※中学受験生にとっては予習、難関中高一貫校生歴長い方には復習?の内容となります。
3期制は中間試験シーズン真っ盛り。早いところはテスト返しが終わりました。
…もやっとしたこと、ありませんか?
東京通学圏の伝統私立中高一貫校の授業&テストは、受験特化型進学校とは異なる成分を多分に含みます。
中学受験明けの若者、親御さんにとっては、ピンとこなくてもやむを得ないもの。
親御さん、はしゃいだり、煽ったり、お嘆きになったり、忙しいと思いますが、反射的なリアクションに続けて「私よ落ち着け…、我が子の人生はまだ始まったばかりだ…!」とぺこぱ式でバランス取ってね。
とりとめのない事柄を書き殴るブログです。今回はわりと一般論。ご好評なら、もっとマニアックな与太話書きます。
大前提!デイリーチェックではありません!
サピックスで言うところのデイリーチェックとは違います。
「授業と宿題をがんばれば90点取れて当たり前」
という感覚をお持ちの親御さんは、お子さんの成績に白目むく設定になってます(個人差あり)。
「学校の勉強がんばってたのになぁ…進学先、合ってないかも…」
あるいは
「努力できない子は入るべきじゃないんだ…」
なんなら
「あんなにがんばってた我が子ができない問題出して、何になるの?!うちの子ちゃんの自己肯定感返して!!ムキーーー!!」
なーんて、ヤキモキヤキモキ。
お気持ちわかります、毎年恒例です。
だがちょっと待ってほしい(しつこく朝日さん風に)。
落ち着いて〜。
満点近く取るとか、上位の成績を取るには、授業と宿題の内容 プラスアルファが必要です。
このプラスアルファってのはね、モヤリポイントでもあり、伝統校の伝統校たる所以でもあるんですよ。
解くも解けぬも、一番味わい深いところなんだよ。
「そうか、今を生きる我が子の学校は、昔の自分の母校とは違うんだ、異文化なんだ」
このことを噛み締めて、深呼吸して(血中二酸化炭素濃度高いときは深呼吸してもあまり意味がない。意図的にゼイハァゼイハァやってね!)、心を落ち着けてください。
論述1問字数制限なしで意見を述べよ、みたいな先生すら存在します(某大学附属で観測)。まぁそれはさすがに例外的ですけど。
短期記憶勢が有利?!
自校作成のテストを使う私立の難関校の場合、以下のような内容が混載されている模様。
0 公立小学校レベル程度の知識
1 黒板からの知識
2 口述・雑談・対話からの知識
3 教材からの知識
4 基本原則が入ってれば思考力で解ける応用問題
5 お楽しみ問題(中学受験の知識を含む)
6 超発展問題
7 次元が違うもの
混載具合は、教科や先生の個性その他により違います。
さきほどのプラスα、ってのは5お楽しみ問題,6超発展問題,7次元が違うもの、このへんだね。青天井の子や凸凹っ子を扱うのがうまいとされる学校のテストにはたいてい重めに設定されてる。
1-3、黒板ノート口述教材ベースの知識までは、ノートが取れてて、振り返りができれば、短期記憶勢でもイケます。
4も、中学受験のときにそういう頭の使い方になれてれば、1-3にくっついて来て、取れるかな。
塾テキストや親頼み、あるいは思考力でゴリ押しした子には、定期試験はわりと逆境。算数だけが好きな一点突破型とか、勉強してなかったけどスパイラルで覚えたら忘れない子も、中学受験のときはうまくやってた科目なのになんで、ぐらいに苦戦しがち。
サピックスはスパイラルかけてくれるテキストがあるから、ノート取れない子でも記憶が定着しやすかったし、親もしようと思えば伴走しやすい。
でも、中学以降は科目数が増えるし、学校が自動的にスパイラルかけてくれるわけじゃない。
中学受験のようには、行かないんだ。
逆に中学受験でパッとしなかった子でも、定期テストは、やればある程度まではイケる。少なくともびりにはなかなかならない。
混載の配点によって、授業レジュメの短期記憶程度で10割取れちゃうテストもあるし、ウサギとカメで言う熟睡ウサギがいるからね。
イースター問題
レジュメ内容全部覚えても得点率3-4割以内なんて定期テストもあります。中間考査に向けてがんばったお子さん、親御さんが猛然と怒り出しがち。
ごめんそういうものなんだよ、めげないで。しょげないで。
名門校の定期テストはイースターと解く。
