Jjnl7DtdA3aiyFVnkj0VWghMprCEHvMQ_8rxgZx-tGY

もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

【お子さん編5】カンニングはカンタンです〜偏差値の急上昇クライシス

チートはかんたん

カンニングや点数改竄のようなチートと、地道な努力。どちらがカンタンだと思われますか?

組分けテストなどでは、隣の子と科目を入れ替えるなどの対策が取られてはいます。ほかにも対策は一応されていますが、その気になればカンニングできそうだなと思います。

自他境界が甘くて、自分は見ない=まわりも見ない、と信じて、ガードがガバガバな子もけっこういますからね。

私自身わりと問題児でして、カンニングまがいの経験あるんですが(おい)、サピックスはじめ、塾の若めの先生ってピュアな人が比較的多いので、普段いい子にしてれば、あざむくのは赤子の手をひねるようなものなのでは(おいおい)。

部下を育てる系の本やコンサルティングの本には、「結果にこだわらせろ」「過程にこだわらせろ」どっちも書いてありますが、コンサル界隈で人を操る技術としては、過程でなく結果に注目した方がパフォーマンスが向上する、と言われています。確かに結果を出せる人は結果にこだわったほうが結果出します。そのため、学習の結果=偏差値に注目したコミットは正しいと確信している親御さんはまだまだ多いです。

しかし、違うんですよね。敏腕経営コンサルタントが「結果を出しましょう!」と詰めてる相手は、それなり以上の会社に勤めてお高いコンサルに詰めていただける立場にいるエリートです。
そこまで上り詰めてる人はね、ひたすら結果を求められたとき、あるいは自分で結果を出したいと思ったとき、どうすべきか、自分で考える力を期待してもいいのかもね。

ところがどっこい、受験の場合結果を出すことになるのはエリートサラリーマンではないのです。子供なんです。

しかも、中学受験生には「公立サバイバルでは死or退場待ったなし」という認識をしているもしかして発達障害…?グレーゾーン…?みたいなお子さんが多く含まれています。

何が結果で、何が過程なのかも、見ている時間軸によって異なります。

偏差値という結果を問うエリートパパ(仮)側は、当然過程もキッチリやると思い込んでいて、凸凹っ子は、過程をすっ飛ばしたがること。あるいは本人が思い描く理想と現実とのギャップ。原因は多様で、あちこちで頻繁に起きています。

1段飛び2段飛びや自己流で、結果に行こうとして、ズッコケるんです。
そんな子がたくさんいます。
(厳密に言うと、悪目立ちするのよね。凸凹っ子をはじめとする脳デカ族は両極端なので、過程に沼って自己流の過程にこだわりすぎてちっとも進まない子もいます)

親の心の準備が予防になる

ご自身は子供の頃から品行方正、カンニングをするなんて夢にも考えていなかった、という親御さんがほとんどでしょう。少なくとも両親のどちらかはね。

まさかと思われるでしょうが、親と子は別人格。騙されたと思って想定しておいてみて。


塾や学校の対応については前回書きましたね。いろいろなんです。クレームが来ないならそのままうっすら見捨てる、って対応もあります。

カンニングしてるっぽい、って塾から言われると、気恥ずかしさとかついていけてないんだという感覚やペナルティで、塾を辞めさせちゃう親子さんが多いので。他の子たちからのクレームがすごいとかでなければ、あんまり口挟まない傾向があります。
中には
「お前、カンニングしただろ」とカマかけまくる先生もいらして、いろいろですけどね。

「うちの子がカンニングしてたら、塾や学校が、こちらに言ってくるはず」と決め付けるのは甘い。脳ミソの0.5%〜半分ぐらいは、カンニングってかんたんだし、やっても殴られないのに、やらないでいられるとしたらすごくない?、ぐらいに思っておきましょう。


やっちゃいけない!禁!だけじゃうまく行かないんです。
衝動性やこだわりでやらかす子がいるのはご承知の通り…。自分やクラスメイトが被害者となったときの衝撃が大きすぎるという弊害まであります。

カンニングは罪だけどよくある罪、ぐらいのかんじでおさえておきましょう。

たとえば、そうね〜終電後、駅前の植え込みでする立ちションぐらいかな?(※犯罪です)

見つかったときの恥ずかしさは近いかも??
立ちションと違うのは、やった人スッキリしない点かな??現場が汚れない点かな??立ちションしても褒められないけどカンニングして褒められて喜んじゃったらヤバいね〜なんて対話をしておくと、抑止力につながりますし、被害ダメージ軽減にもつながるかもね(うちの子はシモネタダメなんです!!とかクレームメールしないでね〜毎度へたくそなたとえですすみません〜個別相談は有料でーす)。

カンニングされる側もつらいよ

お子さんがカンニングをやらかす確率はゼロではないです。こんなに何度もブログにするほど、総数は高くないかもしれません。でも「やるかもしれないし、やられるかもしれない」この感覚はすっごく大事です。

