担任のストレスを緩和する魔法の言葉
学校の先生向けの、個人面談の仕方、保護者にかける魔法の言葉といった情報はありますが、逆は見つかりませんでした。
以下のような言葉を面談の時にちりばめるだけで、「学校、教員の立場を斟酌してくれている保護者であり、業務提携できそう」と感じてもらうことができます。
ちりばめる言葉
・いつもお世話になっております、通りいっぺんではなく、本当に(深々)。
・クラスという集団を乱し、先生にご迷惑をおかけすることを懸念しています。
・親として、教育の責任はこちらにあります。至らず、申し訳ありません。
・保護者として至らぬところは多々ありますが、家庭や小集団でできることは、コツコツ積み重ねております。
・学校ではどうか先生のお力をお借りしたいのです。(業務提携の申し出)
・集団との兼ね合いがあるでしょうが、可能な範囲で○○(具体的に)していただけますと助かります。
※配慮、では、親御さんの気持ちは通じません!望む配慮、したい配慮は人それぞれです
・親自身がまだまだ未熟なもので。
・人を必要以上に刺激してしまうところを修正中です。ご迷惑お掛けしています。
・こちらで時間をかけて先生のお気持ちを教えるなどにより、ご指導しやすくなると思いますので、先生のお気持ちは、本人ではなく、保護者に伝えてください。(子どもに説教してもわからないからヤメテ!なんて言っちゃだめですよー)
こういったニュアンスがあると、中途半端なモンスターペアレントよりも対応してもらいやすいと思います。
コツ
ちなみに、一番要望が通りやすいのはめんどくささ偏差値70以上、意味不明の言葉で口角泡を飛ばし怒鳴る親や、徒党を組んだり各所と連携したりして追い詰めてくる親等ですが、子どもごと疎まれる等リスクが大きいので、転校する気がない場合はやめておきましょう。
一番割りを食うのは、大人しく地味な、つるまない親の子です。
勉強の偏差値はどうでもいいですが、めんどくさい親偏差値は55ぐらいを目指しましょう。
番外編
あるケースでは、パワハラ指導を行う担任に対して「集団とあの子を同時に相手するなんて、私が先生だったらとっくに芽むしり子撃ちしてると思います、先生の根気強さに感謝しています、ありがとうございます。」という関わりによって、パワハラ担任から、冷静さを引き出しました。
あるケースでは、「人前で叱られると、余計に心を閉ざしてしまい、他害などの問題行動が増える傾向があると医師に指摘されています」と方便を用いて、叱り方を変えてもらうという要望が通りました。
これらは極端な例ですが、保護者が担任をよく観察し、知恵をうまく使うことで、親子にとって都合のよい関わり方を担任から引き出せることがあります。
ただ、先生に余力と根気がないと、続きません。
教員人気の低い首都圏では、余力と根気がある人のほとんどは、他の仕事を選んでいるというのが現実です。
暗躍
要望はいろいろあるでしょうが、長期的に見て本当にそれが子どものためになるかをまずよく考えましょう。
その上で、要望を伝えると決めたならば、腹を据え頭脳戦への準備をしましょう。
個人の責任は保護者にあることを前提としつつ、
・集団に対して責任を負う先生
・子どもに対して責任を負う保護者
両方の利益が相反しないように調整し、win-winな業務提携を目指しましょう。