前回はこちら!
noudeka.com
- こんにちは、ただのおばちゃんです。
- 狭義の自己肯定感はどこから?
- 1リアルに持って生まれた、誰も踏み込めない領域
- 2その時点で唯一最大の承認者から、無償の承認を受け、それを納得して卒業して、承認を与える側へとなっていくとき
- 3持続可能な達成感が得られるテクニックを身に付けたとき
こんにちは、ただのおばちゃんです。
狭義の自己肯定感、自己効力感、そして弊害について、1でお話ししてみました。
「ここまではなんとなく納得」
「狭義の自己肯定感がほしいので、身に付けさせ方を教えて!」
と思われた方々いらっしゃると思います。
ほしい!身に付けさせたい!ですよね、狭義の自己肯定感。
いったい何によって身に付くのでしょうか。
うーん、わかりません。ごめんなさい。
いつものことですが、因果関係はわかりません。
相関がありそうかも、ということを無責任に申し上げるだけです。
でも、読んでくださる方のヒントになるかもしれないので、一部書いてみます。
狭義の自己肯定感はどこから?
1リアルに持って生まれた、誰にも踏み込めない領域(胎児のとき)から
2唯一最大の承認者から、無償の承認(視線、笑顔、愛、敬意、尊重等)を受け、またそれを卒業していく過程で
3持続可能な達成感を得られるテクニックから
主にこの3つです。ほかにもあるかも。
1で確保しやすい定型さんは、小児期が楽になります。が、実は、親が あらこの子イージーモードだわと思って無意識に手のかかる兄弟姉妹を優先するなどして、本人が2を確保し損ねたまま成人することがかなり多く、かえってリスクとなることも。
逆に、1,2で確保できなかった場合は、3の機会に対して真剣になりますので、かえってポジティブな結果になることも多いですよ。
1リアルに持って生まれた、誰も踏み込めない領域
妊娠中や新生児期乳児期の対応を後悔しろなんてことでは全くありませんよ!!むしろ逆です。
人生最初の自己肯定感定着イベントは、完全に運ゲー(運に左右されるゲーム)です。
胎教だの読み聞かせだの、定型大人が良かれと提供するあれこれで、ふくふくと満足してくれる赤ちゃん、確かにいらっしゃいます。
でもね、一部の宇宙ベビーのニーズは、大人が思うほど単純ではないです。
胎教で人気のモーツァルトも特定の演奏以外は耳障りでたまらん!なんだここのバイオリン0.125音ずれてるオエエエエ!、みたいな子、リアルにいますからね。
音や感触へのこだわり強いと、母親の声やハグが好きとも限りませんしね。
黙って笑顔で全力モヤってる、地球人のふりした宇宙ベビーもいらっしゃいます。
ニーズが複雑すぎる彼らを満足なんて、無理です。
繊細な赤ちゃんのこだわりはほんとにすごい。
母乳、ミルク、食事を受け付けない系を例にしますと、
味覚凸嗅覚凸は、美味しんぼの山岡士郎か海原雄山、超一流ソムリエ。「こんなの食べられないよプイ」「出来損ないだ。作り直してくれ。」漫画ではなくらガチで求めてきます。フザケンナデスヨ。戦時中なら生まれてすぐ死んでるわ。っていうか欠乏状態や臨死がデフォルトなら、脳が萎縮するので、凸に起因するトラブルは起きにくいけれど。
触覚凸は、陶芸家。気に入らない離乳食や衣料品を床に叩きつける姿はまさにそれ。
視聴覚凸は石ノ森章太郎先生「サイボーグ009」の003フランソワーズ・アルヌールみたいな(知らないよねごめんなさいね…)。
繊細な彼ら、エクストリームな状態で生まれて、言語発する前に、既に、こだわり発動してます。
感覚、音や匂い、光の色・強さ・角度、形、気圧、空気の組成、自分の体の動きに至るまで、たくさんの「違い」に違和感を禁じ得ないっぽい。
そして、「(こだわりなしの流され上手or忖度上手な)赤ちゃんが喜ぶ!すくすく育つ!」みたいなものに片っ端からモヤモヤしているっぽい。
「感覚が鋭い」「こだわりがある」ってやんわり言いますが、上述したようなかんじで、突き抜けちゃってるわけです。
では、そんな彼らのニーズを完璧に満たしてあげるべきなのでしょうか?
