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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

マンスリーテスト爆死上等?!小学6年生国語の読解選択問題のクセがすごい話

今回はサピックス6年、秋冬仕上げシーズンの阿鼻叫喚ワンシーンにまつわる与太話です。

国語の読解の4択問題を例にお話します!

できればもっと前に知っといていただけたら、中学受験をもっと楽しめるはず!
2022 2023 2024 2025の方もぜひ。



ASD>ADHDの凸凹っ子にとっても、そうでない子でも、【選択肢との向き合い方】は一生モノのテーマとなります。大事なこと、だからこそ、今解けなくてもええんやで!

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本好き小5の壁から小6の壁へ

まずは一般論。
各塾のテストには、ちょっとしたくせがあります。

サピックスの国語の4択には、
「一般レベルの読書モードの解像度で読むと、あっこれ正しい!と感じるけど、正答ではない選択肢」
が、まぜてあるんですね。


肌感覚ですが、低学年は☓☓△◎ぐらいの差なので、◎と△の差が読み取れれば正答。

小4〜小5途中にかけて☓△○◎、☓△△○と、だんだん選択肢の悪性度が上がっていきます。

小5後半からは、○○○◎、△△△▲なんていうえげつないのが現れます(笑)。

このレベルの言語センスは、日常生活する上では足かせになってるのでは、作問者さんどう…?でもリアルな悩みって、△△△▲の中から選べ、みたいなの多いのよね。
そこで▲を確実に取らなきゃいけないかっつーと、そんなことないのよ。エイヤッと選んだのが△でも、その△を良い選択肢だったと思うって力のほうがね、微妙な微妙な違いにこだわる力よりも、幸福度上げてくれるんでね…。


よく国語女子、物語好きはサピックスでは小5でつまずく…と言われていますよね。

それは森見て木を見ずとか、雰囲気(自分の感じ方)依存、消去法で読んでる選択肢を選んでるケース。
*1

自分の価値観を踏まえ、正しいと感じる選択肢を選択している場合、点が取れなくなるように作問されたものがテストにぶっこまれるのが、小5後半だからです。


各学年により、テストが要求する「一般レベル」は変わります。
小5で一気に「感受性ではなく、客観性」が求められるようになります。
国語が得意でも、消去法だと全部消えるとか、2つ残る、ってなって、スカッとしない。しっくりこない。
国語っ子がサピックスを嫌になりやすい時期だよなぁというかんじ。


この場合、選択問題に際して、感受性をオフにして、エビデンス主義に切り替えて解くと、正答率が回復する…と一般的には言われてますよね(え、知らない?じゃダイヤモンドなんて読んでないでおばちゃん記事読みな…?←煽りです、気にしなくていいです)。


それはそれで一理ある。

だがしかし。

エビデンス主義だけだと、思うようには取れなくなる子がほとんどよ。*2


根拠、ってやつが納得できない問題

感覚的、感情的に正しいかどうかは聞いてない!とも、よく言われてます。
本文に書いてあるかないかで判断せよ、とおっしゃる方もいます。

サピックスの国語の選択問題は
「本文にエビデンスを求めていく姿勢」
がないと太刀打ちできない、とね。
うんうんそれはまぁなんかわかる。

だがちょっと待ってほしい。


エビデンス主義だけだと最終的には納得できなさすぎて国語を嫌いになります。
*3


エビデンスゆうても、語彙力検定一級(あるんか?)クラスでないと断言できないギリギリラインに正誤の境目がある問題、けっこーあるからね。


「本文中の根拠」がそもそも脆弱?!

