受験プランと全落ち条件 - もしかして発達グレー研究所～凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

全落ちがお嫌なら、なぜ全落ちリスクを孕んだプランをお立てになるのです？
今回ちょっと厳しいことを書きます。全落ちを絶対にさせたくないとお考えの方のみお読みください。(一部ミス修正しました、筆者老眼につきご迷惑おかけしますご容赦ください)

受験感覚
全滅方法
心配な方は安心してください！全オチのほとんどは都立特攻でできています！

受験感覚

まず親と子と学校と受験、それぞれの理想と現実を分けて考えます。その上で「東京における中学受験に対する肌感覚」をチューニングしましょう。勉強以前の問題です。
各ご家庭に合わせてマンツーマンで解説いたしますのでdoctorqolt@gmail.comまでご依頼ください(営業)。

依頼する勇気がない方もいらっしゃいますよね、全落ちが怖い方には。当所の、偏差値、サピックスオープン、過去問、新興校に関する記事、もしおパパモノローグ後半をどうか流し読みしてください。読みにくくてごめんね。

東京の中学受験について理解を深めるのは大切ですが、情報の偏りに気をつけましょう。広告収入に支えられた情報は薄目で読んでください。*1

偏差値が足りていれば受かる、という概念を横置きできるようになります。繰り返しお伝えしてまいりました通り、偏差値はうまく使いこなせば便利ですが、凸凹っ子の受験においては弊害が目立ちやすく、扱いにくい数字なのです。

全滅方法

全滅しない方法を考えるために、全滅するにはどうしたらいいか考えてみましょう。

全滅するかしないかは、勉強量では決まりません。
「東京の受験感覚」が腑に落ちていないことこそが全滅の因子、条件とも言えるでしょう。前回、基本の全落ち方法ご紹介しましたので、今回は詳細を思いつくまま書きますね！読者の皆様にとっては旧知のことですので、理由は書きません。

・第一志望校と似た傾向の学校ばかり受ける

個々の得点力見ないとなんとも言えないけどね…。国語、理社で稼ぐ人は要注意。

・我が子の偏差値が、学校の合格80%偏差値以上なら、5回受けたら4回は受かると思っている(ここ、訂正しましたすみません、書き間違えてました)

ちがうよ。

・持ち偏差値-20なら確実な滑り止めになると思っている

ちがうよ。

・文化祭が楽しい＝合う学校と信じていて楽しい文化祭縛り

文化祭開催側の楽しさは、地道なコミュニケーションに基づくもの。お客側はコミュ力なくても楽しめるようにできてるけど。

・バランス重視スピード重視で、難問が据えられておらず、受験生の心理的ハードルが低くて裾野が広い、なのに自由を謳う学校ばかり受ける

自由へのパスポート取得のために不自由さに耐え抜く必要がある。自由にやらせても自力でどうにかできる子でなきゃ受かりにくい。

・高偏差値縛り、女子の共学校縛り、難関大学附属縛り、自由な校風縛り、カリキュラム/シラバス縛り、先端アピール校縛り、進学実績縛り、時代の変化に強い学校縛り、宗教有無縛り、知名度縛り

皆無意識にやりがち。視野が狭く、ムラッ気や科目間格差のある凸凹っ子だと、持ち偏差値よりも受かりにくい。

・午後入試、細切れ入試、プレゼン担当者がイケメン、実績のある校長に変わった、改革アピール、食堂充実お弁当不要、大学進学指導充実、職業観指導充実、理系アピール、海外進学アピール、制服イケてる…キラキラ校や、メディアが特集したような狙い目校がスキ、駅チカにこだわる

経営戦略として番狂わせを意図的に作る学校を無意識に好んで志望している可能性、否定できません。カモ属性です。受験戦略以前に、中学受験するかしないか見直しましょう。さもないと全滅、明日は我が身よ。なんちゃって。これは言い過ぎ。ダメってわけではないよ、そんなこと言ったらどこも受けられなくなっちゃうよね。
納得して受けるならいいんですよ、ブームに踊らされてたり
「ここはお買い得校なんですってよー奥様〜」
というダイヤモンドやエデュ、アエラドットコム云々の中学受験特集を鵜呑みにしてたりだったら見直してね、ってこと。おばちゃん含め、他人のくれる　情報はウ○コ混ざってるから鵜呑み厳禁だよ！

過去問の傾向と出口のお得度と立地で受験プランを組むと、競合多数になります。そして凸凹っ子の入試は、多数の競合他者よりも強いです、ガチャ要素がね。前にしつこく書きましたね。

身も蓋もないこと言いますが、凸凹っ子が凸凹っ子である限り、受験は水物です。全落ちを100%防ぐことはできない、そう思ってください。

全落ちした場合に備え、失うものの量と質を常に見計らってください。

特に勉強により睡眠削らせられた男子が背が伸びなかったときの親子のやりきれなさね、敢えて特筆しておきます。勝手に夜ふかしするのは親のせいではないし睡眠時間が身長に直結するわけではないですが、昼間勝手に遊んでて親が課した義務で夜ふかし発生、ってのを本人の責任に帰すと後悔しますよ。
元学歴至上主義な私の極論だけど、身体能力やタフネスみたいな生物としての強さ偏差値50確保の優先度を低く見積もるのは今日の教育において悪手です。
背が160で止まってもコンプを持たず中身で勝負できるぐらい人柄、能力、その他魅力的な男子なら、野暮なこと言ってすまん。

受験によって失うものが少ないことが、がむしゃらに頑張る力を削ぐ可能性はけっこうあります。背水の陣を敷く、退路を断つ、そういう戦い方があるのは承知です。

が、逃げ道を確保することは、全落ちカウントダウンになったときの親子のメンタルを救い、支えます。

本気でがんばることはとても美しいです。中学受験の真骨頂だとする方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、本気になればなるほど、betする時間、お金、機会損失が多く必要になり、本気が叶わなかったら、という恐怖は増幅されます。

全落ち恐怖と戦うために「確実な1月校、午後校を取る」という方法が多く取られますが、日常生活を振り返ってみてください。
「絶対に取らなきゃダメなもの、取れるはずのもの」という圧や油断によって落とすのが凸凹っ子の凸凹っ子たる所以ではあるまいか。