私は、そこ、懐疑的です。
世界のトップ賢母のもとで人生100万回やり直しても、そんな特殊すぎるニーズ、対応してもらえるわけないでしょ。
特殊すぎるニーズが満たされたらそれをデフォルトと思い込んで、さらにこだわりを極めていく、その先にあるのが、「発達障害等と言われる状態」ですからね。
海原雄山のこだわりにぴったり合った適切な対応をし続けようとした奥さんは、早死にして、逆に海原雄山に罪悪感与えちゃってますしね。
「胎児のときに無理をしてしまったから……」「乳児のときのとき適切な対応をしておけば……」って嘆く親御さん、まって!
落ち着いてください。それ、ちゃいます。
ニーズを完璧に満たすのが良い対応、とは限りませんよ。
望まれるがままに一生満たし続けられるのならば、それもアリ。
しかし、増長していくのですよ。
増長していかない子ならば、発達障害かも……というのがそもそも大いなる思い過ごしの可能性高いです。
もしあなたが不老不死で、求めよ!さらば与えむ!!みたいな存在ならば、お子さんのすべてのニーズを完璧にこなしてもよいでしょう。
でも不老不死ではないので。得策ではなさそう。
お子さんの中年期以降を惨めなものとするリスクが高過ぎます。
2その時点で唯一最大の承認者から、無償の承認を受け、それを納得して卒業して、承認を与える側へとなっていくとき
新生児期から感覚過敏があり「生まれたときから育てにくい」子は、物心ついたときにはかなりメンタルこじれています。
でも、ここで「ああ、生まれつきだから、もう取り戻せない」と思うのは早計です。
価値観の近い友達・恋愛対象・配偶者・子などとのトラブルと克服、大切な人との離別に納得することなど、「関係性の変化を受け入れる経験によって、狭義の自己肯定感が定着していく」っていう感覚があります。
「狭義の自己肯定感が定着していくと、関係性の変化を受け入れやすくなる」、とも言えそうですので、因果関係ではなくて相関関係にすぎませんね、すみません。
※ぶっちゃけ、心理系の発達障害研究のほとんどに、因果関係や客観性なんて示されて無いと思っていい気がします。それ、相関関係ですからーーー!残念!って突っ込み入れながら読んでね。
医学系は、そこんとこ厳格ですけど、人文系は因果関係と相関関係、主観と客観を混同している論文でも、平気で評価されてますからね~(自戒を込めて)。
3持続可能な達成感が得られるテクニックを身に付けたとき
精神面知能面が進んでしまうと、「狭義の自己肯定感」のうちの一部、一生取り戻せない部分が確定します。
と言っても、ダメージで言うと脛の傷跡ぐらいのことなのですが。
お子さん本人が、比較や価値による承認のパワーを知るようになってからは、発信側の意識として比較を極力避けた1対1の関わりでさえ、狭義の自己肯定感ではなく、自己効力感に影響を及ぼすようになってしまいます。
ただし、1,2で狭義の自己肯定感を定着させることができなかったとしても、ご心配なく。
1,2のときのことを損切りできれば、3があります。
3は、一生チャンスあります。
失ったもの、手に入れられなかったものを見つめてたら、先に手に入れられるかもしれないものを見失いますよー。
3 持続可能な達成感が得られるテクニックを身に付ける、って言うけど、どうやって?!と思われたでしょうか。
確信があるわけではないのですが、狭義の自己肯定感たっぷりな人たちをたくさん見ていて思うこと、次に書きます。
次回「育てているのは本当に自己肯定感ですか?3」もくじ
・ほめられすぎで鬱リスクが上がる?!
・持続可能な達成感で不適応を防ぎましょう
・誉めるメリット、受けとるのは子ども?それとも?
・ほめ療育は進歩します
noudeka.com
読んでくださりありがとうございました!
※アドセンスやアフィリエイト収入、お陰さまで先週328円で、底のときよりはだいぶ増えました、どなたか存じませんが、応援ありがとうございます。ブログ更新の励みはこれしかありません…同情するなら金をくださいまし!