前回はこちら!
*1
- お子さんご自身が気付く日
- 不登校予防は良い先回り
- 好きでもない人と仲良しごっこという処世術
- 今意識してほしいこと
- 共助コミュニティは塹壕になる
- アップデート苦手な子なら初手で一生物のライフハックを
- 小学校は、親御さんを心の支えにして嫌なことと折り合いつける練習できる、絶好のチャンス!
【質問箱5-1】では、嫌がられているのかわからなくても経験を積ませるべきか、関わらないよう伝えるべきかのご質問にお答えしました。
よーするに、
詳しいことがわからない立場として言えるのは、どっちでもいい!親が正解の選択肢を探して実行させようとしても、お子さんがその通りしてくれるとは限らない。遺恨が残ることも多い。
それより、泳がせて、スタックしたときに有効なアドバイスを差しのべて、次に繋げましょうね
………って話でした。
一般の子は、親のガイドが必要なのは思春期前までですが、幼いところのある発達障害グレーゾーン児、特にASD、アスペルガー症候群風味の方は、就職活動プラスアルファまで親御さんの知恵を借りながらゆらぎを履修する、とお考え頂いても良いかもしれません。
…ぐらいのノリ。
が、個別に相談していただいていたら、
「専属キャディさん」
として積極介入するかもしれません。
「言ってることと違う」
と思われるでしょう。
だってケース・バイ・ケースですから!
追記しておきます。
お子さんご自身が気付く日
嫌がられてることに気付き、自己修正をかける日が、来ないわけではないです。
ただ、待つだけですと、たぶんタイミングが遅くなります。
同世代同性交流に関する機会損失は避けられないでしょう(異世代や異性?それは積極性と性的アピールによるから、なんとも言えない)。
それなりの痛みは伴うとしても、集団心理を知識として叩き込むフェイズが今必要かもしれません。
(集団心理は進化心理学で説明できますが、親御さんご自身の失敗体験があればご活用ください。お子さんの育ちの糧となると確信するとき、どんな苦い経験も昇華されるものです。お一人では苦しいかもしれませんから、手伝ってくれる存在があると良いでしょう。)
不登校予防は良い先回り
世間では親は先回りするなとは言われますが、発達障害児の不登校は、おばちゃんは予防を重視しています。
様々な損失が大きいため、よっぽどの大資産家でお友達として御小姓さんを用意できるってレベルでなければ、予防するに越したことはないです。予防は、できるので。
強制的・政治的な仲良しごっこ体験会場として、学校はまたとないフィールドです。
ですが、いわゆるアスペルガーの子や発達障害の子は、お友達判定が異常に厳しかったり、気が合わないなどとして嫌がられたり。
元々波長が異なるのもあり、波長を合わせることをどちらかが学ぶまでは、対等な交流が難しい傾向があります。
好きでもない人と仲良しごっこという処世術
仲良しごっこは、揉めないための駆け引きを多分に含みます。
無価値な茶番劇のようなところはありますが、合う合わないに関わらずうまくやってく処世術を錬成するのに欠かせない経験です。
揉めないための駆け引きや、陥れられないためのチームワークを、対等な関係で学ばせてあげたいと思うものの、そもそもまともに関われていない状態ですと、難度が高いと思われるでしょう。
しかしそんなことないです。
実は、うまく関われていなくて、関わりたい気持ちが強いからこそ、親御さんや我々が提供する知恵が役立つかどうか、気にしています。実効性を知ってくれさえすれば、その知恵にすがろうとします(完全に従うかは、また別ですが)。
もう少し結束のマイルドなサル山(失礼)で経験を積ませるために知恵を絞りましょう。
一定の情報を持って参加した子達は、一生ものの貴重なサバイバルスキルの基礎を身に付けてくれています。
発達障害グレーゾーン児は、この重大な処世術(一定の情報によって担保されます)を学ぶ前に、同世代や先生に失望し、学校からログアウトしてしまう確率が、定型の子よりも高いです。
その上、定型不登校向けの
「傾聴、エネルギーたまるの待つ」
という支援と、自らの深い洞察力、記憶力などによって、かえって偏りを深め、深刻化します。
不登校の総数からすると発達障害グレーゾーン児はマイノリティ。また、予防が主であるがために、
「ささやかな幸せが続いていく」
という形でしかメリットはありません。
有効な予防方法はここに確かにあります。ですが、不登校から大富豪に!とかと違ってネット映えするわけではないのがゆる支援です。
自ら助くる者のみに伝わっていくのみ。もっとたくさんの親子さんに届けたいのでSEO上げを頑張らないとね(笑)。
今意識してほしいこと
ご質問者様もきっと、いずれ不登校になるのではという、予期不安もおありと思います。
不安は良くない、とどこかで言われましたか?
