【とっちらかり受験12】
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ブラックホールと呼ばれた知識穴だらけのポンコツっ子
(サピ偏差値40-49)が
サピックスの先生の声かけやアドバイス、
おばちゃん式とっちらかりっ子向けミス削減法伝授を経て、
ミスを減らし始めたのが12月。
「どうせ受けるなら落とさないといけない」
「あの子に安心は邪魔」
と言われながらチャレンジ校合格で浮き足立ち、
栄東B先生の読み通り、本人まさかの不合格で覚醒。
30歩進んで20歩後ろダッシュ、
みたいな14日間。
2月は本人が行く気のある安全校を取り混ぜつつ
本人のチャレンジ精神は尊重、
スーパーチャレンジI→適正→無難→併願取れてたらスーパーチャレンジII III、
という出願で、親、子、先生の意見一致でGo!
と思われた1月末。 1月27日のことです……。
最後の志望校調査紙を封筒に入れ、
閉じようとはくり紙をはがしながら
「でもさぁ、併願、受ける意味あるの？
私はここは行かないよ」
えっΣヽ(ﾟДﾟ; )ﾉ？！
「1月校も無難校も2月5日も気に入ってるから併願ならそれでいいじゃん
2月はスーパーチャレンジI II III IV の4日間にしたいな」
ファッ？！！！！！
ちょ待って今なんて言った？
はくり紙！貼り直して！
えーと……つまり……命綱つけずに行く気……？
「落ちても恥ずかしくないところ」を
敢えて連闘して、プライドを守ろうとしているのか？
と思いましたが、目に宿るのはそうではない
ピュアな本気。
伝わってきました。
この状態の子に、
手持ちの言葉を並べてもしょうがないってこと、
うん、わかってます。
1月校への電車通学の大変さを
がっつり体感させなかったことを軽く悔やみました。
持ち偏差値は2/1～2/4 4日間の全てで
20パーセントの子が
合格するよ……という
無惨な数字。
落ちても「やっぱりね」しかない。
……でもなぜか、
受かっても「やっぱりね」ってかんじがする……
そんな、不思議な感覚に襲われました
(とっちらかりっ子あるある……)。
校舎に電話しようにも夜11時、
もう閉まっています。
明日は志望校調査用紙提出、そして最終日。
20パーセント偏差値を武器に4日間、
難関に突っ込む、って……
全落ちでも薬にするから
かまわないと思ってきた人体実験親としても、
さすがにちょっと……
軽く動揺しながら、
「さすがに動揺するわ、
併願これでいいって言ってたから。
なるほど、ここ数日で、
伸びたって実感があるのかな？」
高速で何度もうなずく受験生。
「実感あるのね。
えーと否定的なことを言うよ、
完全な客観視ではないけれど、
少なくとも私の見立てでは、
成長の角度を今までの最高値より上げないと
積み上げが間に合わないと思う、
テストは1点で合否が決まるのは、
見てきたから知ってるね。
ちょっとした油断が禁物。
現状の集中力から推論すると、
難関4連発は、無謀。
だけど
かなり伸びてきているのは確かで、
栄東不合格直後の集中力を維持できたら
なんとかなるかもしれない。
授業での様子を見てくださってる
先生のご意見も伺いたい。
どうしても併願校を受けたくないなら、
再考してもいいけど、
かなりの負荷かけていくよ。」
受験生は、マジな私の目を見て、ひるみながら、
ゆっくりうなずく。
「オーケー、まずは明日の学校は早退して。
サピックスまでに
スーパーチャレンジ校II III IVの過去問をやってみて。
私は午前中お仕事のあと、
サピックスに連絡して、ご意見伺おうと思う」
「わかった。過去問、やる。」
珍しく？素直に同意に至りました。
2/1まであと5日。
無謀っ子、まさかの志望校上方修正となるのか……？
(2020年1月27日)
読んで下さりありがとうございました！
もしかして発達グレー研究所でした！
とっちらかり受験13に続きます。
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