エビデンスと呼べるほどの正誤、マルバツクイズじゃなくて、濃淡のバランスを見極めないと拾えない問題があるんだよ。

誰が見ても正解、という選択肢がない。ま、言葉の魔術師同士なら
「これだ」
ってなるんですが…そんな特殊能力要らねーよ。

その中から、やむを得ず絞り出すように選択肢を選び続ける。

これは苦行。よっぽどの国語オタクでないと、あまりしつこく緻密な復習やらせると、答えの微妙な問をさらに嫌いになっちゃうよ。

正しいことを選びたいのに、正しいか正しくないかという百ゼロ思考を超えねば、ほとんどの小6には、解けないのだもの…。


ちょっと表現しにくいのと、おばちゃんの主観ですので、あまり真に受けないでほしいんですけども。

あのへんは、一生モノの課題として扱うといいんじゃない?今は解けなくて当たり前、っていうのもてんこもり。

丁寧なつもりの復習、解き直しがかえって、有害なこだわりのもとになるかもしれないよ。

取るべき問題を誤解しないでね。特に4択問題はナチュラルに正答率25%でちゃうし、
「2番目にホントっぽいのを選ぶ」
「本文中に同じ語句がたくさんある選択肢を外す」
といったチートを使えば、正答可能性が上がります。

【正答率が高いから正答せねばならない問題なのだという認識】は、もうこの時期になったら、手放していいのでは…。


感覚で解いてはいけない、想像してはいけない、ってホント?

登場人物の心境や置かれた状況を書いた選択肢。

その文章を、感覚的に感じ取ったり、想像力を発揮したらダメ…これサピックス国語の常識。

確かに、選択肢や本文を自分の価値観ベースでちゃっと見て、森を見る解像度で一致度の高いものを選ぶと、まんまと外れるように作ってあります。

だから、
「感覚で解いてはだめ」
「想像しちゃだめ」
というアドバイスももっともです。

でも…入試もそうなのか?
6年生最後も、本当にそうなのか?とおばちゃんは思う。

正しそうな候補から一番近いものを選ぶときに必要なのは

まず実際の入試。
有名中過去問やってみると、サピックスのテストと違って、フィーリングで点の取れる問題がたくさんあることがわかります。国語偏差値60あると、なんだよ小4レベルじゃん、と拍子抜けする子も多い。


国語が得意な御三家志望、なのに抑えの1月校や午後校で、得意なはずの国語ずっこけたと聞くと、解像度のチューニングに失敗したんだろうなとおばちゃんは想像します。


難問やり捨ててるならまだしも、テスト直しを丁寧にやることに慣れすぎると、雑な簡単な問題をフカヨミしすぎるクセがつく。

それだけなら中学受験うまく行かないだけで済む。
しかし、
「正解を選ぶこと」にこだわって、人生の選択肢においてもっと大切な
「やむを得ず選ばされた道でも、いいところに目をつけてなんだかんだ気に入る力」
を身につけ損なうと目も当てられない。
*4


サピックス小6後期の国語は、徹底してエビデンス(根拠)を探せ、と言う先生は、サピックスにもプリバートにもほんと多いんだ。

おばちゃんもね、6年生でもまぁ、自分の中にあるエビデンスで取れるとこまででいいよと言うこともあるよ。*5


サピックス国語はじめ各科の最終形態は、トップ勢を除けば、入試とはスパッと切り離して考えさせてあげるのがいいのかもしれないな、と考えております。


本文中の根拠だけに頼るやり方が通用するテストもあれば、根拠探しだけでは太刀打ちできないテストがある。ということも予め伝えたほうがいいし、人生の選択肢選びと、受験の選択肢選びは、根本的に違うんだってことも今知らせなくていつ知らせるの、と思います。


作問者は知識で作ってるが、小6は感性がないと解けない

エビデンス探せと言うけどさ。

語彙については、感覚に依存したニュアンス察知力、類推力、想像力を求められてる…と思うんよ。

言語学研究者目線で言えば、必要なのは語彙力そのものなんだろうね。言葉のオーラを感じる感覚や類推力や想像力ではなくて。

けど、小6の脳の中では、語彙の深ーいところは、まだ知識ではなく、感性でキャッチしてる状態なのよね。

根拠とまでは言えない。親御さんとてたいていそうだと思います。

根拠という認識を共有できるとは、限らないんだよ。国語教育のプロとの感覚の違い、あるよな。

エビデンスだの根拠だのと言い続けるとお子さんに嫌われるよ、その論理じゃ、腑に落ちないもん(笑)。


真に理解して正答できるわけがない

ここちょっとくどいから、マニア以外は飛ばしていいです。

・「根拠」にあたるパートに含まれる本文中の語句と、置き換えられた選択肢中の語句、それぞれの語彙が含意するニュアンス、暗喩、オーラみたいなものの一致度(木の一致度)
・選択肢の文全体の整合性(森の一致度)

