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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

合格可能性80%なのに20%に陥るタイプのプロファイリングと対処法〜学校と偏差値の不都合な真実7

まさかの不合格をくらうのはどんな条件下?!

前回はこちら!
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合格率80%で不合格になる学校と子どものプロファイル


何度も何度も合格可能性80%を叩き出したお子さんでも、合格するとは限りません。

ハズレを引きやすいタイプは学校により異なりますが、明らかに存在します。

ハズレを引きやすいタイプにこそ、学校側の厳然たる個性と好みが垣間見られる…とコソコソ言われています*1


合格可能性80%偏差値を持った子が何人受けて、何人受かって、何人不合格だったかの情報までは、わりと手に入ります。

過去の個々人の偏差値の内訳、つまり単元ごとの得点力ギャップや、問題用紙俯瞰の能力等まで把握するのは、各ご家庭ではまず無理でしょう。

塾はデータとしては持ってますが、見せてくれるかは別だよん。*2



また、個々のお子さんについては、1人につきトライアル回数が明らかに少ないわけです。データとして信用に足るものは、ないです。

しかし
「偏差値足りてるのになんか弾かれそうな子」
「偏差値足りてないのになんかかいくぐっちゃいそうな子」
「読めない子」
というのは、塾の先生の本音の奥の、うっすらした予感(時として嫌な予感)みたいなものの中に、プロファイルされていることがあるよーです。

こっそり覗いてみましょー。


我が子の個性を認めろとおっしゃるなら、本校の個性も認めますよね?

親子側に、個性と好みと戦略があるように、学校側にも個性と好みと戦略があります。

学校、というのは経営者であったり現場の先生であったり複雑なもので、一枚岩ではないです。

同じご家庭でも、お子さんやら小学校やらママやらパパやらそのお仕事やら様々な因子により、コンディションや価値観に常にゆらぎがあるのと同様です。

好みのウルサイ学校でも、好みの子しか採らないわけではありません。なんなら場違いな子が入学することもあります。

学校好みの子と、多数派に寄りやすい子を多めに採る(よって学校好みの子が多数派になる)というニュアンスが近いかもしれません。


年により、好みが変わったように見えることもあります。

メンバーシップ型の学校では、戦略的採用を心がけているわけですが、必ずしもうまく行っているわけではないです。


一部の学校では、入試はラブレターではなく、魚釣りのエサみたいなもの。
「大物狙いに行ったのに、大物には全部逃げられた(特待いっぱい出したのに一人も入学してくれなかった。雑魚しか釣れなかった…)ショボン」
みたいなニュアンスの説明会トークショーをしてサピママたちの笑いを誘う学校幹部もいるぐらいですからね。某渋谷系での実話ですが。


いずれにしても、入試は選抜です。○点超えたら合格のタイプの検定とは違います。
1点差、と言いますが、必ずしも点差できれいに選別されてるわけでもないです。

ボーダーラインでは必ず何らかの作為が入っています。

このことを忘れないでください。

*3


塾の先生達は、人気校についてはそれはもう、よく把握されてます。それでも、最初から子どもの熱望!って言って来られると、冷水浴びせるわけにもいかないのです。
熱望校を変えさせるときにはとってもゴニョゴニョ奥歯に物が挟まったような言い方をなさる先生も多いです。

中には
「え、受からなくてもいいなら受けてもいいんじゃないですか」
という突っぱね方を、なさいます。その言い方はないだろうというのもわかりますが、はっきり言ってくださる先生で良かったですねともよく申し上げています。



人間万事塞翁が馬。

惚れた学校にふられたあと、ウェルカムしてくれた学校と仲間たちに感謝し貢献する方向に切り替えねばなりません。

熱望が強ければ強いほど、強靭な切り替えスキルがないと、幻への想いを持ち越します。
それは本人にとってもスポンサーにとってもかなり不毛に近い苦しい6年間になりかねません(友達作りスキルが身についてないなら、熱望なんてさせないほうがいいと思います)。


