Dead or alive!
カルトの怖さは、
入口にはない。
組織を捨ててまで
中学受験にうつつを抜かし
その結果がショボかったら…
有象無象に何言われるか…
思い出したくもない、
私もこれまで
さんざん溜飲を下げてきた、
あの光景が脳裏に蘇り、
ずぅんと陰鬱な気持ちになる。
忌まわしいあの光景
「○さん、異動願い、
通るとは思わなかったですね」
「こんなときに
なんで異動願い出すかなぁ
ホントメーワク」
「ね！理由なんでか聞きました？」
「いや、なんとなくわかるけどー」
「お子さんの受験のため、
らしいですよ！」
「うわあ~やだやだ、
教育ママになりそ〜」
「ですね〜」
「異動してすぐ受験で。
休みは取るわ、
慣れない仕事だわで、
部署でも白い目だったみたいですよ」
「うわ…メーワク〜まあでも
うちの部署で
それやられなくてよかったかも
わりと繁忙期だし」
「ですね~併願も
超強気なこと言ってましたけど、
結局函館ラ・サールらしいですよ」
「えっどこ？聞いたことない」
「どこって、
函館じゃないですかぁ」
「あはは！確かに！」
オエエ、思い出したら、吐きそう。
函館ラ・サール、すごいよ立派だよ、
親元離れる勇気、すごいことだよ。
教育ママ、何がいけないのよ。
好きな学校行かせて何が悪いのよ。
親が子供の幸せ考え抜いて
やってることを
外野が嗤うなよ。
親の子育てを批判していいのは、
子供だけだよ。
よその親子の人生を
あんなふうに
抜け忍叩きの
ネタにして嗤う世界線にいた、
過去の私の顔に
大きくバツを付けたくなる。
話題変えるでもなく
ヘラヘラしてた過去。
あのときは、ああいうふうにしか、
できなかったのよ。
自分を守ることで精一杯だったの。
赦して。
懺悔させて。
なにか大いなるものに包まれたい。
私の過ちを赦してくれる
何もかもを超越した存在。
でも、その大いなるもの
という感覚がわからない。
歪んだフェミニズムと
最終学歴以外、
頼ったことがない。
私の心は、
いつだって孤独死寸前。
カルトの役割
泥臭いがんばりはカッコ悪い！
という教義のカルトだからなのか、
この女組織には
偏差値高い女子校卒は
いないっぽかった。
いたかもしれないが、隠してた。
どちらかというと
アンチ桜蔭アンチJG
アンチ都内出身者が
フェミに傾倒して、
シンジケートを組んでいた気がする。
私立中高卒を名乗る女
私立女子中高卒を名乗る社員は
我々の組織には加わらず
飄々と仕事していた。
自分の世界が当たり前と
思ってる空気読めない奴と
決めつけていたけど、
むしろ逆だったか。
空気がわかる、だから
読めないふりしてたのか。
出身校を名乗って
数日観察すれば、
私みたいに
こじらせた人を
かんたんに見分けられる。
自分のことやたら話すし、
聞けばほぼ何でも、
自分が不利になりかねなくても
答える。
ドーンと価値観さらけ出して
ほぼ等身大の自分を
最初に陳列するって、
変な人と思われるリスクと引き換えに
機能するもんね。
余計な深入りを最初の段階で防ぎ、
失望や妬みによる裏切り行為被害を
予防する策として。
出身校の友人関係、実家、家庭、
複数の組織にゆるく帰属して
安定してる人だと
そんなふうに
腹蔵さらけ出す系の
コミュニケーションが
可能なのだろうな。
贅沢な悩みを共有できる人も、
いるんだろうなぁ。
いいなぁ…いいなぁ。
地元の出身校でも実家でも、
私はこぼれてたからなぁ。
空気読まないと生きられないや
読めば読むほど
苦しいくせにね…。
両立し得ない望み
中学受験させるからには、
若い女子達が憧れるような
お手本として
さらっといい結果を
ゲットしないといけない。
一方で、
結果が良ければいい、
ってもんじゃない。
「おめでとう」が怖い。
目尻のカラスの足跡を
ほうれい線を
死にものぐるいで隠してる勢の
嫉妬心を煽る結果じゃ、まずい。
若者たちに
憧れられないといけない。
でも
お姐様方に
嫉妬されてはいけない。
どちらも本音で、切実で。
気持ちの着地点が見つからなかった。
勝たなきゃいけない！