そのこころは、卵探し。
その学問が発展することを祈ってやまない教育者による、スペシャリストの卵探し。そう、才能のエッグハント問題なのです。
その学問で一旗揚げよう、って人以外は
「へーこんなの解ける人いるんだ!すごい!」
とシンプルに思っておけばOK。
なんなら、先生にも実はよくわかってない、みたいな問題も、若手に解ける子いたら嬉しいなーぐらいのノリで出すことがある。
言わば変態のための変態問題を作れる先生がいる、作れる時間の余裕が与えられている、ここが私立伝統校名門校の魅力なんだよ。
やみくもにテスト勉強しろ、テスト直ししろ、解けるようになれ、と煽ると、かえってしんどくなるよ。
勉強も家族も、嫌いになるだけだ。
落とした問題が、ほんとに大事な問題ならば、いつかまたどこかで出会うよ。時の輪の接するところで。
試行錯誤の始まり
中間の成績はね、本来、試行錯誤の始まりであっていいはず。
だけど、昨今、入学当初にブーストかける保護者が増えててね。
親ブーストがキマれば上位で発進、本人に試行錯誤させると海猿ばりに急速潜航、みたいな展開。
なんかせっかくの試行錯誤の機会を親の手柄にしちゃうのかぁ、と思わんでもない。
どうするのが正解かって?
うーん、なんとも言えません。おばちゃんはせっかくの私立中高一貫校を得点バトルロイヤルの舞台としなくてもよいとは思います。
自走できるためのノウハウは教えてあげたらいいけどね、
「この学校から○○大学に受かるのはだいたい○位まで」
のようなことに親子の脳がハックされ、
定期試験の順位でぬか喜びしたり、
「入学先を1ランク下げておけば上位だったはずなのに…」
と詮無き後悔したりしてしまう。
これこそ、大問題だと思います。
実際はその子によるのに、学内順位から大学受験での戦闘力順位をろくに根拠もなしに推し量っちゃうの。ほんとあれ毒だよ。ごく一部のスーパーエリートキッズ以外は、クサる原因にしかならんからな。
「この学校でこの順位なら行ける!」
みたいな感覚が、お子さんと親御さんに難関大学に出願する勇気をくれる、というのはわかるよ。国立前期は1校しか選べないわけだし。
とはいえ「その子の適性やポテンシャル」を中学時点の成績とくっつけて考えるクセは、要らない。さっさと捨てるべし。
まして中1の成績。一喜一憂なさる親御さんやお子さんが続出するのは嘆かわしい。
なんのために私立中高一貫校にしたのよ、上には上がいると知らせたくなかったなら公立行くほうが無難だし、団子の中でもみくちゃになったらビリにもなるわいな。
私立中の中での順位が気になるのはわかるけど
「こんな順位じゃ○○大学行けないよ!」
「スタートダッシュが大事なのに!」
みたいな煽りはほんとにせっかくの親子関係破壊ワードとして殿堂入りしてるからやめましょうね。
言っちゃってもいいけど、失敗する大人の良きモデルとして、謝ろう。
今の順位より、これからの伸び!
スタートダッシュより、これからの日々の生活だよ!
…カッコいいこと言ってしまった。気にし過ぎなご家庭に向けて言ったんだからね!!
気にしなさすぎな親御さんお子さんは、ちょっとはイヤな汗かいておこうね…!!
読んでくださりありがとうございました!
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もしかして発達グレー研究所でした!
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【地方公立卒エリートと中学受験】
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切ない親心とダークサイド!完結済。パパ編後半おすすめ…読んで…「もしおパパから中受親の心構え学びました!」「本気で泣きました!」「夫に読ませました、いつもぶつかってましたがやっとわかり合えました、ありがとうございます」とおたより頂いてます。
スタンダードな手口が効かない親子にじゃんじゃん幸せになってほしくて書いてます。おばちゃんブログで、親力の引き出し増やそう(^^)
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