以前書いた読書感想文関係読んでいただきありがとうございます。
発達障害の傾向がなくても、読書感想文というのは「何をさせたいのか」意図が見えにくいのです。
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「まあとりあえず埋めればいいんだろ」から始まる試行錯誤を苦手とする子にとっては、ラスボス(ラストのボス、最終最大の宿敵)のようなものです。
直前追い込み、キズナ、ダンスインザダーク、オグリキャップタイプの方に秘密のこぼれ話をひとつ。
ある都市の低学年読書感想文を読んだ経験では1年生は保護者が、作文の書き方を教えながら書かせた感が一番強かったです。みなさん安定してました。字は、普段書けていない子たちも、書けていましたが、筆跡違いました(笑)。
親の国語力品評会、そんなの気にして子ども泣かす必要ありますか?あるわけないですね~。
2-3年生になりますと、あ、これは親が突然完全に手をひいたな…という雰囲気バリバリの作文が一気に増えて過半数を超えます。
地域にもよるでしょうが、発達凸凹さんでも、思ってるより目立たないかと。
親世代よりだいぶ裾野が広い気がします…
それでも学年1-2本は大作があるので、賞狙いはハードル高いです。
3年生でもクラス3位~上位20パーセントぐらいまで「一応文章ではある…」「なんとか読める」ぐらいです。
賞を狙うわけでなければ文字は上手でなくてよいです。
貴重な機会ですので、膝に乗せたり、手を握り握力の加減をしながら一緒に書いたり、ライトテーブルや100均の透明ケース+ライトやタブレット等、光を利用して下から照らし写させるのも手です。でも、イライラして怒鳴ってしまうぐらいならば、今回はスルーして、9月の課題にしてはいかがでしょう。
ご自分で担任に
「どうしても指導力が足りず、このままでは虐待してしまいそうでしたので、本人は書きたいと言ったのですが私が納得できずやめさせました、申し訳ありません、日頃先生にご指導頂いて感謝しております、この度は先生の大変さを改めて感じ入りました」等旅行のお土産とともに伝えてみることを検討なさってはいかがでしょう。
お子さんとは、「ご本のおしゃべり楽しかったね!」このあたりを目指せれば、それに超した学びはないのではないでしょうか。
どうかどうか叱らないで、どうか次に繋げてください。
個人的には、苦手な読書感想文を前にいくら叱っても、いいことないと思います。
叱ること自体を否定するつもりは全くありません!!
叱られ、その上で、精神的ダメージを最小限にし、苦言に含まれる「プラスの成分」の効果を最大にする訓練は、とても重要な経験です。
ほめられ認められ一番になり、で自己肯定感を高めるだけでは、ちょっとしたことにすぐ傷付く人になりかねません。
親に叱られなくても、もしかして…な子は、この先たくさん叱られたり嫌われたりします。
叱られたり嫌われたりすること自体を否定すると、彼らの日常を否定することになります。
叱られたり嫌われたりしたとき、必要以上に傷付かず、厳しさや苦さや悪意に含まれる成長のためのメリットを見つけるための練習は、とても大切だと考えています。
当研究所が現在主流の「ほめほめ系」発達支援事業と明らかに違うところです。
ですが、読書感想文や絵画等、表現に関することを、叱るのはおすすめしていません。
大学入試改革後の時代、AIが人間を超えるとされる2030シンギュラリティ(技術的特異点)の時代を生きるもしかして発達障害、のお子さんたちに対して、このいっときの、読書感想文提出というタスクのためだけに表現する意欲をなくさせるのは得策ではないと思うのです。
最初から、書評でも読みながら親がさっと書いて出すぐらいでもと思います。
でもこれだけは忘れないでください、ゴネてたらタスクやらなくてすんだーラッキー!ってことにはしないでください。
これは「ゴネて後回しにすると楽ができる」という誤学習に直結します。
こういった誤学習を長期間放置すると、嫌なことを後回しにしたり、人に押し付けたりする傾向が加速します。こうなると社会適応は格段に難しくなります。
秋でも冬でもいいので、人に伝えることのできる(話せる、書ける、描ける、演奏できる、組める)テーマを、増やしたり深めたりするようにしてほしいと思います。