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反目する親子の利害は一致する
ぼくらの金で満足な暮らしをさせておくとき、
ぼくらと金によって縛っているのだという
自覚をせねばなるまい。
ぼくが経済的 精神的に自立できたのは
ぼくががんばって努力したからだ。
しかしなぜがんばれたかと言えば、
実家や田舎の抑圧から逃れたいという
強い欲求が
モチベーションとして機能したからだろう。
自分だって実家から逃げるエネルギーが
たまたま自己研鑽に向いただけなのに
のんびり息子が、
自己研鑽を始めるはずだと思ってたなんて。
ぼくの頭は息子のこととなると
どうやらお花畑となりすぎるようだから
気を付けなくちゃ。
農家の、年の離れた次男だったぼく。
「将来こうあってほしい」という
期待や願望が親にあったとすれば
金がかからない進路で
浮ついてない仕事に就いて、
出戻ってこないでほしい
というものだったろう。
ぼくをかわいがってくれた親戚のおじさんも
次男で
頭のいい、話のわかる人だったけど、
高卒で上京して、うまくいかず、出戻って、
無学な親戚連中からバカにされていたから
勉強して自立しなけりゃお先真っ暗だと
子供心に感じてた。
ぼくは、実家に足を引っ張られつつ、
自分の力で勝ち組人生を構築したと
自負していたが……
実家の親とぼくは、
反目していながら、
実は利害が一致していたんだな。
実家が不満なら出ていけ！
金は出さない！
2度と帰ってくるな！
……という毒実家的なエネルギーに
背中を押してもらっていたなんて、
夢にも思っていなかった。
癪にさわるから、
考えないようにしていたのかも。
抵抗が大きい方の回路には
電流はできれば流れたくない。
危機回避？光走性？https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B0%E5%85%89%E6%80%A7。
獅子は千尋の谷に子を落とす？
ところてん方式？
水の低きに就く如し、と説いたのは孟子？
とっちらかった脳裏をよぎる言葉の
解像度は低いけど、
ぼんやりわかってきた。
ぼくだって、
困難に立ち向かって努力してたわけじゃ、
なかったんだなって。
ある意味
易きに流れていたのかもな、って。
困難や危機から逃げたかったんだなって。
逃げる手段として選んだのが、
勉強や社会適応というかたちの
努力だったんだなって。
抑圧は解放感と幸福感の父
結果論だけど、ぼくの半生には、
ピタゴラスイッチのように、
うまいこと傾斜がついていた。
実家の居心地が良かったら
ぼくは自立のために
がむしゃらになれただろうか。
たぶん、なれなかっただろう。
とりわけ意識が高いわけではなくて、
所詮は、
逃げたいという欲望を
合理的手段に訴えて叶えただけだ。
逃げた先で、
生きるため、息するように働いていたら、
認められて、
初めて、自分の居場所を見つけたと思った。
文字通り平穏無事に暮らすもしお。
もしおは、
どこへ流れていくのだろう。
続きます。
【24】
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いつも読んで下さりありがとうございます、
もしかして発達グレー研究所です。
ASD ADHD LD など発達障害だけでなく
グレーゾーン、ギフテッド、2e
などと呼ばれそうな、
フツーでない子の子育てに悩む親御さんと
フツーじゃないから理解されにくいお子さんを、
本気で！応援しています。
もしおたちとおばちゃんへの
応援も、ぽちりと、お願い致します🍀
なんか昨日今日、神が降臨してくださってて、昨日91円今日209円、2日で300円の大台ありがとうありがとうございますー！
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