木を見て森を見ずにならずに、木を見ながら森を選ぶ。
片方だけに注目せずに、バランスを見極める必要がある。

そう、めっちゃ高度なソーシャルスキルトレーニングなんだよ、あの問題…。

文全体(森)だけ見れば良ければ簡単。
語彙(木)単位の一致度が100%なら、まぁいける。

語句は、いくつもあって、語彙ベースであっさり誤!と判断できるものもあるけど、うっかりすると正しい選択肢も誤、と言いたくなるぐらい、ひとつひとつにワナがあるから気をつけなきゃいけない。

かといって語彙だけ見てると、文全体の齟齬に気付けない。


登場人物の心境や状況に関して文全体の整合性との兼ね合い見ながら、語彙のニュアンス一致度75%と80%を見極めて「正」とする。


選択肢中の語句ひとつひとつにつき、語彙のオーラの一致度70%以上ならアリとか、55%ならアリよりのナシなどとチェックした上で、どの選択肢が、文全体と語句単位の一致度の総合点が高いか?
あるいは、どんなに総合的な一致度が高くても、間違ったこと(一致度0%の語句)が挟まってたらその時点で一発アウト、みたいな処理を…………長文読み、記述、知識問題も含めて、超高速でするわけ。


ゲロエグいぜ。さすがドS率で理科科とタイマンはってるサピックス国語科(ドMも多いな…ふつーの人おるん?)。

無理くね?(笑)

なんであんなにtoo much?

つかあんなゲロエグな選択肢問題を装填してる国語ってどこの学校意識して作ってるんだっけか???と思うことない?


開成はそこまでじゃないよね、算数できれば小5〜小6前半の国語でイケる。
筑駒とも、麻布とも、武蔵とも、桜蔭とも、雙葉とも、渋幕とも、もちろん灘とも違う。おばちゃんフィーリングだけど。

難関大学入試の難度すら超えて、難関就職試験レベルなことない???(これたぶん大企業で採用やってる人ならわかると思う…)


あまりにもわかりにくい。答えを見てもスッキリしない。

おばちゃんは思い至った。

最上位に楽しんでもらうための仕掛けは、一筋縄ではいかないし、スッキリしない。エグい。


この時期、他の科目もだけど特に国語は、きちんと解き直ししよーとすればするほど、嫌いになる。


しかし、だ。

見方を変えると、親と子が共に
「迷子になりながらなんだかんだ気持ち立て直す経験」に取り組むラストチャンスなのよ。

大切な機会提供なんだよね…。


ほんとに大事なの、こういう、ほとんど正解がない、バランス感覚試される問題に、取り組み続けること自体がね。

しかも、親子で。もうね、最後の機会だと思っといたほーがいい。

あれはうっすい算数の解説同様、
*6
サピックスからの、凸凹っ子への愛なのかもしれん、と思うよーになった(おおげさ)。

「みなさんこういうの苦手でしょう、でもこういう問題ばかりです、リアルは厳しく、就職活動もそう、仕事もそう、恋愛もそう、結婚もそう、駆け引きのちからやや折り合いをつける力でマシなほうを探る感覚を学んでおいてほしいのです」
っていう、かんだかい声が聞こえる(幻聴)。


小6後半、入試を超えた難しさがある

国語に限らず、その科目を得意とする最上位層の脳汁ドバドバ出させるべく、あるいはヒヤリとさせるべく
「難度いきすぎぃ!!」
と言いたくなるよーな問題や選択肢をお出し遊ばすサピックス。

翻弄され一喜一憂、否、阿鼻叫喚に陥る親子が続出することは有名です。
*7


小6までダラダラやってきたなら、こっから!こっから!と励ますのもいい。
けど、今までもそれなりにしっかりやってきたなら、励ましすぎ注意ね。あっでも親御さんの言動がかわるとお子さん、変な勘繰りで脳のメモリ浪費するから、方針変えるときは解説入れるといいかもよ、その子によるけど。