志望校合格偏差値に届かせるためのお勉強、否定するわけではないです。

が、家庭教師探して月うん十万ぶっこむ気合いと手間暇お金のうち、数割でも、
・切り替えスキル強化
・人から無駄に嫌われず無駄に期待かけられず失望もされず飄々と生きるための工夫
・体力作り
・できなくて絶望してたけどなんだかんだなんとかなった経験を思い出すクセ
こういったことにもポートフォリオ投資なさっては…と思います(ご相談お待ちしてます)。


当たる子と当たらない子の境界線

80%を何度も出してもハズレが出やすい学校とお子さんの組み合わせについては、以前の記事でも老婆の繰り言のよーに書きましたのでそちらに譲ります。


ハズレが出にくい学校であっても、ハズレを引く子はいます。

・偏差値的に相応
・学校は、好みうるさくない、ハズレを濫発するタイプではない

このときお子さんが100人中の80人になるのか、20人になるのかの境目は、何なのでしょうか。

たしかなことは分かりません。20人フルで落としてるわけでもないです。ただ、感覚的には、多数派と少数派というキーワードは無視できません。


不得手であけた大穴を埋められない少数派

単元ごとの能力の凸凹が、プラスに働くこともありますが、マイナスに働くことも多いです。

苦手な単元が
「とらなければディスアドバンテージとなる問題(とれて当たり前な問題)」
として出題されたら、得意な単元でアドバンテージを取らないと、偏差値足りてる受験生の内、受からない方の2割に入りやすくなると考えられます。

苦手な単元で
「とって当たり前、とらなければディスアドバンテージとなる問題」
を落としても、得意な単元で
「ライバルがとれない問題」
をとってアドバンテージを取れれば、数字的には合格の方の8割に入ります。


しかしねー、挽回するのに役立つ
「他者と比較して得意な単元」
が出題されるとは、限らないんですよね。しかも、配点が高いとも限らないんです。


苦手な問題を落とした時の埋め合わせが、まるっきり作問頼みになっちゃうんだよね。*4


難問頼み

難問が解けることによって偏差値が高めに出ている凸凹っ子は、難問が解けなくて時間を浪費してしまったり基礎問しか出なかったりした場合、伝家の宝刀が抜けず、不完全燃焼となります。

安心、と思える位置の学校であってもです。
その学校が偏差値を上げようとしている時ですと、高い解法力思考力がハンデにさえなり得ます。

「受験は算数で決まる」
とずっと言われてきましたが、新興校では算数が得意だからといって必ずしもアドバンテージにならない場面もあることは知られています。

安全校不合格の理由として、油断した、と考える方は多いです。
が、そのクラスの学校なら迷わず捨てるべき時間のかかる問題と真剣に向き合い過ぎてしまったと言うケースも多くあるのです。


対策に限界はないが

勉強面の対策は、ある程度まで進むと、労力含む費用対効果が著しく下がってきます。こうなると精神的ストレスが強化スパイラルにはまります。

「ここから先は今は伸びないから割り切りましょう、メンタルに軸足移しましょう」と言ってくれる塾、家庭教師はなかなかいないですね。

ご両親のどちらかや祖父母が気付いて言い出したとしても、しばしばかえってストレス強まる流れになるんだよな。おばちゃんが言うとストンと落ちてくださるんだけど(リピーターさんにはご夫婦ZOOM相談などもご提供してご好評頂いてます)。


基本的に、子育て、教育のストレスは言語化と分析・改善、あるいは共感によって緩和できるとされてます。
思考をどう言語化するかでも、大きく変わります。

・運が悪ければ不合格
・運が良ければ合格
・運が悪くなければ合格
・運が良くなければ不合格
これ、だいたい同じことなのに語感がすごく違いますよね。

真面目に考えを突き詰めていくと、こういう言葉選び1つで心が猛烈に揺さぶられてしまいます。


本当に大切なものを大切にできなくなっちゃったら本末転倒。中学受験は面白がってナンボ〜っておばちゃんもありだし、
「本気で頑張って勝つことの喜びを知る経験」
にするご家庭もあります。

