各学校の入試問題にはその年の作問チームのマインドが反映されます。*1
麻布、海城の2022年国語入試で取り上げられた作品はこちら。くどうれいんさん、氷柱(つらら)の声。
群像4月号掲載。2021年、第165回芥川賞候補作でした。
2011.3.11から10年。当時盛岡の高校生だった主人公ほか、何人かの胸の中。
被災者ランクSS(言い方)の方々に配慮して言えなかったこと、言語化したらランク付けをされてしまうようで蓋をしていた思いが繊細な言葉選びで綴られたらしい良作(ごめんなさい読んでない)。
長すぎなくて読後感のよい作品である模様。
おばちゃんが気仙沼訪問したとき、津波被害に遭ったエリア内は全てピカピカ新築で床も上げてあり、並んでいる船はすべて最新型。その一方で、ぎりぎり免れたあたりは劣化すごい。補助金の境目がくっきりとわかった。サンフランシスコのベイエリアと、青森の漁師町ぐらいの差がついている。慰霊碑に刻まれた方々の年齢を見ると、後期高齢者が多数でちらほらと子供や若者。
「不幸にも格差があるんだな…」
と思い、脳の処理が追いつかずに呆然としたのは記憶に新しい。
。
「もっと大変なひとはたくさんいると思うと、閉じ込めるしかない思い」
「うちなんかが、大変だとか、辛いとか、言ったらいけない気がして言えなかった」
…この感覚って、発達障害グレーゾーン保護者界隈や、中学受験保護者にも、通じると思うんです。
「持って生まれた子たち」
「恵まれた家の子たち」
の悩みにもね。
この切り口で読書感想文書いたら区の代表くらいまでは行くかと(おい)。
持ち前の理性、気遣い、思いやり。言うなれば高潔さや律儀さによって、恨み辛みも不平不満もミュートすることを選ばざるを得ない方々は、苦しみとか悩みに挫けそうになりながら、それでもめいっぱいまでひとりで抱えようとしてしまう…そんな親御さんやお子さんのお気持ちが少しでも救われ、報われるよう、おばちゃんたちは活動しています。
2022年令和4年麻布、海城の出題の意図はわかりませんが、社会の成長が見込めない時代を生きる子どもたちの心に、少しでも幸福のタネを蒔きたいと考えている学校はとても多いです。
そのひとつの結論に、難関校の国語科作問者たちは到達しつつあります。
開成は、自分の幸福のために他者、家族の幸福に貢献するメンタリティの尊さを匂わせました。これは白金も黄金も玉もなにせむにまされる宝子にしかめやも、など例に出すまでもなく古来繰り返し語られてきたことです。
もう一歩踏み込んで、胸が苦しいくらい辛いことも、分かち合えばなんとなくほっとできる、何気ないことこそ豊かさだと匂わせてくれたのが麻布海城2022年国語の題材、と言うこともできるかもしれませんね。
こじつけ与太話ですみません!
Kindleの積ん読増えすぎてTsundleなので買ってないけど、すごく気になる一冊です。
さあみなさんも、乾燥に負けず、口角上げて行きましょう。
十度!二十度!!三十度!!!
睡眠足りてるならこちらもぜひ。
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発達凸凹?成績凸凹?それともメンタル凸凹?
いい子過ぎる、アホすぎる、幼すぎる、達観しすぎる、スタンダードを外れたお子さんの育成戦略を、本音で考えるおばちゃんです。
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*1:開成の算数の難度変化も、中の人は予測できてるんだよ