敢えて保護者が授業参観に行く意味を考えていきましょう。
一つ目、我が子を安心させる目的について。
何のために、無駄に思える授業参観に行くかと申しますと、不安を和らげるためです。
わざわざ無配慮に「整頓ができていなかった」「手を挙げればいいのに」「あれはないわー」等とダメ出ししまくって、お子さんを不安にさせてしまう親御さんはいらっしゃいませんか?
ち、が、う、だ、ろ~違うだろ!!!
ピコピコハンマーの餌食になるべきです、過去の私と一緒に!!
参観でも面談でもまず、「学校で日頃どんなにやらかしているか」の想定を思いきって拡げましょう。
なーに、何やらかしても想定内だよというスタンスになるのです。
そして、想定内だよと伝えてみます。
(根っからのアウトロー気質で、想定内から出たがるタイプには別の対応が無難ですよ!)
親御さんご自身の子どもの頃、クラスで…あるいは近隣学校内で、一番悪目立ちする問題児がいましたね?
(ご自身がそうであるケースも多いです。うちなんて代々問題児です)
あなたのお子さん、小さく見積もっても、あのレベルの悪目立ちですよ?
想定、いけそうですか?
さらにその想定では足りない訳ですよ?
昭和のクラスで起きた多種多様なトラブル思い出してくださいね。
あなたの生育環境がとても落ち着いていたなら、こんな話は聞こえてこなかったでしょうね。
吃音の子をいじりまくった子の話、
好きな女子の机にカエルを入れておいた子の話、
給食のバケツでひきがえるのたまごを飼おうとして給食のおばさんにぶん殴られた子のこと、
ユリゲラー目指して、クラスの給食のスプーンとフォークをほぼ絶滅させてしまった子の話、
テスト用紙をちぎって飲み込んで隠滅しようとする子の話、
優秀児の答案の名前部分を書き換えて自分のものとした子の話…
…それを、少子時代の小学校で、お子さん一人が全部まとめてやらかしていたと想定してください…
どうでしょう?
やめてほしいですね~、やめてほしいですけど、そう想定しておいてください。
想定外のことが起きたときの判断力ほど、あてにならないものはありませんから。
授業参観日の前夜や当日の朝、あるいは参観後、
メンタルがささくれるお子さん…よくいらっしゃいます。
彼らの心の中で何が起こっているのでしょうか。
・担任、クラスメイト、親から「明日参観だね」などと声をかけられるが、感情を言語化できず、モヤモヤし、脳に負荷がかかってしまっている
・理想が高い&現実とのギャップに気付いている
・以前、参観日に何らかの「想定外」のことがあり、参観日と想定外を無意識に結びつけて不安に思っている
・学校での出来事や自分について、やましいことがあり、発覚するのを恐れている
・親の不安、失望を読み取ってしまっている
もしこのようなことが起きているとすれば、
授業参観への参加態度を改めるべきなのは
お子さんではなく
親御さんのほうです。
授業参観に行く二大目的のうちのひとつ、
「我が子を安心させるため」という目的を見失っていませんか。