考え方は無限にあるし、どれが間違いというわけではないんです。それがまたしんどいんだけどね。


中学受験でのモヤモヤは、してもしなくても構わないオプショナルツアーでのモヤモヤ。舵を握った人の自己責任で、誰かのせいにしようにもできない性質のもの。だからこそやきもきし、迷い、揺れ、疑い、苦しいんだと思います。


「不運」と呼ばれる現象

・偏差値X未満の子達を各レンジ20%以上落とす
・偏差値X以上の子のうち、20%未満までは落とす(=8割合格)

こういう学校を志望していると仮定してみましょう。これで学校偏差値Xがつくんじゃないかと思う、違ってたらごめん。

合格者最低偏差値はどのぐらいかなと思って合判資料を見ます。おや、偏差値高ければ当然青信号だし、偏差値X-10とかX-15あたりにもちらほら受かって桃色信号。

そこに希望を持つのも好き好きです。しかし、偏差値Xって、偏差値Xを10,20超えてる子でも2割までは落とせるんですよ。


このあたりのお話、塾では基本的にはしませんよね。聞かれてもいないのに説明しても訳が分からなくなり塾不信になるからね。あー、正直おばちゃんもよくわかってないで書いてるかもしれない、ごめん。

塾経営としては、生徒親子に、塾の偏差値を信じ、偏差値を上げる、偏差値を軸に学校を選んで受ける、ということを徹底してもらいたいハズ。そうすると塾の偏差値や塾の持つ情報の精度と信頼度と価値が上がり、ひいては塾の価値が上がる…だから「偏差値」に疑念を抱かせかねないこと、わざわざ言いたくないよねー。


ですから、その2割の「不運な親子」がどのようなキャラクターだったのか、サピックス側から言及することは滅多にない気がする。

「あなたのお子さんそっくりなタイプは落とされがち」とまではたとえ思っていても、滅多なことでは言ってくれない。容赦ない系の学校も、気まぐれというか、落とさないこともあるから。


サピックスの先生が、あなたのお子さんを、内心、不運な子になるかもなぁと判定しているかどうか…これはわかんない。ただ、

・本人または親の不動の第一志望
・偏差値は足りてる、合判SOや志望校別SOでも合格可能性80%出てる。SSの席次も、ふつーに考えたらまぁイケるだろうと思わせるあたり

なのに先生に
・「○○(科目)を底上げできれば確実と申し上げていいと思うんですが…」
「ちょっと読み切れないところがあります」「この学校は難しいですからね」「受験は水物」みたいな言い方を頻繁にされている

かつ
・好みがウルサイ志望校、学校偏差値より高い個人偏差値を持ってる受験生を落とすことに罪悪感ない学校、「合わない子は入らないほうがよい」というドSな優しさが似合う学校を志望している


この組み合わせね。志望校変えるとスッキリ解決することもあるんだけどね…主流が、文化祭見て惚れた学校に行くっていうことだと、ミスマッチは減らないでしょうな。

まさかの不合格は、その子の点のとり方と、その志望校の現場と経営のことまで知っている塾の人なら、めっっっったにありません。不合格は合格より読みやすい。
しかしだね、家庭教師や個別指導、親ブーストのかけ方によっては、塾の先生には見極めきれないみたいね。短期記憶で実力テストを乗り切らせちゃってるとかね。

災い転じて福となす!

入試の合否で言えば、落ちたら残念だし、不運なんだけどさ。
人生ベースで言ったら、残念でも不運でもなく、できます。

フッてくれた学校や手を差し伸べてくれた学校に感謝できて、進学先やそこで出会う人々のいいところを見るようになったら、志望校不合格という挫折が、尊い糧になるよ。


そのためには、どうしたらいいんでしょうか?

