サピックスは面談シーズンまっさかり。
志望校、併願の話をなさる方も多いと思われます。
ご家庭側が、出願、併願について、どれぐらい真面目に、いや、現実的に、建設的に考えているのかサピックス側にはわかりません。
「色々考えすぎてわけわかんなくなってきた!」
「ちんぷんかんぷんです!!」
と思ったらその旨、面談を待たずにお伝えしてもよいでしょう。
あるいははてなブログやTwitterにいらっしゃる、受験生親子への愛とノブレス・オブリージュの化身 ○先生にお伺いを立てるとか。当所でもご相談承っており、凸凹っ子の親御さんに喜んでいただいてます。
受験業界の価値観
知っておいてほしいのは、塾の先生たちは中学入試のプロであり、また、多くが受験フェチの凸凹っ子だということです。*1
入試のことと、大学入試のこと以外は、正直一切興味ないって先生もいらっしゃいます。
「じゃあ聞いてもしょうがないじゃないか」
と思われるならば、ご家庭でお考え下さい。
サピックスの先生は基本的に陰キャというか、侵襲的なアドバイスを避けたがる傾向があります(一部オラオラ個性派キャラを除く)。営業ができないからサピにいる、みたいなとこあるんだわ。
志望校、あまり口出ししたがりません。また、それぞれの先生に趣味があります。
趣味というのはこの場合
「好みの学校、得意な学校、得意な勝ちパターン」
です。
ご家庭の希望、お子さんの点の取り方、先生の趣味がフィットしてない面談では、思考や発言をミュートしている雰囲気が出がちです(いわゆる塩対応は、これ)。
合わない先生と話してもモヤモヤするだけです。でも、おばちゃんクラスになると、先生の謎のメッセージの分析ができます。有意義な面談にしたい方、お問い合わせください。
どうしたらいいかわからないとき
「親がポンコツで…結果は自己責任ってことで先生だったらどうするってことを聞かせてください!先生のせいにしないので…タスケテ、ぴえん」
ってアピールすると、塩味先生でも、主体的に考えてくださりコンソメパンチ味くらいになることがあります。
えっサピックス全然塩対応じゃないじゃん!ってぐらい親身におせっかいしてくださることすらよくあります。
ちなみに、新興校フェチと伝統校フェチ、共学フェチと別学フェチ、進学校フェチと大学附属フェチあたりは、ユダヤ教とキリスト教より隔てがあるとおばちゃん思うの。イスラム教と神道ぐらい違うこともあります。
根っこの考えは人生観です。人生観は人それぞれ、と認識してください。そうしないと、せっかく意見を聞いても無駄です。*2
偏差値的に余裕がありすぎる学校を併願校として薦めることは多くないようです。
チャレンジするにふさわしい学校を筆頭に、今の点の取り方に則した学校セレクトが行われますので、全落ちは滅多にありません。*3
学校選びの落とし穴
サピックスの先生の多くは、合否読むのはわりとうまいね。
しかし、進学後のことは、詳しい先生はむしろ少ない…というか、知っててもあまり具体的に語りたがらないようです。
親ゲタの消費期限は、どうにもできません。そもそもどんだけゲタ履いてるかも想像の域だし。
たとえゆうゆう合格でも、進学後の宿題や定期テストが出来ないというケースは多々あります。学校の偏差値とは直接は関わらないのよ。
どういう学校で起きやすいか、というより、
「こういう家庭のこういう子が、こういうマインドセットで入学するとこうなりがち」
みたいなパターンがあります。でもそれ面と向かって言って関係悪くなったら受験どころじゃなくなるからさぁ…サピックスとしては言いづらいよね。おばちゃんは言うけどね。
小学生のときは親御さんや家庭教師やプリバートでガッチリ管理できて、最大パフォーマンスを出せても、中学生にもなれば自我が芽生えたり、部活や委員会や友達付き合いや恋愛などの「○足のわらじ」を履き始め忙しくなったりと、サポートの手を振り払うようになります。
そのとき、命綱の切れたバンジージャンプみたいな学習態度を見せ始めるのか、当事者意識持って自分をマネジメントし始めるのか。
完全に予測することはできないと思ったほうが無難です。まぁなんとなくというか…かなりクリアに想像つくけどね…うちの子はどうか、って気になったらご相談ください。
どう転んでもいいように
「〇〇中はなぁ…良くてもニッコマだからなぁ…」
とか言わないほうがいいよ。
どんなガッコもリスペクトするに足るところが必ずある。ボロカスな部分もあるけど。学校のいいところを見つけることは、それに所属してる自分たちの価値も高めることになるよ。第一志望を愛するあまり、併願校のアラをあげつらうなんてことがないようにね!
