前回はこちら【31】
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私、中学受験親になりたくないの。
公立私立の違い。
考え始めはシンプルだった。
知れば知るほど混乱してきた。
メリットデメリット、変数、多すぎる。
無理矢理想定すれば、詰んだ。
公立行けば、どうなる？
サバイバルのセンスがなきゃ
こじらせて、なにかを恨む。
私立に行けば、どうなる？
地頭活かして頑張れば伸びるけど、
無努力、地頭組は、深海魚。
前門の虎、後門の狼。
チェックメイト。
オワコンじゃん。
いえいえ、私はなにもしてないんですぅ！
妊娠中、私はたぶん子供一人だから
佐藤ママさんには
なれないなぁって思ってて。
子育てに成功したあかつきには、
いえいえ私はなにもしてないんですぅ、と
いうつもりだった。
子育て失敗でも、
いえいえ私はなにもしてないんですぅ、
と言ってやる。
私に責任はない。
教育は、学校と社会の責務でしょ？
親は親で、自分のことで必死なの。
私には、責任なんてとれるはずない
前門にも後門にも、誘導なんてしたくない。
かといって、
もしおの希望通りに、
というのは責任転嫁の一番ダメなやつ。
あんな子に責任能力あるわけないじゃない。
責任を押し付けても、
宙ぶらりんになるだけよ。
永遠に終わらない尻拭い
する羽目になるのは、こっち。
だから、
敢えて、パパの唾棄する中学受験を煽った。
パパの口から
改めてはっきり宣言してもらうために
「中学受験させよう」と言ってやった。
【中学受験はしません、パパの判断です】
パパのこの言葉を誘う魂胆だった。
もしおのためなんかじゃない。
私の保身のため。
自己犠牲を覚悟して
中学受験生母にならんと
立候補するも、
アンチ中学受験パパによって
中受の道を一刀両断され
やむなく、息子を公立中へ進学させる。
ここからはパパの責任になる。
パパ、本人、学校、社会。
25パーセントずつしっかり責任とってよね。
それが私の、今朝のシナリオ。
私は、降りたいの。
続きます。
【33】
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