人それぞれとは思いますが、ここに来たから出会えたんだなっていう誰か、何かとつながれたら、なんだかんだ来てよかったなーって思えるんじゃないかなってしみじみ感じてます。
おばちゃんは勝ちにこだわりまくるご家庭のサポートもしていますが、同時にこういうマインドセットのお手伝いもしています。

*5


いかに凸凹っ子扱いの歴史が長く、統計を駆使しているサピックスでも、凸凹っ子が統計で扱いにくい存在であることには変わりがありません。ましてや、サピックスの反対を押し切ってよその講習や模試を受けたり、ナイショにしてカテキョつけてたりしたら、サピックス側からは、あなたのお子さんの実力が測りかねてしまいます。
いずれにせよ、多数派、合格の方の8割に入るのかどうかなんて、蓋を開けて見なけりゃわかりません(なんとなく当たるけど)。

長期的なストラテジーと、まさかに備えたタクティクスを携えて、ご家族の幸せを確実なものと致しましょうぞ。



続きます!
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読んで下さりありがとうございました。

もしかして発達グレー研究所は、凸凹親子の幸せを本気で!願って活動しています♥

成績凸凹 発達凸凹 発達障害 ASD ADHD アスペルガー ギフテッド 2e……
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連続中受小説もぜひ♥
【地方公立卒エリートと中学受験】切ない親心とダークサイド!もしお編も完結済です。途中間延びしますがパパ編おすすめ…諦めないでほしい…
中学受験をなぜさせるのか迷ってましたがもしおパパから学びました!泣けました!とおたより頂いてます!
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身も蓋もない記事ばかり書いています、関連記事など流し読みお願い致します♥
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*1:塾講師の先生とおばちゃんらが井戸端で言ってるだけだからそんなに怖がらなくていいんだけど、この世に文字通りの絶対合格ってものはナイというのだけは親子で必ず共有してほしい。結果的に盤石ってのはあるけどね

*2:四谷大塚はわりと過去データの開示に積極的なイメージあるけど、サピックスの現場の多くは「今年の受験と来年の受験が違っても受かるように仕上げたい」ってポリシー貫いてるとこある気がする。他者とか前年比較での合否判断は、飽くまでもふんわりに留めがち。ま、衝動性高い先生だと断定した言い方するからそれも個人差だけどね

*3:たとえばですが、発達障害であることを明かして相談した履歴があるとないとでどちらを受からせると思いますか。 そんなの当たり前じゃん、わかっているよ、と思われるでしょう。おばちゃんもそう思ってました。しかし実際知れば知るほど 「得意なことしかしたくない子」 は警戒されています。 自由で楽しい、勉強面の縛りがゆるい名門校について。 自由でないとダメな受験生、楽しくないとやらない受験生をウェルカムしてくれるでしょうか。答えはNoです。 入試で 「自由にのびのび過ごす資格のある子限定の自由です。メリハリつけられない子は本校では扱えません。入り口で弾きます」 という暗黙の了解を突き付けられ、呆然とすることになります。

*4:経営戦略的に医学部志望の子を採りたい学校に、ド文系の子が挑むと、同じ偏差値でも落ちる方の2割になりやすいでしょうね。算数理科を落とした埋め合わせは、かんたんな国語社会ではできないです。 さしあたって東大と早慶の数を稼ぎたい学校や大学附属なら、算数そこそこのバランス型の子を多めに採用したいというわけです。つまり難問算数出しても、配点を低くするとか、扱いを軽くするのよ

*5:どんなに根詰めて勉強させても、不運の女神にあざ笑われることはあります。でも、ゆる支援で叩き込まれたつながり方や受け取り方があれば、まさかの不運を幸福感受性upのきっかけに転用できます。対人スキルをデフォルトで持ってない子ほど、よく吸収します。方程式より先に教えてあげてほしいです。具体的には個別のご相談となってしまいます。ざっくりすぎて参考になるか分かりませんけれど、親子でゆるく信頼関係できててかつ素直なとこのある子には「ありがたいね、恩返ししたいね」、信頼関係はできてるけどアマノジャクな子なら、軽くdisってみて愛校心を煽ってあげるのも手です。もちろん個人差ものすごくアリ、誰にでも通用するスタンダードなんてありません。また、多少の侵襲性があることをご理解ください。


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