情弱のためのサピックス講座byQOLT、いってみよー!
- 質問教室の悪評
- 「質問してこい」という親への言い訳
- わからないことを質問する・わからないことを無くすのは良いことだ、という呪い
- 要らんもんは要らんねん。
- じゃあ誰に何を質問すればいいの?!
- やってはいけないこと
質問教室の悪評
サピックスでは、授業後、質問教室として、個別の質問受け付ける時間が設定されてます。4年ぐらいからだっけか…校舎にもよるんかな…(忘れた、ごめん、ご存じの方教えてちょ)。
授業後、先生たちは、公共交通機関までの誘導、質問教室、保護者対応、校舎業務など、分担して行ってまして…まぁそのへんはいいや。
その質問教室について。
よく
「質問教室で聞いたのに、その問題は要らないと言われたそうなんです。同じコースの他の子は、同じ問題を教えてもらってたのに…」
「質問教室通ってたら、もう来るなと冷たく帰されたみたいで…」
なんて、親御さんの嘆きが聞こえてきます。
それでサピックス不信になった、なんて子もいます。話聞いた親御さんもサピックス不信…あるあるです。
これねぇ。
サピックスフェチのおばちゃんとしては、擁護したいんだよな。
単なるいじわる…なこともあるとは思う(笑)。*2
でも、それだけじゃない。誤解もかなりあるような気がします。
「質問してこい」という親への言い訳
質問が嫌いな子っています。
そこで真っ向から反抗する子もいますが、なんやかや言って
「それなら質問教室行かなくても仕方ないな」
と親の譲歩を引き出させよーとする子もいるさね。タイミングはその子によるけど、そこそこあざとくなってくよ。いちいち真に受けんなし。
質問嫌いな理由は後述しますね。
わからないことを質問する・わからないことを無くすのは良いことだ、という呪い
サピックス側にも思いがありましてですね。
その子と質問によっては、答えてあげないほーがいいですよね、って話が裏でされてることもあるらすぃ。
・難度が高いわりに入試に出ない、オタクのためのお楽しみ問題*3
・科目凸凹、科目間の理解度格差が大きく、在籍コースにおける
「これは君たちは全員解けないと」
など大衆向けの指示が一切当てはまらない
・完璧主義な子で、全部解けるようにならなきゃと思ってて、受験までにメンタル面のトラブルが表れる
・その子の場合、時間やミスがボトルネックであるなど、かかずらわっていたら解くべきものがおろそかになっちゃうから、手を出すべきでないような難問ばかりやたら聞いてくる
*4
・依存心が強すぎてこの先心配、金の切れ目が学歴の切れ目になるぞ
・「この解法じゃだめなんですか?!」…自分の解法にこだわりすぎていて、先生の解き方に対して聞く耳を持たない
・講師が機嫌悪くなってても気付かない(空気読まない、読めない)
・その他。とかくズレてる。質問するのは良いこと、だから質問する、みたいな呪いがかかってるきらいがあるケース。得意科目ばかり質問して苦手科目は聞かないケース。ほぼ理解できてることしか質問に来ないケース。
こういったケースでは、講師がせっせと質問に答えてあげることがお子さんにとってメリットよりデメリットが上回ることを、塾もご家庭も想定すべきです。
また、
「先生たるもの、質問には必ず答えられなくては」
という思い込むのも、あまり幸せなことではないですね。その子が将来、親や先生になろうとしたとき・なったとき、重い十字架となります。
目の前のお子さん見てると腑に落ちないかもしれませんが、長い目で見ると
「一律にできるようにならなくちゃいけない」
「先生は質問に必ず答えるべき。教えてくれないのはダサい先生」
「解けなかったものできるようになったらほめられる」
などという素朴な思い込みは呪いにもなりますので、防ぐべきケースがあるのです。
特に、普段から育てにくい子、変わった子は
「いずれ落ち着くだろう」
という見通しを持って接しては阿寒湖(あっ寒…)。
要らんもんは要らんねん。
青天井キッズを大量に抱え、中学受験の範疇をはるかに超えたこともして、スパイラルしながら先へと導くのがサピックス。
青天井組にも
「我々の学びはまだ始まったばかりだ」
と認識させる役割を担い、最終的には大学入試、大学進学後、就職活動、なんなら子育てでも役に立つ内容も含む、デラックス福袋。