でも、勝っちゃいけない？
その上、
勝てそうにない！
…紙に書き出して、
はっ、とする。
私の立場と
もしおの未来を
ごちゃまぜにしたままでは
納得行く結論なんて
出るわけなかったよね。
私は一体何をしたかったんだろう
私、何したかったんだろう。
何が欲しかったんだろう。
何を得たんだろう。
いつも何度でも、問い直そう。
やり甲斐？
稼ぎ？
称賛？
所属する組織？
既得権？
2峰制覇？
どれもこれも、そうかもしれない。
でも、しっくりこない。
それでいて、
私が選んできた選択肢は
全部、もしお横置き。
職場での自分の立場最優先。
そりゃそうよね。
だって、家で
もしおと接する時間より
職場にいる時間のほうが長いもの。
仕事はともかく、
仕事で得られるお金は、
私に自己肯定感与えてくれた。
我が子は、その逆。
私のことだから、
また気が変わるかもしれないけど。
浪費のためのお金と見栄と
ハリボテの立場の確保を
働き甲斐、なんていう
キレイな言葉でラッピングして
エコバッグ最上層に入れて。
大切な高級イチゴ もしおを
一番下に入れて、
潰してしまう前に気付けてよかった。
もう遅いかな。
今さらかな。
うちのもしおより
よっぽどアホ顔な子を持ちながら
早くから
流行病のように
武装女組織から足を洗った女子たち。
流行りのものを買えなくなって
輝きを失ったかに見えたけど
今となっては
はるか遠い先をゆく、
まぶしい存在。
パトラッシュ、疲れたろ…
もう勝ち目はない。
年取って、僻みとか、後悔とか、
負け犬でも
遠吠えする気力なくなり、
心から思えた。
負けて、いいんだ…。
負けても、意外に変わらない。
勝ちにこだわり続けてバグった
私の精神性。
ようやく、次のステージに
到達できる気がする。
もしおを中学受験させよう。
夏期講習楽しんでるし
行かせよう。
もしおは
流行りものよりも
日本科学未来館や
科学技術館、国立博物館、
鉄道、地図、
藤子・F・不二雄先生の
SF(すこしふしぎ)が好き。
うちにお金がないなら別だけど、
あるんだもん！
有料イベント、
参加するときよね。
もしおに、傷付いて、
立ち上がる練習をさせたい。
私の本能に耳をすませば、
もしおを強く、たくましくしたいと
聞こえてくる。
手段は、
勉強なのか、
運動なのか、
マインドフルネスなのか、
挫折と克服なのか
皆目見当がつかないけれど、
とりあえず始動しよう。
放置はダメだ。
芽が出る前に、この種は腐る。
基本方針「やらないよりマシ」
目指して、動き出そう。
ケ・セラ・セラ
なんだかね、
戦力外通告、受けたいぐらいよ。
既に出向させられてて、
コスト部門に出向で、
退職金は激減。
更年期かな。
初老期うつかな。
だけど、仕事は辞めないつもり。
どうせあとちょっとで定年。
いつ辞めたっていい、
いいんだけど…、
辞めるのも、
エネルギー要るのよね…。
引き継ぎとか、
送別会のスピーチとか…。
仕事辞めるの想像するだに、
めんどくさい。
とりあえず、
決断先延ばしで、ってかんじ。
無理のない受験、
できるかな。
はじめの一歩
無理のない受験、かぁ。
がんばらないことを
正当化してるみたいで
大嫌いだったし、
やるからには
がんばってほしいけど。
考えたら、
シャーペン1本と
脳みそ1つを武器に
受験会場に入っていく…
ただそれだけでも
すごく大きながんばりだよ。
人類にとっては小さな一歩でも、
もしおにとっては、
大きな一歩だよね。
この気持ち、忘れないでいなくちゃ。
続きます！あなたのもしおは、Aタイプ？それともBタイプ？
noudeka.com
noudeka.com
読んで下さりありがとうございました！
もしかして発達グレー研究所は、凸凹親子の幸せを本気で願って活動しています♥
成績凸凹、発達凸凹、発達障害、アスペルガー、ギフテッド、2e……
凸凹ファミリーの持続可能な幸せを実現するブログ&コンサルです🍀
老眼が進み、記事更新、遅くなっております。がんの精密検査行ってきました。私ももう長くないのかな…いやまだまだしぶとく参りますよ。
