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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

サピックス作問力統計力の弊害

サピックスの苦手と克服

前回
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かねてより申し上げております通り、今までのサピックスやサピックスオープンではどうしても対策が甘かった領域というのがあります。それが、荒削りな出題(悪問)への対応訓練です。


国語はもともとモヤッと問題が含まれやすい科目ですが、算数では、答えが出たり、解説してもらったりして、うわぁスッキリ!!ってする難問ばかりに特化してやってるかんじがありませんか。

作問力の弊害

サピックスは統計を駆使した作問力(模試作成力)がありすぎて、マンスリーテスト、組分けテスト、サピックスオープン(合格力判定&学校別)、などなどの質が安定しすぎてるんです。正規分布目指して一日中難度調整やってるんちゃうか。


上の下〜中下位は自動的に捨てる判断と日々隣り合わせで、解答用紙スカスカにも慣れているのですが、最上位層に近い層にいる理系凸凹っ子は、解答用紙スカスカ状態に不慣れです(※サピックスも対策に本腰入れ始めた感があります。昨年同時期比で、渋幕の数字が大きく増えています。ただし、増えた分は素直でトレーニング適性のある子かもしれません)。

組分けテスト(入室テスト)やサピックスオープンの算数で、解けないのはせいぜい大問6-7の(2)(3)みたいな子、150点満点中の130点前後ですと、上から順に解こうとしてしまいます。

サピックス模試は、小学生を知り尽くした統計ガチ勢作問マニアによる、正規分布こそ正義、なテストです。
多少最大の難問を最後から1つ手前にするぐらいのことはあっても、必ず解けると自分と問題を信じて取り組んでいく解き進め方でもなんとかなりやすかったのです。

入試に精度は不要!

ところが、模試と入試は違います。

入試は、小学生の実力ナウを知らない先生も関わらされて、作らされています。作問マニアは稀です。合否のラインがキレイに分かれる問題が作れるとは限りません。

だって、作れなくてもいいんですもの、そんなもの。本来、テストに精度なんて要らないのよ。国立の小学校の入試やってみたらわかるよ、まずクジ。人を選ぶって、そーいうザックリしたノリでいいんだって、教育のプロが長年やってるのよ。

サピックスは、作問マニアと統計マニアを抱えているから、あーなってるだけ。正規分布目指して問題作ったことない塾の方が多いんですよ。

中高一貫校側もそうです。ここからちょっと陰謀論入りますから、ご注意くださいね。
立地しっかり見極めて、文化祭と説明会とICT教育となんちゃって留学制度さえ派手にブチ上げておけば人は集まります。親も私立中高一貫校卒組は意外に少数派ですし、私立中高一貫校卒でも学校を見極める軸までわかってる親御さんはそんなに多くないようです。

今や、人気のカギは、学校の中身(ソフト)、作問に現れる指導力・マインド<<<<<設備(ハード)・マーケティングで定めたスローガン&通学の便、です。このタイプの学校は、入学前は耳ざわりのいいことを言います。みんながその最高の教育環境を得られるのだと期待に胸膨らませて入学します。が、釣った魚になんとやら。入ったお魚さんたちの全員には餌行き渡らないです。
入試の精度なんていらないんです。だって客寄せパンダしか興味ないんだもの。モノにならない半分以上の生徒を置いてきぼりにしてでも、「数字」や「記事」になる子たちを引っ張り上げます。ボーダー上のダンゴをどうするかで先生たちが悩み苦しまなくたっていいんです、どうせ遅かれ早かれ切り捨てるから。

実際、点数で線引されるということを我々は各自勝手に信じてるだけでしょ。ボーダー判断の実運用は部外秘です。誰にもわかりません。あ、部外秘だからおばちゃんも、妄想で書いてるだけよ。ブログなんて、見ず知らずの人の落書きよ?本気にしないでね?

