この夏は、想定外の連続だった。
コロナのため、
こどもキャンプがキャンセルになった。
遠方の祖父母宅に預けることで
話がまとまったかと思ったら、
「近所の目があるから」と
やんわり断られた。
親はふたりとも仕事だし、
もしおだけで家にいても、
ゲームしかしない。
学童?集近閉三密の最たるものだ。
しかも、この学年にもなって
学童にいる子というのは?
もしおにいい影響を与えるとは思えない。
公立中に行かせると決めてはいたものの
消去法で、
感染対策をしっかりやっているであろう、
塾の夏期講習に行かせることになった。
これが、
間違いのもとだった。
もしおは、塾すごく楽しい、と言う。
途中からZoomになってしまうかもしれないが、
それでも、
サピックスという塾の先生と友達とのやりとりが
楽しいのだと言う。
塾が楽しいというのはまあなんとなくわかる。
よかったね、がんばれよ!と言った。
ところが、なんたることか、
信頼する妻までもが、今朝。
学費だの、
受験という言葉を口にしたのだ。
これはぼくへの裏切りだ。
ぼくの育ちに意味がなかったのか。
妻よ。
私立中高一貫卒のやつらに言い寄られた君は、
あいつらをふって、
ぼくを
選んでくれたんじゃなかったのか。
田舎の公立育ちのぼくを。
ぼくの育ちに意味があった、
ぼくの苦労に意味があった、
君にだけは、肯定してもらえてると思ってた。
ぼくには、やつらと違って、
日付変わるまで飲み歩く友達はいない。
代わりに、独り暮らし歴が長くて、
身辺自立は完璧だ。
姑は遠方で、実家と疎遠だ。
将来的にも田舎に帰るつもりは全くない。
ぼくが、
キャリアを大切にする君の、
共働き合格基準に達していた、
ただそれだけだったのか?
ぼくは、
ひとりぼっちになった気がした。
私立中高一貫?
あいつら、
ぜんぜん、大したことないじゃないか。
少しシワの目立ち始めたこぶしを握る。
続きます。もしかして、妻は、教育費をケチっていると思っていたのか……愕然としたとき、私立中高一貫校卒の知人たちとルサンチマンが走馬灯のように…
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