中学受験って、数百万かかっててさ。人生かかってる、とまで言われてしまうのよ??そのくせ、
「水物」
って…。

結果に注目してしまうクセが取れてないままですと、
「数百万と人生を賭けた大勝負はギャンブル」
と認識してしまうよ。そんなの、大人でもきついっすよ…。

飽くまでも趣味、娯楽として許せる範囲のコストで中学受験を楽しんでいこ?
そして、先につなげていきましょう。



特に国語、サピックスの国語は一生モノなので。



大人になって、いきなり一人でやれっつっても無理だ。
今、親御さんに支えてもらって、試行錯誤ってどんなもんか知ってほしい。
親子で一緒に迷子になって、笑い合えたらどんなに素晴らしい時間になるか。



あのね、凸凹っ子の人生には、すっきりした答えのある問題だけじゃ、だめなんだよ。

サピックスのテストには、すっきりしない問題が足りてない。だから最後に、忍ばされた、餞別みたいなもんなんじゃないか。知らんけど。


スッキリを求める脳に「なんだかんだの力」を

ただね…
うまく使わないと、逆効果なんだ…( ゚∀゚)・∵. グハッ!!。


スッキリ感を求めるほうが、学力は高まる。なのに、スッキリしない勉強をさせるんだから、そりゃー変な手応えですよ。


答えが見つからなくても逃げずに取り組もう、正解見つからなくてもなんだかんだ行こう、そういう応援メッセージが込められてるらしいよ、知らんけど。とささやき女将してほしい。


たとえバツだらけでも、
「は?なんで4択、全滅?せめて25%は当てろよ、サイコロのがマシだわ」
とか激詰めせんといてやトーチャンカーチャンズ。まして
「直ししろや!!」
と煽らないで。

「小6にはゲロエグ、too much」
という前提を共有してね。できる子はいるけど、その子はその子で全国トップクラスの生きづらさ抱えてるんかもぐらいに思って。


サピックス胸を借り逃げせよ

条件を集めて、論拠を示して、複合的に判断していく力を育む問題は、理系の専門家となるには大事。
ですが、汎用性の高い能力ではない。


あんまり根拠、条件そろった正しさにこだわると、人生を楽しむ力が枯渇します。


少なくとも、受験までに突貫工事でできるようになることをゴールにすべきじゃない。どうかそのことを、親子の共通認識にしてほすぃ。*8


微妙なラインを見極めて怖がりすぎずgoする勇気、goした結果を楽しむマインド。

これASD>ADHDの凸凹っ子の一生モノのテーマだから。

めげないように、試行錯誤すること自体を、応援してあげてほしいの。


あ、蛇足だけどね、受験で有効な解像度で日常生活を送ると、脳に良くないよ。あんま緻密に言葉をとらえすぎるなよ…全ての会話に「知らんけど」をつけて、受け取り手と話し手の心を守ろう…。日常では意識して、言葉や感覚に対する感受性、解像度、下げて暮らすといいよ!



おばちゃん与太話、読んでくださりありがとうございました!

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*1:もちろん他の理由もあるよ。よくあるのが 「チャレンジ校に行ったら、中に入ってから今よりしんどいじゃん」 と感じて、中学受験勉強に消極的になっているケースね

*2:国語選択肢問題正答率5割ぐらいあると「一番アタリっぽいものを避ける」というチートに手を出せばそこそこ当たるよーになりがちだけどそれだめなやつw

*3:文系イメージの学校は、根拠厳密に探さなくても解ける問題も出すけど。これ常識だよね?おばちゃん調べ。知らんけどw

*4:有名中という、いろんな学校の過去問が集めてある本で、敢えて国語やらせるのは、解像度高すぎると解けない学校があると知らせ 「学校のニーズを察知する力」 を育むためだと思う、知らんけど。

*5:志望校によっては4年国語で通用する、ふわっとフィーリング重視なとこや、根拠は私だ!!!みたいな書かせ方するとこもあって、いやもう個別にご相談くだされ

*6:noudeka.com

*7:その科目の最上位にも差がつくように作ろう!という作問者の心意気ってのもあるからね〜満点をむやみに大勢に取らせるわけにはいきません。

*8:そもそもあのレベルの精緻な読解問題、4択問題を毎年作れる学校、どこかにあったっけか…ないよな???サピックスの作問あたおかだよ


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