一部ガチアスペ級の誠実さを誇る特殊な学校を除けば、作問は難問載せて難問好きを引き寄せて、実際は基本問題しかみんな取れておらずダンゴ。ダンゴの中から字がきれい、願書の雰囲気、笑顔がかわいい、特技がある、みたいなかんじで良さげな子を取っても、バレません。はい、ここまで陰謀論ね。

別に卑怯でもなんでもないです。受験生に学校を選ぶ権利があるように、学校にも、生徒を選ぶ権利があるんです。
選ぶ権利と言うと物騒ですかね、学校の先生方の指導力が及ぶ生徒、先生の身の丈にあった生徒を教えたいと言うのは受験生に対する思いやりでもありますよ。

猛獣使いや凸凹フェチな先生のいない学校に凸凹っ子がまざるのはお互いにとってしんどいんですよ。

だから、お断りされたら、なるほど察した!バイチャ!でよいのです。

その学校に行きたい、その席に座りたいと思われた親子さんのお気持ちを否定するようで恐縮ですが、ここかなって思ってたけどねーおもてたんとちがうぽいねー、という考え方、心の保険として、頭の片隅に入れておいても良いかなと思います。



サピックスでも最後の方では捨て問練習は相当してくれてるわけですが、あんまりクッソクソのクソな問題は印刷するのも汚らわしいのかあまり見かけません。

「一見典型題に見える超超難問」を捨てる技術は習うのですが、「は?」みたいな問題や単なる受験生泣かせの問題は、サピックスではほとんど解かされません(テキストやプリントにはたまに載っているけど授業で扱わないので、自学ガチ勢しか触れてないっぽい。ちなみにその自学ガチ勢はしばしば、質問教室ぐるぐるして、先生に「この問題は要らない!」とたしなめられてます)。

そんなかんじですから、入塾以来、解ける問題が多かった算数腕自慢のASD系凸凹っ子は、どうしても、視野の狭さと捨て問キャリアの浅さで、けっこう弾かれます。

クソ問ヤバ問は、問題が面白いと注目されやすい名門(灘麻布武蔵開成桜蔭)でも出ないわけではないですが、都内新興共学校のそれは、どうもそういうのとは違うらしいんですよね。どう違うのかと聞かれるとごめん、わからん。

しばしば2月の午後校、広尾広尾あるいは広尾小石川、三田国際、開智日本橋、渋渋あたりでも疲れだけお土産にもらってくる子はたくさんいるみたいで、サピックスの先生も快く思っていないニュアンスが感じられます。私の考えすぎかもしれないけどね。体力不安のお子さんは、午後を詰め過ぎないでほしいなと思います。算数1教科入試というのも、なんというか、時間的負担は少ないけど…。精神的にはすべり台でもサーキットしてたほうがいいかもしれないよね。あ、あなたのお子さんがどうかってのは知らないよ!こんなクソブログを真に受けるなっつーの!!!



また、最後に算数ググっと伸びた子もね、捨て問判断を見誤りやすいです。最後急激に伸びるといいなと親御さん望みがちですが、急伸も諸刃の剣で。3日前までと、踏み込んではいけないと感じる問題の境界が変わる現象が起きてしまうんです。まだ出来ないとみなすべき問題にまで勇猛果敢に踏み込んでしまう。尊い、泣ける…。

「こんな難しい、取れなくても受かる問題、取り組んだんだな」
「捨て問にしない基準、ここまで上げてきたんだなぁ」
って、先生たちも泣いてます、たぶんね。
悔しくてではなくて。これいけるはずと思うまでに成長したんだね、1ヶ月前なら考えもせず捨ててたよね、っていう意味でうるうるだよ。

最後伸ばしてきた子は、踏み込んで
「あれっおかしいな」
となったとき深呼吸して、3秒でもいい、視野を取り直してね。
今年のクライアントさんでも、サピオ過去問何するものぞ!、で大舞台を制した子たちは、これができてましたね。


対策は難しいんですよね。捨て慣れちゃうと粘らなくなるから。でも、平時から、粘り強さの大切さと合わせて、サンクコストの話をしておきましょう。
「時間つかっちゃった、けどあと少しで実るはず」
ってなって被害拡大した経験も、なんとかなった経験も、東京オリンピックにでも絡めて、平時に楽しく思い出させてあげられるといいかなとふんわり思います。


凸凹っ子向けサピックス利用法

以前も書きましたように、ほんとに危なっかしい子であるとか、異常に心配性であれば、合格力判定サピックスオープン4回分の各科目各単元が最低点だったとした場合何点だったかを考えて出願していただくと良いでしょう。公立絶対回避、ならね。

記憶が超短期しか持たないとかであれば、模試も過去問も、相当きちんと分析しないと、「全部たまたま取れていただけ」みたいなこともありえなくはないです。

信頼性ある指標はないです。結果はブレます。これは、結果が合格側にブレることを示唆しているわけじゃないですよ。
そっちにブレるのは、サピックスのテストで測られている能力とは別枠で培った能力やアンテナ・回路がサポーティブに機能したケースがほとんどなのではないかしら。

