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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

東京オリンピック2020や受験で百ゼロ思考をこじらせる発達障害児はオリンピックを苦手克服と結びつけよう

こんにちは、ただのおばちゃんです。

※追記、メダリストのお名前間違えてしまっていたので訂正しました、深くお詫び致します。

コロナで東京近郊の病院が大変なことになっている、でも世間はオリンピックに夢中…正しさにこだわるタイプの凸凹っ子にとって、しんどい日々が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
楽しさに依存するタイプならへーきのへーざですけどね…。


柔道で兄妹金メダル。阿部詩選手と阿部一二三選手。
それぞれ、大会が開催できたことに謝辞を述べた上で、詩選手は
「努力がやっと報われてよかった」
とコメント。
競泳女子400mの大橋悠依選手は6年前、もう無理です、と監督に直訴したところから、メンタルと体質を改善。
金メダル獲得後のインタビューで、感謝を述べ
「やってきたことは間違ってなかったんだな」
とコメント。*1

多くの方が感動する、インパクトを伴った美しい言葉。ですが、ある種の凸凹っ子は、こういった美しい言葉によって、偏りを強めていきます。


まず、今大会ならではの
「コロナがあるのに開催してよかったの…?お母さんは先週までオリンピック開催反対してたよ、なんで喜んでるの…?お台場の水質、屋外の気温、本当に大丈夫なの…?」
などという疑念。言えず、心の中で渦巻いて、メモリを圧迫してるかも。

なんだかんだ納得させるには、おそらく、マクロ経済や、とりあえず楽しいことに飛びついてやなこと忘れよーぜ思考、思考を止めて流れに合わせるぞ思考、といった視点教育が不可欠です。詳しくは今回は割愛。ご相談ください。*2


そして普遍的な問題として、
「メダルを取れたので努力が報われてよかった!=メダル取れなければ、努力してもムダ」
という、無意識の思い込み解釈。

これね〜起きるのよ、ほんとに。
*3
早急なパッチが必要です。


承認欲求のるつぼ

百ゼロ思考を持ちやすい発達障害児さんにとって、オリンピックの、選手やメダリストを賞賛する風潮は、大変危険です。

オリンピックって、百ゼロ思考と承認欲求を煮詰めた極み、みたいな側面があります。

凸凹っ子の好む要素がけっこう盛り沢山です。国旗とかもそうね。


実際に自分が本気でプレイをしていたら、まだいいのです。競技にもよりますが、たとえばトーナメントで、自分に勝って決勝進出した選手を応援する、といった感覚が自然に身につきやすいです。また、上へと勝ち進んで行くと圧勝しにくくなるため、上位ならではのしんどさも知ることができます。


しかし、ただ見る側としてオリンピックなどのスポーツ観戦を楽しむのは、かなり毒性が高い行為だと知っておいてください。
心のワクチンなり、心の解毒剤なりを言葉なりで与えていく必要があります。(自分で気付く日が来ることもありますが、極端に遅い)


彼らある種の凸凹っ子は
「勝った、努力が報われた」
「極めるのはいいことだ」
これらの定型綺麗事文を命題だととらえた上で、「裏」つまり、
「負けた、努力は全部無駄」
「極めない=悪い」
を真だと無批判に思い込み、思考の原理原則として確立してしまいやすいのです。


勝つこと、上位に位置取ることばかりに気を取られて、上位でなくては価値がない、と思い込みを深めていく百ゼロ思考や承認欲求の持ち主にとって、オリンピックはとても危険なコンテンツです。



百ゼロ思考や承認欲求は、受験においては、合格へのこだわりとして機能することもあります。
しかし、カンニングをする、カンニングする子へ殺意を抱く、無能な先生へ憎しみを抱く、すぐに効果の出ない努力を無駄だと感じる、学歴コンプレックスを引きずる、などの弊害をもたらすこともあります。

第一志望校進学後「思ってたんと違う」と失望感や無気力に襲われる。
あるいは、志望度低い学校へ進学するもイキって敵を作りまくる。こんなかんじで心の中は常に暴風雨、となってしまいます。


勉強は個人プレイなので百ゼロ思考が仮にうまく機能しても、家庭運営始め、チームプレイにおいては、かなりのネガティブ要因となり得ます。


勝ちたい気持ち

勝ちたい、承認されたい、という気持ちは、お子さんにとって、強力なアクセルとして機能することがあります。

けれども、心身の強度、ハンドル、ブレーキ、エンジンの能力、状況判断能力などによっては、エンジン空ぶかしになって劣化を早めたり、走行中にバラバラになったりしてとても危険な要素です。


勝てない子なのに勝つことへのこだわりが手放せないと、心と体がバラバラになります。


勝ちへのこだわりは、ほぐしたいなとおばちゃんは思います。
てっぺん取った人たちが皆それぞれにしんどいのをよーく知ってるからね。


その子の境遇などによりますが、負けるが勝ちのルールのゲームや、協力系のゲームで、勝者をアシストする役割を楽しむ練習はできます。

負けたほうがおやつをもらえる、とか、勝った人が全員分のおやつを分配する役割にするとかもね。書き切れないので割愛します。お子さんに合ったほぐし方は個別相談で承ります。