当然、個々のお子さんにフィットしてない、ちょっと先取りしすぎかな、ってことも含まれてます。
身の丈に合わない問題に心身を削るなっつってんだろマジいーかげんにしろよクソ親子。とか言いたくても、先生たちは言えないんだよな。
「ハイハイ帰った帰った、と追い返す、突き放す」
ってことから、感じ取ってよね。要らないんだよその問題、今は。
まして小6秋ともなりますと、各科目の腕自慢たちを退屈させないための内容が目立ち始めます。
チュリュモフゲラシメンコ彗星の算数国語版みたいな、暇を持て余した神々の遊び問題を、解かなきゃならないと思い込んで、睡眠を削って、必死でついていこうとしてあっぷあっぷになっては元も子もありゃせんよ。
わからないままにしておくのは悪いこと、なんて思い込み、させすぎないで。心の健康に最悪ですからね。
ソッチのスジに行くのでなければ、わからなくてもいいこともね、たくさん載せてあるの。
向上心だけだと心が壊れるんだ。
「この問題が解けないと!上のコースの子たちは解いてるのだから!」
みたいな向上心だけでは、だめなんだよ。それなりの適応力がないとね。
向上心に、適応力や理解力が伴ってれば、先生も喜んで教えてくれるけど、そうでない質問教室っ子が多すぎて機能不全の校舎もあるっぽいんだわ。
福袋に入ってたもの全部大事にしてたら家がゴミ屋敷になるよ。
アナスイの福袋に極彩色の龍柄高級ワンピースが入ってても、着こなさなくていいのと同じ(変な例えですまん)。
まずはミス分析より始めよ。
難問いいから、問題読め。
このへんがサピックス親子の共通認識になれば、質問教室はもっと機能的になるし、中学受験そのものも、もっと先行き明るい、楽しいものになるよ。
おばちゃんはMrs.ミス減らし。娘やミス対応行ったクライアントさんに、感謝していただいてます(自分は未だにミスだらけなので偉そうには言えないのだがな…)。
じゃあ誰に何を質問すればいいの?!
ところが、お子さんはこんなサピックスフェチ・教育マニアしか知らない裏事情はわかりません。
ですから、質問教室で、思うような対応をしてもらえず、がっかりしてしまいます。
質問を嫌がるようになることもあるわけです。
「質問できない」、これは中学以降、かなりのハンデになります。
かといって、家庭教師やプリバートに依存するのはおすすめしません。
ただでさえサピックスは個別性が低くない塾です。
講師型のいろんな参謀に頼ると、それぞれの
「良い方法」
が提示されます。
それらの時間的な兼ね合いなど、すり合わせは結局親御さんがせねばならず、めっちゃすり減ります。
家庭教師を使いこなすには、相当な経験値が必要です。見張り程度を超えた
「教える型」
のプロ家庭教師は、会社の下積みに適応できなかった系のクセ強い元祖アスペルガーみたいな方がたくさん含まれています。
中には家庭のメンタルコントロールまでできる家庭教師の先生もいらっしゃいます。
たぶんそんなにゴロゴロ転がってないと思います(あ、おばちゃんとこはヤバキョの話が集まるっていうバイアスはあるぞCOI)。
やってはいけないこと
家庭教師の先生に気を遣って、子供やサピックスの意見を横置き、なんてこともよくあります。
なぜなら基本的に親御さんは、サピックスの先生よりも家庭教師の先生と顔を合わせることが多い上、直接、意志を持って課金してる感覚も強いため、つい家庭教師の意見に引っ張られやすいからです。
一方、お子さんはサピックスの先生とのつながりが強い、そんなときはあっさり 決裂します。
これは家庭教師に限らず、面談や電話回数の多い併用塾、またTwitterやインターエデュなどネットの意見でもよく起きることです。
親御さんと塾講師が距離をおくことで、もちろんうまく行くこともあります。ただし、副作用として、家庭教師や併用塾、ネット情報依存が起きやすくなります。
敏腕と呼ばれる家庭教師は、先生兼、秘書、執事、親友、みたいなものです。
それらがついた状態を自分の本領、とお子さんが思い込んで、本当に大丈夫ですか?
情報もね、親がどんなに情報通になっても、受け身なお子さんにとって一時的に都合が良いだけです。
資格や就職、結婚、子育て、介護、葬式の落とし穴まで親が知って教えていけるなら、まぁよいのかも知れませんが。
次回は、質問教室に行きたがらないケースについて、ガッツリと!