たとえば鉄道趣味が地名や歴史につながりやすく中学受験社会に有利なのは有名ですが(今後変わっていくかもしれないよ)登山が趣味で地学天体植物が肌感覚でわかってるとか、実験や料理が趣味とか、ガチの習い事やってて集中力が桁違いとか、ブラタモリ好きとか、親子の会話が大学院生レベルとか、ポケモンやりながらこれ代理戦争やんとか、オンラインゲームしながら報酬性 射幸性みたいなあれこれに気がついちゃう思考力持ちとか、長中期記憶力弱いけど多読を活かして直前に大量にチェックできるとか、長期記憶で昔行った旅先で得た情報がいっぱい頭につまってるとか。 そういうなにかが、出題とピタッとハマったときに起きることがあります。

滅多にないけどないわけじゃない。まれにあるけどめったに無い。これどっちを取るか、難しいんですよね、合否を真面目に見極めようとするともうノウミソバーーーン、でしょ。

だからもう踊ろう?ええじゃないか!ええじゃないか!


心配で吐きそうなら

塾の先生に相談するというのもアリ。しかしまあ、これも誰にでも適用可能というわけじゃないよね。先生好みの学校ならすごく向き合ってくれるかもだけど、今どきの親子さんたちが好むプレゼン命な学校は、マニアはあんまり好まないのだよ。ちょっと立ち話、みたいなこともできないし営業電話も来ないから、相談ハードル感じるよね。もちろんおばちゃんにご相談下さってもOK。悪いようにはしない。
*1

おばちゃんは、中学受験は夫婦仲回復のチャンスとして利用してほしいなと思うのよね。別にラブラブしろってことではなくて、「なんだかんだ子はかすがい」みたいなかんじでもいいし、「なんだかんだパパ頼もしい」でもいい。
これは複雑な話なのでブログには書きにくいんだけど、夫婦仲悪いまま受験を迎えると、合格が、受験に協力的でなかったほうに対するあてつけみたいになっちゃうことがあるんだよ。お子さんのがんばりや頑張ってなくても数年間が、あてつけとして消費されるのは、おばちゃんはとってもイヤなの。

いいところがあって、いいところを見て結婚したはず。変わってしまうことも折り込んで、お互い柔軟になれたら幸せが近づくし、悪いところ論(あげつら)い始めたら幸せは遠ざかるんじゃないのかな?っていう語り古された結婚の極意は、お子さんが学校や友人を見るときの目線と、思春期の乗り越え方にものすごく影響を与えるような気がするんだよね。

*2


ただでさえ有形無形のストレスにさらされてる子に、直前、さらなる負荷をかけるのは、美味しくなさすぎます。直前だからとガミガミやったり、入試でヘマをしたときに詰るのは、長期的な結果が思わしくなかったとき、恨みを持たせたい人がすべきことです(親に恨みがある+自活できる経済力家事力等→自立のためにがんばる、は古来よくある凸凹っ子の自立パターンなので一概に悪いとは言わないけど、中学受験みたいなデカいイベントを恨みイベントにしなくてもいいと思う)。


程よい距離感の仲良しでいるために、直前期は親子仲良くをモットーに、ストレスかけず(勉強しなくても、なんだかんだでまぁいいか、ってノリで)、楽しい調整に徹する、というもしかして発達グレー研究所方式、手前味噌だけどいいですよ、先に繋がります。

かと言って、前触れなく接し方を変えるのはよくない。

「お父さんお母さん、なんで急に優しくなったんだろう…?不気味…」
みたいな疑問は、短期的には不安に直結しますからね。

受験や教育の結果は子供が受け取るんだから、作戦、戦略はお子さんと共有するのが基本です。あ、お子さんによるけどね。


オススメしません、って?

おすすめしない、って言われた学校ありませんか?

これいろいろですけど、無駄だから受けるなと本音は言いたいけど必ず無駄ってわけじゃないし、受けてみないと無駄さがわからないからなぁ…、ぐらいの意味であることも。


学校によるけど、過去問のことは本音は
「へぼい作問に慣れておけばいいんじゃない」
「そこは数字より難しさがあるから…読めないです」
「そこは今の力出せれば取れる気がします」
ぐらいの言葉が喉から出かかってると思うよ。

ひょっとしてこういうことですか、とちょっとつつけば、教えてもらえると思う。


もちろん、先生に責任かぶせるようなスタンスはNGね。
「うちの子、ここどうですか、受かりますか落ちますか」
って顔に書いて迫る親御さんには、先生、タジタジで、言いたい分析も言えなくなるよ。
サピックスの先生は、基本陰キャ(暴論)、これテストに出しますよ!