オリンピックの使い方

がんばりやさんすぎるお子さんには、楽しんでいる選手や、勝者を称える選手の心理*4や、サポートする人たち、あるいは表舞台に出てこない、たくさんの関係者を想定させて。

ゆるふわなお子さんは、真剣でピリピリした選手の姿に刺激をもらえるように。


金メダルとった選手が、周囲への感謝を述べたら
「メダル関係なく、感謝したいなー!いつもありがとうね!」
と家族に声をかける、というのもよいでしょう。

「頑張ってきたのは無駄じゃなかった」
というコメントには
「頑張るその過程は尊いね〜。確かに結果はあったら嬉しいし、メダル取れたら生涯年収もコーチや関係者の給料も上がるだろうけどさ…勝たなくても無駄にはなんないよね」
みたいなツッコミを入れたいところです。あ、お子さんが頑張りすぎタイプなら逆効果ですよ、ラスカルの話しながら無欲で楽しむ姿勢に目を向けたほうがいいかもね。同じ年頃だと嫉妬する子もいますし、テレビの中の人をことさらに褒め称えなくてもいいような。「自分も称賛されたい」とばかりに、承認欲求こじらせますから。


親子の仲がいいうちにね。
親と子の心が離れてきてから価値観を植え付けようとしても、反発されるだけですから。


その子にもよりますが、まだそんな事を教えなくてもいいか…っていうぐらい小さな時から、勝つことへのこだわりを緩和させていかないと、記憶の強い子たちは地元で無双、常勝時代の興奮を忘れられずに余生を過ごすことになります。




当所では、親御さん、お子さんそれぞれのベースとなる価値観は大切にしながら、偏りすぎないように調整を行います。

物事の多面性を踏まえ、適宜視点を変えつつ人生を楽しむ術は、凸凹っ子の幸福を持続可能なものとする大切なスキルです。じじもんスクラム執筆者も視点教育の大切さを説いています。

サピックスで真面目にやってますと、ついつい立ち位置にばかり目が向いてしまいますが、ときにはカリキュラムほっといて、勝ち負け思考の緩和や視点教育に、労力を割いて頂けたらなと。


インパクトを利用しよう!

オリンピックも高校野球も、中にいる方々は尊くまぶしくても、パッケージは商業イベントに過ぎません。

売れりゃいいんですよぶっちゃけ。子供の教育上、良いはずありません(笑)。

ただし、そのパッケージは、大人たちがコストかけて本気で創っていますから、ものすごくインパクトが強いです。

ゆえに、うまく使えばとてもよいものです。
・多様な視点を想定する(選考会敗退者の気持ちも複数パターン)
・必要に応じて活かす
こんなスキルを身につける目的で利用してほしーなー。特に中学受験生は、受験とオリンピックを重ね合わせ、
「勝ったら(受かったら)最高」
「負けると(落ちると)最悪」
などと思い込んでしまいがちなので、オリンピックのインパクトを利用して、
「負けには負けの学びや美学がありそうだね」
的な刷り込みをしておきましょう。

*5


あ、単に視座を高くするだけだと、人の気持ちを全部尊重しなくちゃいけない気がして、しんどくなるから気をつけてね!
オリンピックのようなインパクトのあるイベントは、しばしばお子さんの偏りを強めてしまいますよ。

「きゃー!!!やったぁぁぁ!!!西矢椛ちゃん金メダル!!!中山楓奈ちゃん銅メダル!!」
と言ってしまったならば、ぺこぱ式。

「…しかし、こんな若いうちから称賛されすぎるのってかわいそうかも…」

「マスコミも可愛げなくなったら手のひら返すしさ…人間不信になるよね…」

「…人生の目標が早くに達成されすぎちゃうのも考えものなのかも…余計なお世話だけど…ささやかな幸せで満足できる人生はいいよね…あー塩むすびと麦茶美味しいね💕」

「…我が子ってのはなんたってすごいな…、メダル取らなくても存在そのものが尊いもんなぁー…(我が子がいなければ別の推しをみつけるといいよ、と言い添えておくのも吉)」
みたいな声掛け、試してみてもいいかも?

※とりあえず反発、ってなってる子には別のアプローチが必要ですよ!



読んでくださりありがとうございました!

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*2:こういう考え方もあるんだなーと感じる機会にするといいかもね

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*3:いい子だね生まれてきてくれてありがとう。 こんなほめ言葉でも、時を経て 「いい子じゃないから、生まれてこなければよかった」と超解釈をして心を痛めるんだよ…

*4:1位の価値が高まれば、2位の価値も連動して上がるという裏話もw

*5:学校の黒板を書き写すことが苦手で、お話も苦手な子に、 「気に入った競技について、スコアとコメントを書いておいて、あとでおばちゃんに教えて」 と伝えたことがあります。 楽しくがんばってテレビや端末を見て、書いて、コメントを教えてくれました。 「あれっ、私、できるじゃん」 となって、以来黒板ノートも取れるようになり、お話はゆっくりでも友達の輪で会話を楽しむようになりました。 また、オリンピック=克服、という思い込みが作られました。こんなのできない、と思ったときに、文具についたオリンピックマークを見て、やってみっか、と思えるようになったそうです。


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