・質問は問題解決法なのかコミュニケーションなのか
・カテキョで解決は禁忌
・質問教室行くのは苦手だけど授業中は質問できる/得意科目なら聞ける
・まさかの気後れは予後不良
・今から慣れていこう!
・質問教室のとっつきにくさ、理解してあげて
・質問に行けるようになるのか
・質問は駆け引き〜教育を学ばないとわからない
・質問の対価
・質問される側の幸福
・質問力の汎用性
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読んでくださりありがとうございました!
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*1:まぁ今は入室ストップかかってるぐらいだし、サピックスが嫌なら辞めたらいいよ。 確かにサピックスはブルーチーズ並みにクセがすごい校舎とかあるし。サピックス大好きで、看板講師のよーなハイテンション授業を中高に期待して、アレ?みたいな展開に陥るのはよくある落とし穴。サピックスが悪いというより、レジェンドたちの授業が良すぎる弊害ね。高度な双方向授業は、実は個別指導にかなり近いんだよ。ある意味チート、ドーピング。サピックスから、大教室講義タイプの授業にシームレスでシフトするのはけっこー大変。特に実績多数の家庭教師や個人指導と組み合わせると、依存心強い子はどこかできつくなる。ブーストかけすぎなければ、自己評価と現実の妙なギャップに苦しむこともないからおすすめー
*2:どこの教育機関でもそーだけど、異常に女子に甘い先生とか、男子に甘い先生とか、贔屓を目のあたりにすることもないわけではない。むしろ、そういうことをありえないことだ!なんて断じていてはだめ。先生は、正しさにこだわりすぎて社会不適合気味の人がほとんどだ、ぐらいの認識でヨシ。 親御さんは、社会の汚れや闇とその必要性、存在意義について、積極的に話題にして、免疫つけさせておこうね! 闇に気付いて人間不信社会不信、絶望してしまう体験を 「あっほんとだー!お母さん言ってた通りだ\(^o^)/」という、ゆかいな答え合わせ体験にすり替えることができるのは、親御さんだけです。綺麗事で包んでいると、かえって人間不信になりますわよー。 そもそも東京の中学受験塾講師の中でも、サピックスというのは、元凸凹っ子な先生にとって居心地がいいらしい。 基本的に1科目しか持たなくていい。営業がない。だから司法試験崩れや研究者崩れがたくさんいらっしゃる。サピックスに限らず、講師も家庭教師も小学校も、先生と名の付く人々には、神、仙人タイプから、おこちゃま、浮き沈みの激しいコミュニティブレイカータイプまでまんべんなくいる。先生なのに!それでも先生なの?!などと大人な対応を求めるのは筋違いof筋違い。冷たくされる経験を、こーゆー人もいるのかーびっくりー、まぁ冷たくされたおかげで自分で考える大切さ学べて良かったー、みたいに、自分のメンタルにとって都合よく受け取る練習の機会と刷り込まれた子は幸いなり。
*3:たとえば2015年に発見されたおもちやのアヒル型の彗星チュリュモフゲラシメンコ彗星とか、地学ヲタ以外は知らんでええがな、とわかるじゃないすか。しかし、算数とか国語だとなぜか「できるようにしなければ」みたいに思い込みやすいんだけど大いなる誤解です。難関中学受験したことない親御さんは、特に気をつけないといけない。子供の脳にはその時時の限界があり、過ぎたるは及ばざるが如しです。詰め放題でも、詰め過ぎたら袋破れるんだよ。
*4:難問ではなく、ミスを減らす戦略でいくべきキャラクターの子は、親が思うより圧倒的に多い。難問向けの脳を急ぎで育てるとミスが増えかねないし、算数の難問解けても私立中1の数学がうまくいかない。ミスが多いままだと、99パー数学やんなっちゃう。ミスとの折り合いの付け方をどうにかしないと、仕事の下積み時代にドロップアウトしやすい。サピックスがはっきり「難問やるな」「ミスを減らせ」って言ってるコースなのに、Z問題とかやらせてる家庭や家庭教師多すぎな。やめろ。日能研や四谷大塚がデフォルトで提供してる算数の上限を見給え、あれで十分、ってかあっちのほーが適応的なんだよ