がんばるのは大事です。
がんばるのあんまし向いてないなと親子が共通理解を持つためにも、がんばらせようとするのはそれなりに大事。

最終的には自分で選んで、選んだほうの道をえっちらおっちら整備しながらなんだかんだやっていくんです。


高学歴エリートとなりバリバリ働いて高学歴高収入で世界に羽ばたくための中学受験、一生勝ち続けるための中学受験、医師免許のための中学受験、そういうのももちろんありです。

でも、凸凹っ子親子さんには、感謝することや、身の丈の生き方や、家族としての限られた日々にささやかな幸せを見出していく、そんな中学受験の使い方もあるんだなぁと心に留めておいていただけたら至上の喜びです!

なんかブログだと、説教くさくてごめんなさいね。有料おばちゃんトークは久々にこんなに笑いましたとか言われるぐらい面白くて、全然説教くさくないんだけどね。

口角上げていきますよ!!!
凸凹っ子親子に幸多かれ!!!
 

もしかして発達グレー研究所は、凸凹親子の幸せを本気で願って活動しています♥

成績凸凹、発達凸凹、発達障害、アスペルガー、ギフテッド、2e……
凸凹ファミリーの持続可能な幸せを実現するブログ&お悩み相談所です🍀(コンサルティング方式のため、傾聴系カウンセリングお好みの方にはおすすめしません)

大赤字ですが有料記事にはせずにやっていければと思います、リンクをぽちり、広告を覗く、メールなど、優しい方、草の根応援お願いします。間違ったこと書いてたら教えて下さいね。


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*1:サピックスの勤務形態の関係で、土曜日はコアな講師は本来は週休2日制の休みなの。あと1日は平日。日曜日は9月からはSSでたくさん授業があってあまり話せない(SSの日の昼間にちょっとだけ隙間があることもあるけど人が足りてないときは総動員だ)。昼間ならかなり深くまで話せても、土日はほとんど空きがないよ。  サピックスは単科担当制度なのもあって、モノホンの凸凹っ子を立体的に観測するのが得意な先生でないとうまくいかないかもしれん。算数と国語で、全くの別人って子は、凸凹っ子界隈だとザラだしサピックスにもたくさんいるんだけど、別人ぶりの想像ついてない先生方はけっこういらっしゃるよ。

*2:凸凹っ子の中には、小学校とかでマブダチ見つけにくい子がいてね。思春期前は親が恋人兼親友でいられてしまうんだよ。 例えば男児だと、中高一貫入学後に2次性徴期を迎えて「ママはぼくの恋人じゃない」とか「ママは僕に優しくするくせに、ほんとはパパと出来てる」みたいに気付いちゃって、ママよりいい女を探そうとして。別学だろうが共学だろうが大方バグる。ママがいいオンナすぎて、しかもそんな恋人に全力で愛された記憶があると、どんな異性を得てもがっかり感しかないわけ。性別が逆でもそう。 理解ある親御さんは、子供に人類史上初の「心身ともに全く危機のないパーフェクトな安全環境」を提供できてしまうしね。 そんなんで、相手なんて見つかるわけがないんだよね。阿吽の呼吸で何でもしてくれて。お風呂入ったらあったかいご飯。全部おごり。掃除もしてくれるし、なんなら「えーここ置いてあいたのに!どこやったの!」と詰っても「ごめんね」と言ってくれちゃうし、そんな異性、いまどき見つからないし、家を出るメリットなんてない。家を出たくない子は、働かないし、結婚もしないよ。これマジだよ。富裕層の教育ガチ勢コミュニティに忍び込んで富裕層凸凹っ子と多様な教育ママたちを50年観察してきた人が言ってたよ、うちの母なんだけど。 多くの家庭のグッドエンディングは親より稼ぐ力付けさせることとと追い出す(巣立ち)ことの、両立なんだよな。または、親と良好な関係を保つよう誘導するか。なんだけど、良好な関係というのも意識しないと難しくて、子が親リスペクト丸出しのままだと異性親の発言権が強くなりやすくて結婚相手がやさぐれるんだよ


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