サピックス6年生前期面談はすぐそこ…。
ドキドキですね!
1秒も無駄にしたくない、何を話したらいいんですか?というご相談が多い時期です。今年は、塩対応怖いです!!というご相談多数。
サピの面談(塩害対策、冷え対策)に関する過去記事はこちら!
*1
サピ名物、塩対応はなぜ起こるのか、その最大の要因について書き下ろします!
※本来は、キャラも踏まえて、個別に緻密にアレンジしたほーがいいです。奥の手は、敢えてここには書きません、ごめんなさい。
「○○学園/○○大学附属/共学新興校信者には、何を言っても無駄だよなー」という諦念
「サピックスは塩対応」
この悪評に、中のセンセはご不満げです。
「塩対応って…あんなにおせっかいなおじさんたちばっかりなのになんでそんなこと言われちゃうんだろう…って思ってちょっと納得いかないんですよねぇ」
と伺ってます。
面談の先生は色々ですが、基本的には親子の意向に沿って考えたいとお考えです。
…というか、
「結局親子の意向に沿わないこと言っても無駄なんだよな…」
と達観し、敢えて淡々となさってる先生は確かにいらっしゃると思います。学習性無力感ですね。
先生のご経験から
「この子にとって、いい学校は他にあるんだけどなぁ…」
と思っていても、口に出すのはためらっていらっしゃいます。
家庭のご意向に合わない学校・行きたくない学校を提案するわけにはいかないのです。
「えー!忖度なんてしないで、本音を言ってくださったらいいのに!」
と思われる方もいらっしゃるでしょうが…、思春期6年間、ざっと300-900万前後突っ込む対象ですから、口出しには慎重にならざるを得ません。
○百万で済むならまだしも、学校って、引きずる親子は一生引きずります。ご家庭の考え方によっては、中学受験失敗や学校選び失敗を大損害ととらえます。トータルの損失1500万じゃきかないよね。
それに、満足度や学校評価って、人によって全然違うのよねー、入ってからどうするかの話だから…。
そんなこんなで、先生たちは、口を出すのをおやめになったのです。
あ、自他境界ガバガバで細かく指定したがる先生とか、何周か回ってやっぱ口出すわ!みたいなモードの先生とかもいらっしゃいますけどね!
親子の御心のままに、行かば行け、が基本。返事も「御意。」てなもんですわ。
サピックス講師、悟りを開く
「その子の人生については誰にも責任取れない」…読者さんは、このことを嫌というほどご存知のはず。
インテリ層が子供1人育てるのにどれだけの思いとコスト注ぎ込んでるかを考えると、6年間の学費なんて端金、ってレベルってこともご存知の先生たち。
ご自身の経験や、生徒のその後から、達観の境地に至ります。
「中学受験に正解はない、進学して何考え何するかが大事」
「ぼくたちは、教えるだけの人に徹するべき」
「いい人生になるかどうかまでは面倒見きれないから」
こんなふうに、悟りを開いたのです。
悟りを開いた先生は、本人とご家族の意志を最優先なさいます。
先生の超オススメが、本人たちの意志と食い違うとき、先生はその親子への思い入れをちょっぴり(?)薄くして、ご自分の心を守ります。
ちなみに先程も書きましたが、ときどき、先生自身のイデオロギー*2丸出しで進路指導なさる先生もいらっしゃいます。サピックスでは、少なくなってきてるようですが。*3
どこの学校も
「気に入ってない」
って子がいないわけじゃない。気持ちが学校に向かわず、長期欠席中の子もいる。そういうことを知り尽くすと、うっかり背中を押せない。無理もありません。
開成桜蔭は、サピックスカリキュラムに則れば(≒余計なことをしなければ)訓練で入れる…と言われてますし、開成なんかは不登校因子抱えたいじめられっ子タイプもいじめっ子タイプもたくさん入学してるわりに、不登校が極端に少ないので、比較的背中を押しやすいんですが、親の属性も見て採用試験みたいなの繰り出す慶應や、早稲田実業渋幕広尾みたいな揺さぶり大好き校なんて口に出したら、一気に見渡す限り塩田みたいな面談になるのも自然の摂理。
*4。
特性と受かりやすさの相関を知る人
同じ偏差値でも、学校・お子さんそれぞれの特性により、受かりやすさ受かりにくさが存在すること、過去に繰り返しお伝えしてきましたね。
読者さまなら、なんとなくおわかりかと思います。
「行かせたい学校・行かせたくない学校には、親のイデオロギーが表れる。イデオロギーは変えられない」
「30分の面談じゃ、真意が通じなくて、ただ塾の実績のためだとか思われて人間関係がぎくしゃくする」
こうして、余計な介入はしない、親子の意のままに、という適応に至るのが、悟ってる系の先生のデフォルトです。
以上のような思考を経て、悟ってる系の先生は、親子の希望に、滅多なことでは口を挟みません。
得意の勝ちパターンがあっても、押し付けないのです。それがゆえに、多様な受験プラン、受験パターンと子供のタイプ別相性を、とてもよくご存知なのです。
受験と教育をよーくわかってらっしゃるんです。
だからこそ、余計なことを言ってしまわないように気をつけて、塩になります。
塩対応の先生には、冷たい人、知識のない人もいるでしょう。
一方で、上述したような実はとても受験の機微を熟知した仙人のような先生も、親子と志望校の組み合わせによっては、超絶塩対応になることを、おばちゃんは知っています。
ベテランほど塩になる?
