担任に利すること
利益を感じないことを聞き流す仕組みを持っている人が多いので、
聞き流されては困ることは、聞き流されないように伝える必要があります。
もともと、個人面談は、問題解決に取り組むには短すぎますので、どちらかが工夫をしなければ、単なる顔合わせで終わります。
「愚痴だな」「しゃべりたいだけだな」「ガス抜きだな」と思うと、右から左に聞き流すのは子どもや夫だけではなく母親も先生も同じです。
先生は歯車であることを知る
多くの担任の先生は、学年だよりに「個性を大切に、全力で、将来のために、云々」などと書きますが、先程も述べた通り、あれは理想、建前、マニフェストです。
担任の短期政権では、やりたくても、そこまでできません。
現実的には、
・先生は歯車に徹して
・均質であり上質な集団を形成し
・集団の利益を基準値付近で固定して
・次年度に送る
ということクラス経営の目的としています。
均質化するためには、個性を伸ばすよりも出る杭叩いた方が、圧倒的に近道です。
また、先生自身も、教員集団における出る杭になることは危険です。
先生を取り巻く人間関係はがんじがらめですから
保護者や児童、生徒から大人気の先生も
職員室では
針のむしろに座っていることがあるわけです。
子どもたちや保護者に対して
特殊に良いことをするせいで、
次年度や隣クラスの担任を
「前任者比」にさらして苦しめてしまい、
管理職からたしなめられることもあるくらいです。
次年度の先生や、その先生を任命する管理職との人間関係を考えたり、保護者や子どもの要望のエスカレートぶりを体感したりしたことのある「こなれた」教員のなかには特に、要望は黙殺したほうが働きやすいなぁと感じるに至った先生が多いです。
要望とかマジうぜえ
「こなれた」担任は、「うちの子を特別扱いしてほしい」という要望にはとても敏感です。拒絶反応が起こることも少なくありません。
拒絶反応を起こさないまでも、内心、じゃあ集団教育が大原則の公立校行かせずにエジソンママやサリバン先生でも手配なさればよろしいのに…と思われるのがオチです。
それが、「こなれた」先生の論理です。
「こなれた」先生に、我が子の利益になるような特別な対応をしてほしいときは、どうすればよいでしょうか。
続きます。
noudeka.com