まあでも不安がなければ転ばぬ先の杖を渡すことも、将来への備えもできません。不安ちゃん毎度ありがとうね!って思っておきましょう。過剰なら、不安ちゃん今ちょっとあっち行ってて、ってかんじでいきましょう。おばちゃんお手伝いします。
嫌がっている子たちへの執着を緩め、もっと楽しくなさそうな子達とゆるくつながることが現実的です。
恐らく、今のお子さんは、嫌がる子達と遊ぶことにこだわってしまっていますね。きっと、和気藹藹楽しそうで、グループとしてのエネルギーが豊富なコミュニティなのでしょう。
が、大事なのは、その嫌がってる子たちの輪の中で過ごすことではないです。それ最高難度すぎるよ。
お子さんに携えてほしい情報は、
・いきなり最高難度のターゲットを狙わない(嫌わないでくれるコミュニティを探したり作ったりして、維持する)
・嫌われていた理由を想定して、合理的な範囲で改善してみる。
・うまくいかなくなったとき痛手少な目で離れる。
・そもそも人に期待しすぎない。
こういったことです。
このタイプのお子さんの不登校リスクは激減します。これらを個別に養い実装させていくのがゆる支援であり、当所の腕の見せ所です。
共助コミュニティは塹壕になる
学校嫌いは、結構います。そして、色々です。
本人がコミュニティに排除された不登校児だけではなくて、嫌われてる子の悪口とか聞いて人間の薄汚さに失望しちゃってる子や、自分からコミュニティに分け入っていく力がなくて行き渋り、みたいな子もすごく多いです。
キラキラ勢ではない界隈に散在する、こういった点と点の存在を、ゆるくつないで組織化する、という形の友達作りを教えたことはありますか?
とても素敵な穏やかな人たちのコミュニティを作れるようになります。この力は一生ものです。マジです。今はまだ無理でも、知識として入れておいてほしいと思います。
アップデート苦手な子なら初手で一生物のライフハックを
おばちゃんは、どぎついことや
「まだ早すぎませんか」
ってことも、役に立つことは教える派。
発達障害児もいろいろですが、アップデートが超へたくそな特性持ちなら、初手で一生使えるライフハックを入れておくほうがいいです。
短期間しか使えないライフハックや、大人になってからは有効だけど小学校でやると排斥されがちなライフハックもあるので
「ライフハックの棚卸し」
も、環境変化や経年でやっていくといいらしいよ知らんけど、伝えておくとより実効的でしょう。
お子さんは腑に落ちてなくてもいいです。
心の傷が致命傷になる前に教えておきます、本当にいいタイミングで助言できる保証はどこにもないですからね。いざというとき記憶がpop-upして、役立つこともあります。役立たないこともあるかもしれないけどね*2
小学校は、親御さんを心の支えにして嫌なことと折り合いつける練習できる、絶好のチャンス!
嫌がられているお子さんをどうにかしなくちゃとご心配くださってる親御さんでよかったなあとつくづく思います。
100%まわりの無理解のせいにしてると、本人が学ぶべきことを学びそびれてしまいますからね。
親御さんは、当所の眉唾ライフハック情報を、おずおずと(笑)提供してあげてみてください。くれぐれも
「絶対的真理」
としてではなくね。
気のいいおばちゃんの戯れ言ぐらいが、過剰に身構えずに思考材料にしやすいのよ。
*3
当所のクライアントさんがお望みとあらば、お子さんの思考を誘導するテクニックを身に付けていただけます。
怖いぐらいに。
何を言っても暖簾に腕押しだったお子さんたちが、素直で幸せそうで、赤ちゃんのときよりかわいい…いやでもたくましい、たのもしい!みたいになります。
すると、新たな心配ちゃんが生まれます。
ここまでやっちゃっていいのか…?こんなにあっさり思考を操られてしまう我が子は、人と関わっていたら、騙されまくるのでは…とね。これはこれでお悩みのタネですよね。
でも大丈夫!おばちゃんがついてるよ!知らんけど!
続きます!
noudeka.com
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*1:noudeka.com ご質問に真面目に答えていたのはこちらnoudeka.com
*2:まあ、仲良しごっこできなくても、いいっちゃいいんだ。この子にはそこまで求めちゃあかんなってのもあります。一般的には、安心できる友達ができてから仲良しごっこ練習をすることになってるしね…個人差大きいです。でも諦める前に相談してほしいと思います