面談は経験豊富なベテラン先生がいいとも限らない、と申し上げてます。
意外でしょうか。
校舎長その他ベテランは悟りに徹しちゃってて、口を出してくれない人も多いのです。静かに息を吐きながら、塩の塊になるだけ。あ、人によりますけどね。
「あなたのお子さんタイプは、この学校なら有利に戦える」
「向いていない」
みたいな主観的な、しかし確固たる意見がある先生は、それを言って親子の気持ちに水を差すことがないように、敢えて口をつぐみ、塩になるんです。
つまりサピックス名物の塩対応は、真意をご存じない親御さんの志望校プレゼンが引き出した結果。2枚合わせの鏡なのです。
これから面談を受ける方はぜひこのことを知っておいてほしいと思います。
ベテランは達観しちゃってるから知ってても言わない、若手はゴリゴリにわかってる人と薄い人で個体差あります。
じゃあどうすりゃいいのかって?シンプルです。コチラ側が、先生の引き出しの開け方を知ればよいのです。それを学ぶためのおばちゃんトークです。
※受験データオタクみたいな先生もいます。こちらも、引き出しの開け方にコツが要ります。
塩と非塩の境界線
お子さんが複数いて、偏差値同じぐらいで、同じ先生で、同じ志望校でも、対応が塩になることも、ならないこともあります。
この分かれ目は、何なのでしょうか。
リアクションの良さ、かわいげ、危なっかしさ等という属性にもよりますが、一番普遍的で大きな要素は、その志望校入試or学校生活に対するお子さんの適性と、親御さんのスタンスでしょう。
大学附属が人気と言われてますよね。多くの場合、本音の本音のところの志望理由が
「大学受験したくないから」
「オトクだから」
「最終学歴〇〇でいいから」
です。
大学附属側は、クッソムカついてます。そんな消極的な理由で選んでほしいわけないですよね、プライドの塊ですから。打ち込みたい特技がある人のための附属だぞ、とかバリエーションはありますけども。
それに、大学附属入試はいわば就職戦線です。
「大学受験なんて、ぼんくらなこの子には絶対無理だから附属希望」
なんて目論む親子のことを敵視してるのが附属よ?
このことをサピックスの先生はよくご存知ですが、言えないんですよ。
「あんたんちの子は適性ないですよ、〇〇大の就職実績に彩りを添えるようなタイプじゃないでしょ、大企業がほしいと思う子じゃないでしょ」
なんて。
先生が塩対応になる理由。…身も蓋もない厳しいこと書きましたが、大丈夫でしたでしょうか。大丈夫、おばちゃんがついてるから!
マスクの中の口角、上げて行きましょう(^^)
もしかして発達グレー研究所でした!
この記事もぜひ。
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スタンダードな手口が効かない親子にじゃんじゃん幸せになってほしくて書いてます。おばちゃんブログで、親力の引き出し増やそう(^^)
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*1:塩対応の理由は、ほかにもある! 冷たさの裏に秘められたサピ講師のまごころを引き出そう!サピ面談を、もっと知りたい方のための過去記事です。 後期とありますが共通点多数! noudeka.com 非公式なコンタクト、どうやってとる? noudeka.com noudeka.com noudeka.com
*2:おばちゃんよく使うんだけど、マルクス主義のイデオロギーとはちと違って、人間の言動を左右する根本的な物事の考え方の体系。観念形態、哲学的根拠。物事に対する包括的な観念。世界観。みたいな https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%AE%E3%83%BC
*3:グノーブルとか他塾に転職なさる講師とタイプが重なるというのもあるのかな。
*4:おばちゃんの本音は、折れさせたくない、勝ち続けて右上がりで行かせたい、苦労をさせたくないという理由のお受験、中学受験は、あんまりおすすめしてない。大学進学のためのファームではなく、社会に出る前に挫折し、自分探しに迷うために行く。仲間や家族がいるうちに、受け身を身につけるために行く。言葉の通じる人と繋がり、挫折し、身の丈の自分・本当の自分の役割を探っていくための場として使いこなす。そういう考え方なら、意義のある6年となるはず。学歴に支えられた自己肯定感ってとても脆弱で、学歴にふさわしい価値が伴わないと崩れますが、半径5mの人を笑顔にする力は、一生役立ちます。当所の育成ノウハウ「ゆる支援」を踏まえた中学受験・思春期攻略法、おすすめです