一般論に懐疑的なおばちゃん
一般に
「小規模校は同じ先生に見てもらえる時間が長いので環境に慣れにくい子に向いている」
「丁寧に見てもらえる」
「質問教室を利用しやすい」
「コース変動を気にしすぎる子は小規模校」
「コースのジェットコースターを楽しめる子は、大規模校舎」
「学校の友達が少ない方がいい」
とよく聞かされると思います。
おばちゃんに言わせると、それはまぁそーゆーこともあるけども、個体差だよね、ってかんじです。
ベストな環境ってなんですかね。
無理が少なくてストレスが少ないことなんですかね。
適応力を刺激しなくても、いられることですかね。
凸凹っ子はとにかく親子密着時代に、親離れ後にも役立つ経験が必要です。短期的に楽チンな環境が、長期的にいい環境なのかな？
多くの場合はNoでしょう。
短期的にも長期的にもベストの環境なんて、なかなかないっすよ。
環境にベストを求めないほうが伸びるよ、たぶん。
凸凹っ子は、一般論では語れません。
質問教室を絶対拒否する子も、質問教室を利用しやすいばかりに、質問教室マニアとなり、無駄に毎回遅くまで居残ってしまう子もいます。
「声の周波数が合わなくて、頭に入らない」
「気が合わない」
「一回、嫌なことがあった」
みたいな理由で、先生のことを拒絶することもあるのです。
いつも同じ先生がいいとは限らないです(学校の担任の先生もそーでしょ)。
大好きな、同じ先生に習い続けると、慣れから、甘えに変わることもあります。
授業を楽しむことと、学力が伸びるかはまた別です(笑)。うちの子、授業大好きでしたけど、大好きなおじさん先生たちにみとれているだけでした(笑)
サピオフィリア的*1な、知性や謙虚さへのこだわりが強まってしまい、塾でしか勉強しない(授業と比較して家庭学習をつまらなく感じる)とか、講義式の授業に没入できなくなるとかの弊害も、ないとは言えません。事前にパッチしておけばOKだけどね。
条件を並べれば並べるほど
小規模校、大規模校のメリットデメリットいくら並べても、決まらないですよ。
並べれば並べるほど、迷いませんか？あのときあっちを選んでいたら……みたいなのがちらつくのって、入室したとき無自覚だった親御さんはむしろ少なくて、入室時に徹底的に悩んだ親御さんなよーな。
ま、悩み体質みたいなのはあるね、私は、悩み体質でしたから苦しみはわかる……。
今は、お子さんのキャラと合わせたら、私がこの子の親として選ぶならこっち、みたいなのは理由つきで語れます。
不向きが、許容範囲を拡げる？適応力を刺激する
小規模には小規模のメリットデメリットがあり、大規模校舎には大規模校舎のメリットデメリットがあります。
向き不向きってのはあっても、子供時代の数年間の不向きな環境はおばちゃんけっこうおすすめです。
10年後振り返ると、あー、あのときに適応力が刺激されたんだなぁ、みたいになる可能性は高いと思います。
サピックス大規模校元室長兼科目責任者O先生も、学校探しの講話の中で
「不向きと思う学校が、伸ばしてくれる環境かもしれない」
とおっしゃっていました。
人の能力は筋肉に似ています。
環境のもたらすメリットに頼りすぎると、長期間かけて培うべき順応性や自助の力が衰えかねません。
向き不向きにこだわるより、向いてないときどうするか、を親子で試行錯誤して、一生の学びにする機会にしてほしいと思います。
向いてない環境でも、やっていくためのマインドセット。向いてる環境を離れたあとに備えた、心の持ちよう。
親子がつながっていられる間に伝えておけたら、中学受験の素晴らしい成果として、お子さんの人生を支えてくれるのではないかなぁと思います。
……カッコつけすぎですかね。
比較文化論1-4ご覧ください。
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