辞めよう!情報統制!
なぜ中学受験するのかと問われたことがありますか。
選べる仕事が増えるから、とおっしゃったことがあるかもしれません。
確かに、選べない進路は一見減ります。
けど、本当かな?
一部の大企業総合職、年収2000万超の外資系、難関資格職、研究者、日系航空会社の自社養成パイロット、テレビのキー局アナウンサー等、ごく僅かな目立つ枠が、勉強すると視野に入ってくる、
それで選択肢が増えたように見えるだけ、じゃないですか❓
選びにくさと競争は増す
東京通学圏の私立中高卒だと、かえって心理的な参入ハードル高い仕事ってたくさんあるんです。
いや、なれなくなるわけではないけど…一生の友達と思ってた仲間と生活レベルが乖離してしまったり、現場で妬まれたりと、なかなかのハードルあります。
開成からでも、JRA調教師とか高卒で花火職人とか、鉄道の現場職とかいらっしゃいますが、お勉強エリートっ子の世界から、職人さんや公務員の世界に行くには、妬みをうまくかわしたり、エネルギーに変えたり、あしらったりする力を別途身に付けないといけないんだけど、「いい環境」にいるだけだと、身に付きにくいんだよね。
(内申点制度の根底にあるのは幸せに生きる条件のひとつでもある「自分の成果は確保しつつ、関係者を心地よく巻き込んで無理なく全体のパフォーマンスを上げる力」
バカにしたもんじゃないよ。もちろん実際付く点には不透明さは否めないけど、そもそも人生って不透明なのよ、就職の面接だって、恋愛だって、ボーナス査定だって、駆け引き要素やアピール要素は切り離せないのよ。)
選ばせてあげられますか
たとえば、サピックス小学部偏差値で50の中高一貫の高校卒業時をイメージしてみて。
高校卒業後、大学行けるのに行かないで以下の仕事につくこと目指すこと、選ばせてあげられますか。
手間暇かけて、私立中高一貫から大学まで行かせたお子さんが以下の仕事だと、ぶっちゃけどんな気持ちになりますか。
納棺師、葬儀会社、火葬場勤務、墓石工、美容師、ジムのインストラクター、ホスト、ペットトリマー、火災報知器の点検の人、エレベーターエスカレーターの点検の人、保育士、福祉職、農業、漁業、と畜業、長距離民間バス・タクシーの運転士、鉄道保線、整備士、調理師、水道下水道工事、エアコン洗浄、小売店店員、製造業ライン工、清掃業、土木・建築作業員、解体作業員、清掃局の収集員、警備員、コンビニ・スーパーの店員
女子と男子とか、成績、大学によっても、思うところは異なるかと思いますが…年収800超えにくい進路は、中学受験を経て環境任せにしておくと、不可視化されていきがち。
たとえどんなに向いていたとしてもね。
そう、進路って、激減するのですよ、実際は。
そして、GAFA(Google,Amazom,Facebook,Apple)やらメガ商社とか外資コンサルとかシンクタンクとか医者とかメーカーでも有名なコンシューマプロダクツの会社やキーエンスみたいな、資本主義ピラミッドにおけるパワーエリートの道だけが、浮かび上がって、それ以外の道はしょぼく見えてくるんです。
これが人間のサガか…。
再出発を妨げる
「将来の仕事の選択肢が増える」
当たり前に言われてます。
でも、病気などの理由で、憧れのカッコイイ仕事を目指せなくなったとき、再出発する場所を奪う可能性ありませんか。
「選択肢が増える」
といたいけな子供に刷り込むのはもうやめよう。それ、お子さんがリスペクトできる世界をも間接的に狭めかねないよ。
言うなら、責任取って。確実にその仕事につかせて、かつ、無理なく続けられるようにしてあげて。でもそんなの無理なんだよ。
欠ける視野を知識で補う
勉強して学歴が上がってしまうと、見える世界が狭まるんだよ。
剣道の面や、馬術や競馬で使うブリンカーみたいな効果で、リアルで見える世界を狭めて集中力を高めて目標を明確化し、上を目指させる、これこそが選抜and環境の役割でもあるの。
だからこそ、敢えて意識して俯瞰し、テレビドラマにならない業種について知って感謝する必要性があるんです。
知らないと、感謝できない感謝できないから。
その代わり、知ろうとすれば、いろんな仕事の大切さを考えること、出来るはず。
親の視野は欠けている、と懺悔してみませんか。
お子さんの視野も、親の視野、先生の視野も、それぞれ欠けているだろう、と告白してみませんか。
勉強すると視野が広がる!なんて言うけど、狭まってる人なんていくらでもいるよね。親もね。って話、してあげてほしいです。
中学受験するなら忘れないで。
無自覚に勉強すると、言葉や常識の通じる世界がいわゆる上方にシフトし、狭まっていきます。視野もまた、欠けやすく、補いにくくなります。
さらに、職場の人、結婚相手や我が子など含めた自他に対する要求レベルがナチュラルに上がり、解像度が上がり、フィットする範囲が狭まっていくまで、あるのです。
勉強すると将来の仕事の選択肢が増える、と言うのは語弊がありすぎ。
上述したようなお仕事に限らず、どれも大切なお仕事。なのに、勉強すればするほど不可視化されていってしまう…。そのことに気が付きもしないなんて、我が子やそのパートナーや孫のお仕事として認めていないも同然。
「どんな仕事も大事」
こんなこと教えないでいたほうが、勉強は捗るかもしれません。背水の陣を敷けますからね。
でも、自分の気付かないところで、いろんな人たちに支えてもらってることをありがたいな〜と思える人になってほしいんだよ。
生かされていてありがたいという気持ちは、真の自己肯定感にすごく似ていて、ほどよくて持続可能な幸福感をもたらすからね。
おばちゃんは我が子たちにも
「無自覚に中学受験したら、見える世界が拡がるのも事実、見えない世界が拡がってしまうのも事実、生涯年収低い仕事は見えにくくなるけど、とても大切なお仕事だよね、ありがたいね」
と語り合い、たとえもらうお金が少なくても大事なお仕事だから誇りを持ってと伝え、出会ったときは敬意を持ってお礼を言うようリマインドしてきました。
それがよかったかどうかはまだよくわかりませんが、私の中では確信があります。ま、幸せかどうかは、本人たちやその家族が決めることですけどね。
子供の生きる世界を狭めるのは悪いことではないですが、拡げたり狭めたりを適宜しないと、しんどいですよ。本人も、親も、まわりもね。
とにかく少しでも上に、先に、…という育成方法ですと、高速道路運転中みたいに、視界がすごく狭くなってしまうもの。気をつけたいですね。
読んでくださりありがとうございました!
ご家族の意見が合わないとき…塾の先生に電話かける前の作戦会議…お気軽にご相談ください。
doctorqolt@gmail.com
悩める親子をwin-winに!
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【地方公立卒エリートと中学受験】
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