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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

28残された時間【地方公立卒エリートと中学受験】

人生は止まってくれない

前回はこちら【27】
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教育にアルゴリズムと組み合わせ最適化は可能なのか

【ほめるといい子に育つ】

【自主性と自由を尊重して育てると

自己コントロール力が育つ】

そう信じてきたけれど、

どうなんだろう。


「ほめられて育った子供の

人生の満足度、幸福度は高い」と暗喩する

コホート研究がある。


ぼくらはあれを盲信していた。

人生がうまくいっている状態だと

明るい記憶にアクセスしやすく、

うまくいってないと思っている者は

暗い記憶にアクセスしやすいという

猛烈に強いバイアスに

気づかぬふりをして。



自分の幸福感という

極めて主観的な事柄を、

客観的に申告できるはずもないのに。



しかも、あれは、

もしおのように

人為的にほめられた子の話ではない。


自然にほめられるようなことを

自然にたくさんした子が

大量に含まれている。

【いい子は、ほめられやすい】

【自己コントロール力があると、

自由を与えられやすい】

これは客観的事実だろう。

しかし、

ほめられて育つといい子になる、

自由を与えておくと

自己コントロール力が身に付く、

とまでは言えない。


ほめられることが嬉しくて、

好ましい言動を選択するのが

自分の喜びとなる子はいる。


自分の喜びにできなくて、

与えられるほめや自由へのこだわりが

抜けなければどうなる?



こじらせる。

自分を完全に見失い、過剰適応。

理想の褒められ方にこだわりすぎたり

ほめの意図を深読みしすぎたりして

素直に喜べない、ほめソムリエ。

ほめを求めてさ迷うほめファントム。


これらをほめ依存育児の弊害と言い切るには

交絡因子が多すぎるけれど…


しょっちゅう親をぶちきれさせていた子は、

幼児期から

アウトローな刺激に惹かれる性癖があったり

脳が忙しくて

他者の怒りや悲しみに無頓着だったりする。

一部のスーパーADHDを除き、

社会適応レースで苦戦するよなぁ。

…どうやら、マスをみるタイプの

教育論育児論を

子育てのよりどころにするには

ぼくはひねくれすぎていたようだ。


正統派育児方法適用外?

乙女心に寄り添う

パステルカラーの育児本や、

武器を持たなきゃ平和になる論者の書いた

めでたしめでたしのおとぎ話のような論文を

よりどころにして

救われる属性の人間じゃなかったのだ、

ぼくたちは。

この簡単なことに気付けなかった。


ほめて誘導すると、

短期的に、

特に幼少期は、

育児しやすくなる。

子供本人もどんどん明るく積極的になり、

いいスパイラルが生まれる。

育成上、絶大なメリットだ。


だから、

新しくてリベラルな教育論に

すがって救われたのも確かだ。



やり直せるならば、

同時に、

中長期に発生し得る深刻なバグを

パッチして、

デメリットを緩和させるだろう。


ほめられないとダメな人に成り下がる罠、

批判されると過剰にネガティブになる罠を、

解除しなくては。


間に合うだろうか。


ほめ依存からの離脱

もしおは元々学校を好まないが、

そういえば、

ダメ出しばかりの担任になって

尚更学校嫌いになった。


新単元入ったとたんの問題で正解すれば

「塾に行っているから当たり前だ」と言い

「行ってません」と返されると

「嘘つくな」とキレて不機嫌になる。

そういうクソ担任を特に嫌う。

もしおの気持ちはぼくも痛いほどわかる。



ポジティブな承認のメッセージを

絶えず送る担任のクラスは

承認争奪戦にならないから、

子供同士もギスギスしにくい。

これは、会社でもそうだ。



かといって、

ほめられなきゃ不満、

というようなほめ依存状態でよいのか?


自分の出した結果が

周囲の利益に繋がる世界線では

自分で自分の機嫌をとれなくても

やっていけないこともない。


しかし、

自分の機嫌を管理できないのに

満足な承認を手にするのは

相当卓越した者だけだ。

パートナーの心労も計り知れない。


逆に、知能は低くても、

明るさと素直さと健康体と

多少搾取されても無気力にもならず

選り好みをしなければ

食いっぱぐれることはない。

奴隷でも幸せで

ただ、そういう烏合の衆には

もしおは現在進行形で

適応できていない。


既存の社会では

我慢強さと粘り強さのようなレジリエンスと

バランス感覚、

自己管理能力、

腐らない明るさがないと

やっていけない、

…ってこともないけれど、

思考力しか取り柄のないもしおには

思考力が武器になるフィールドまで、

できればたどり着かせてやりたい。


それが無理なら無理でいい。

空を見上げて、伸びをして。

スイッチを押したら電気がつく喜びと

水栓ひとつで水が出る驚き。

鉄道のドアが開いて閉じる感動と

車輛に窓がついている奇跡。

孤独の安らぎと、

関わりの興奮。


人を思う大変さと有り難さ。


感じてほしい。


大切な人をなくしたときに

出会えてよかったと思えれば

悲しみも和らぐ。


幸せだと思える人が幸せなのだ。


さりげなく呟いて、

もしおの記憶の洞穴に

放り込んでおこう。


親も、迷子

ぼくも妻も、

ほめ以外での伸ばし方がわからないまま。


いつの間にか

ほめどころの減っていくもしおを

どうすることもできていない。


親にほめられても嬉しくなくなる

思春期。

精神的支えとしての親の役割は、

そこで終わり。

そのあとは、

ホテルとレストランと

クリーニング屋と財布としての

役割だけになる。


ぼくたちに残された時間

受験までは短期的に

ほめて伸ばす必要が出てくるだろう。


同時に、

中長期的に

ほめられない状態に適応させる準備も

必要だ。


もしおはすでに、

得意なことしかしない状態に近い。

ほめソムリエ状態だ。

得意でないことや興味のないことは、

軽々しくほめられても、

かえって白けてしまうだろう。


今更遅いかもしれないが、

肝に銘じておこう。

視点を複数持とう。

こちらの意図を伝えること、

強要することを

躊躇しすぎないようにしよう。


必要に応じて、

短期目線でほめまくることもあるし、

短期中期長期的に見て、

どやしつけることもあること。

ほめられる機会は加齢で逓減しがちなこと。

ほめ依存の功罪。

人をほめることの功罪。

ぼくなりの意図。

もしおに伝わるよう、

今のうちに精一杯、伝えておきたい。



もしおを軌道に載せたり

ほめ依存を緩和させたり

できるだろうか。


ぼくたちに残された時間は、わずかだ。






続きます。
【29】
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