先生は忘れっぽいと知る
先生に、初対面で要望をぶつけてはいけません。気付かれないようにカスタマイズするテクニックがあります。文字にするのは難しいのでさらっとだけ書きます。
最初の個人面談では、
・先生の考え方を引き出す
・記録することに徹する(すごい嫌がる先生もいるので注意)
・先生の考え方に反発しない(えええぇっ、と思っても、さすがプロは違いますね!とか言っとく)
その後も
・手土産持参でちょくちょく会う
小学校の担任の先生は、保護者が何を話したか、自分が何を話したか、忘れます。
メモを取るなりしていたとしても、自分が誰に何を話したかは数ヵ月以内に忘れます。
うちの読者さんの会社の人や職場の人よりも、だいぶ記憶のスペックが低い、そう思ってください。
だからこそ、先生の考え方を、データとして蓄えておきましょう。本音かもしれませんし、初回限定サービストークかもしれませんので真に受けないで!
飽くまでも単なるデータとして扱います。
後日話し合いの際などに役に立つことがありますので、聞き上手に徹します。
メッキの可能性もありますが、先生の、子どもたちに対する思いであったり、基本ポリシーがにじみ出てきます。
それらを拾い集めて、共通認識を形成していくふりをします。
その上でお願い事をするならば、先生のスタイルと違う関わり方であっても、比較的理解を得やすく
「やってみます」
となる可能性が上がります。
特別待遇は持続しにくい&リスクファクター
ただ、私は先生にお願い事をするのはとても難しいことなので、ほどほどにと思っています。
たまにしか担任に会えない保護者は、担任はずっと変わらないスタンスで接してくれると思いこみがち。
ですが、担任も日々、考えを微調整しています。
たとえば
「強く叱らないでほしい/叱るときは個別に/伝わる言葉を選んでほしい」
などというお願いをしたとしましょう。
最初は先生も
「わかりました!!やってみましょう!!」
と思ってくださるかもしれません。
しかし、結構三日坊主なんです。
すぐに結果が出ない場合
「やっぱりこの方法ではだめだ、言うこと聞きやしない!」
と考え始め、親の提案ごと忘れてしまうものです(そして親の顔見たときに「やべ!」と思い出しがち)。
長年培った習性は、解除できないと思ったほうが無難です。
雑多すぎる集団。恐怖を与えるかたちで仕事してきた先生は、諭さねばと思っても、すぐに、元々のスタイルに戻ります。
(1対1でもなかなか扱いが難しい子について、集団のリーダーに個別対応を期待するのは得策でしょうか?私は懐疑的です)
そうでなくても、先生は忘れます。ほんとに、ほんとに、忘れっぽい(じゃないとやってらんないのか、鬱なのかは、わかりません)。
記憶力強いと思われがちですが、超有能な先生以外は、とんでもなく忘れっぽいと思った方がいいです。
嫌なこと忘れる能力が強い先生は、先生に向いてる、とも言います。
変わった子は毎日クラスで何かしらやらかし、先生やクラスメイトを困らせています。
親は、ちょくちょく顔を出して、真心込めて謝意を伝えなければなりません。さらに個別のお願い事をしたならば、先生のプライドに配慮しながらリマインドをする必要があります。
たくさんの親からたくさんのお願いをされて、全て覚えて言動に反映できるほどの知的努力を行うことのできる先生が、担任ですか?ならば、大当たりですね。
しかし、小学校でいきなり大当たりな先生に出会うことは、実は不幸のもとでもあるのです。
親も子も、その先生を基準に、減点法で先生を評価してしまい、今後出会う先生どなたも、スカに見えるからです。
他の人がしないことでも、しちゃえば?
昔は手土産お中元お歳暮当たり前でした。今の方は、あまりなさらないようですね。発達凸凹の親御さんは検討してみては。
ちょうどGW、お出掛けのお土産であれば金額もささやかですし、手渡しならば、お礼状書かなきゃかともなりませんので、ちょうどよいかもしれません。
職員室に持って入っても違和感のないA4封筒や、コンビニ袋に入れると親切です。
現金は個々の判断で。信頼関係が深くなってからでないと
「あの先生受け取ったわよ!!」
などと吹聴される実例があり、欲しいけど受け取らないと知人は申しておりました。
羊のリーダーに狼のお世話をお願いするだとか、犬訓練士にナマケモノを預けるというような
「本来の業務以外のこと」
に労力を注がせているという思いがあるならば、感謝やねぎらいの示し方は工夫するべきでしょう。
ここには一般的な担任対応を書きました。
担任プロファイリングは当所の得意ジャンルのひとつです。担任コントロールをやってみたい方はdoctorqolt@gmail.comにご依頼ください。
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