーパーワイルドライフだけの

特権なのでは?



スーパーワイルドライフではなさそうな、もしお。

家猫もしおに

後者の自由は、扱えないだろうなぁ。



出世願望もなさそうだし、

さほどお金のかかる趣味があるわけでもない。

穏やかに人生を送れればいい。


大切な人を末永く大切にする経験を

しておいてほしい。



ぼくは、もし自分が中学受験親になったら

私立はこうあるべきと思ってきたような

能力や学歴を極限まで引っ張り上げることを

謳う箱庭にひかれるかと思った。


でも、

そんな教育が出来るなら

学校も会社も採用でこれほど苦労しない。


上澄みにリソースを注ぎ込み、

客寄せパンダとして消費する学校では

もしおはきっと、消費さえされず

透明化するだろう。



ぼくたち親は、やがて死ぬ。

きょうだいのいないもしお。

まともな人たちと

支え合って生きてほしい。


共学行ったら結婚できる?

それは幻想だ、

とりあえず異性に慣れておきさえすれば

結婚できた時代とは、違う。


今のまともな家庭の女子は、全般的に

チェックするから、ものすごく厳しい。


男子も知能の高い者、こだわりの強い者は

昨今、人生リスクマネジメントの一貫として

結婚を回避する傾向が出てきてる。


異性を見る目は大事だが、育ちすぎると

結婚なんて怖くて出来なくなる。



YouTuber ドラゴン細井医師は、

麻布残念の渋幕卒だ。

別学も不自然だと思ったぼくは、

渋幕や渋渋、広尾のような私立共学なら

まぁ私立別学よりは自然かと思って

動画を見た。


元ヤンキーのイケメン未婚ミドルだ。

自分のやんちゃのせいで

渋幕が暴走族に取り囲まれ、

下級生が地元ヤンキーにカツアゲされまくった、

それでも、放校にしないでくれた、

共学じゃなきゃ勉強なんてするわけない、

進学先が早慶だと「どこ落ちたの」と聞かれる、

と熱烈に渋幕を推す。


それを見て、感じてしまった。

地方公立と、私立共学は全く違う。

私立共学は、アルファオスとアルファメスの牙城。

・私立共学進学校の非モテは、

ヤンキーより立場ない

・私立共学進学校の生徒は、

異性を見る目が育ちすぎて結婚できない


別学は自然じゃないけれど、

共学進学校の自然は、

スーパーワイルドライフのための自然だと

直感した。




一人になったもしおの

第二の故郷となるサロン……

傷付き悩み、立ち上がり、身を寄せる

そんな人生の場面にふさわしい、箱庭を

ささやかな木陰を

一緒に探してくれないか、

妻よ、そして、もしおよ。


大切な人を大切にできる人に

生徒を【タマ】扱いして

大リーグ養成ギプスに

はめこんで

星飛雄馬を量産する学校ならともかく、

それをできない私学ばかりだから

私立中高一貫に価値はない、

と思っていた。



しかし、

学校、ってそういう役割だけじゃないな、と

わかってきた。


地元の学校に行って友達ができなかったら、

コンビニに行くのも苦行となる。


幸い田舎住まいではないのだから、

知り合いに包囲され

監視されるような暮らしもしなくて

済むではないか。


それぐらいの

ほどよい距離にある学校、良いなぁ。



たくさんの課題を出して

子どもを鍛え上げる学校もいいな。


息抜きや学校以外の

人間関係を醸成する時間が

取りにくいとか、

心身のバランスを乱して立ち直れなくさせ、淘汰するのだとしたら、

本末転倒だけれど。

あふれる憧れ

私立中高一貫は不自然だ!

あり得ない!絶対に反対!

という前提をはずすと、

今まで完全にフタをしていて

考えてもいなかった

「私立中高一貫のメリット」

「公立中高のデメリット」

が浮かんできた。


見ようとしていなかったんだな、ぼくは。

しかし、判断材料が見えすぎると

結局どうするか、

わからなくて、さらに混乱する。



思い付くままに任せると、


……浮きこぼれや苦労人たちが集うサロンで、

生涯学習の一環として、

自発的には一生接点がない

大学受験にはtoo muchな

高尚な学問や芸術に触れさせられておく、

っていうのは、

余生の過ごし方のとっかかりを

増やしてくれそうだ。


……在学中は

スゴい同級生に打ちのめされて

自信を失うこともあるだろう。

しかし、

社会に出てから

自分は捨てたもんじゃない、

と思えればいい経験となる。


……親きょうだいに代わる、

家族のようなあったかい存在に

出会ってほしいな。


人生の迷子になりそうなとき

飲み友達がいたらいいな。


親や妻子とうまくいかなくなったとき、

ひとりぼっちで思い詰めずに

すむといいな。


今までフタをしてきた分なのか、

私立中高一貫への憧れが

無限にあふれてくる。


全てを叶えてくれる理想の学校なんて

あるわけがない。

でも、

もしおがどんなに孤独が好きでも、

孤独なまま高みを目指しては

いけない、そんな気がした。


たとえ最終学歴は下がっても、

孤独にならない進路が選べるなら……

もしおの孤独

もしおが好んできた孤独は、

本当の孤独ではない。


恋人であり親友でもある親がいる、

【子どもの孤独】だ。



もしおが、

思春期以降の

本当の孤独に耐えられるような

バイタリティーのある男になる、

とは考えにくい。



孤独、というのが

ポジティブな概念として有りうるのは

若く健康である間だけだ。


孤独と自由を愛する男たちは

50近くなると本当に痛々しくなって

見ちゃいられない。



大切な人を大切にしたいという思いを

言動で伝えたり、

人間関係を長持ちさせたり、

できるようになってほしい。



最難関を目指す

中学受験保護者の気持ちは

まだわからない。

今のぼくの気持ちは、

わかってきた。



大切な人を大切にする経験を、

積んでほしい。



たとえ富や名声に恵まれなくても

大切なものを大切だと思える人生を

歩んでほしい。




続きます。
【22】
correct-me.hatenablog.com


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