塾でしかその子を見ていない講師の先生からすると、入学後のことは、不確定要素が多すぎます。知ったようなことを言うのは不誠実、というお考えもあるのです。
もし
「えっ、持ち偏差値からして、そんな低いとこ受けるべきなの?」
と思ったなら、それは当人の理解到達度にしては偏差値が上振れているとか、カンニングしてるとか、本番ものすごく動揺しやすいキャラだと見込まれている可能性を感じます。
満足度は満足感を感じやすいかどうかにかかってる
学校選びよりも、中学受験偏差値よりも、卑屈にならず 傲慢にならず イキり散らさないかどうかのほうが、学校満足度に影響しています。
そして部活や委員会などの仲間づくり、仲間選び、キレイな別れ方の技術も大切です。
志望校選びは、就活や婚活に似ています。条件を並べ立てて徹底的に吟味すれば無限に悩むことになります。
さんざん悩んで決定したにも関わらず
「こんなはずじゃなかった」
「あっちにしておけばよかった」
が起きます。
フラレたり、契約成立しても破綻する人が続出する点も、サンクコストに身を焦がす様子も、そっくりですね。
他責に偏っても、自責に偏っても、満足から遠ざかる…これも共通しています。
どの学校もそれぞれ魅力とポンコツポイントがあります。しかも魅力と毒は紙一重、諸刃の剣。
パーフェクトな存在なんてありません。
学校比較は必要ですが、日夜かまけていると、どうしても、ここ合格なら勝ち、ここ入学だと負け、みたいな感覚に陥り、大切なことを見失います。お気をつけて。
ちなみにおばちゃんはこう書きながら、クライアントさんには合ってる合ってないについてけっこうズケズケ言います。一見、合ってなさそうな学校を敢えておすすめ申し上げることもあります。
批判的になったり卑屈になったり傲慢になったりせず、ヨッコラショと身を寄せていくことができれば、一生役立つ柔軟さとバランスが身に付くからです。
中学受験の満足度、納得度は、カリキュラムやシラバスによってもたらされることがないとは申しません。
が、友達付き合いがうまくいくかによってこそ、桁違いに変わってきます。
尊敬できる友達はいない、友達を尊敬できる子になれ
よく中学受験親子が口にする
「この学校で尊敬できる友達を」
って言葉、おばちゃんはちょ待てよ、と言わねばなりますまい。
尊敬できるかどうかは、友達の属性ではなく、お子さんサイドのリスペクト力に依存しています。これテストに出すよー!
尊敬できる存在が難関校にしかいないかのような物言いは、あまりにも傲慢な、あるいは卑屈な考え方だと思います。
卑屈にならず、傲慢にならず、周囲をリスペクトしていたら、きっといずれいい仲間に出会えますよ。
最後は、サピックスの恩師のことばで締めさせて頂きます。
「第一志望校は、合っている学校。あとは、伸ばしてくれる学校。」
過去記事紹介
保護者面談をはじめ、中学受験の先を幸せにするためのノウハウ綴っています。受験お考えの方は、ぜひお読みください。
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*1:おそらく大学時代 「センター何点だった」 という話題で何度でも盛り上がれたような、受験オタク、受験イズ青春、みたいな方が多く含まれてます。
*2:ちなみにおばちゃんの好みは別学伝統校。もち、クライアントさんに合わせて新興共学や附属もオススメ&アシスト致します。
*3:高宮しゃちょーが、5-6000人中高校受験に回るのは100名未満と言及してました。 noudeka.com