いわゆる正義の側、つまり カンニングは許されざる不正であり絶対悪という感覚ですと、学校や塾の対応が「激詰め、レッドカード以外」だったら許せない、となります。しかし実際はそこまでしません。ですから、入試直前や入試のときにカンニングトラブルに巻き込まれて、メンタルが乱れる子はけっこういると思います。


「見るなよ!」と言えば「お前こそよそ見てなきゃ見られても気付かないだろう」みたいに言い返される、そんな様子見てるのも優しくて正しすぎる子には地獄です。
直接見られた被害者ではなくても正義感があると辛いし「順位、偏差値にこだわるゼロサムゲーム集団」はギスギスした修羅場に見えてきます。


親御さんが、偏差値や順位をネタとして受け止めるという感覚を持っておくと、一喜一憂せずに済むのは、成績アップダウンに限った話ではないのです。
お子さんが見られる側になったときや、クラスでカンニング騒ぎが起きたときのダメージが緩和され、お子さんは自分の勉強に集中しやすくなります(集中するとは言ってない)。
*1


偏差値や席次というゼロサムゲームにこだわっていると、周囲のカンニングトラブルで「被害者」となり、心乱されてしまうもの。受験、メンタル大事よ。この意味でも偏差値でほめたり叱ったり、ってのはおすすめしません。

激詰めするか、真相解明を避けるか。

ここねー、難しいところ。前回も書いたよーに、体験としては激詰めもアリだけど、真相解明目的なら、親がスッキリ感得るためだけになりがちだからやめといたら?と思わなくもないです。

とことんしらばっくれる子や、ほんとに記憶が吹っ飛ぶ子(いつもモノをどこに置いたか忘れてしまう系のADHDとか)なら、やったかやらなかったかどんなに激しく問い詰めても、北風と太陽の太陽方式でカツ丼出前取っても、ろくなアウトプット出てこない気がするんですよね。

良くて、見せかけだけの反省。場合によっては、追及すればするほど「根も葉もないのに疑われた」「信じてもらえなかった」と思い込んで被害妄想。

やったかやらないかを重視するとこじれます。泥沼裁判見れば明白よね。ろくなことにならん。プロが金かけて調査しても案外、真相というのはわかってないんですわ。まして、素人調査官VS子供。

見たとこバリバリの子供でも、中身は擦れっ枯らした中途半端なオトナってこともあります(私はそうでした)。

そういう子の本気のカンニングは、ドラマ「相棒」の右京さんやコナンくんや科捜研の女でも事実確認が難しいはず。少し練習すれば、眼球動かさずとも、かなり横や遠く見られるのよね。


たとえ、目をキョロリとさせたあと答えを書き換えたのを動画に収めたり、先生に見張ってもらって現場をおさえたりできたとしてもね。

本人が知らぬ存ぜぬだとどーしょーもない。やった、って認識があってもね、隠し通すメリットが大で、隠し通すスキルがあれば隠しますよ。
まして、やった、って認識がホントにホントにない場合さえある。無意識下の問題行動なら、証拠映像見せて、丁寧に寄り添ってなぜいけないか諭して理解させたつもりになっても、またやられますよ、だって無意識ってそういうものなんだもん。

現実はすっきり解決できない

コナンくんや相棒の犯人たちは、状況証拠ちらつかせて軽く詰めるぐらいで突如すごい素直になり自供しますね。あれはフィクションだからです。解決してスッキリ、が目的の作り話だから。わかってるよね???

事実はコナンより奇なり。事実の追及、あっさり限界来ます。過去を詳らかにしようと、リソース注ぎ込むより、次やらないための工夫や、次以降またやってしまった時にどうするかといった、前向きな戦略を立てるのがおすすめ。

過去を詳らかにしてすっきりする経験は、別件でやりましょう。

激詰めパワハラターンは、あってもいい

激詰めされる経験については、持続可能な社会人生活においては大事。

自分が激詰めされたことがなければ激詰めしない理解ある上司になる、とか、怒鳴られたことがなければ怒鳴らない人になるとか、リベラル教育勢は言うけど、「自国の武力をなくせば戦争に巻き込まれずに済む」みたいなお花畑理論だと私は思ってます。

確かに、日常にそれらがなければ、激詰めや罵声の常態化はしないのかもですけど、パワハラ言動って、実は防衛本能的なもの。いざ理性が飛んで制御不能になったら、やっちゃってもおかしくない。

っていうか、パワハラを心のひらりマントでかわしながら、表向き相手を立てるってことを、知識&経験で身につけておかないと、上司になる前に、社会から淘汰されちゃうyo。

やられてすごく嫌だった、ってトラウマに近い経験をして潜在意識に刷り込むぐらいのことがないと、激詰めされる側の不快感や反発心、激詰めすべきじゃないときの見極めとかに、思い至らなくなりがち。

なので激詰め自体はいいの、いいんだけど、カンニングという、真相を明らかにしにくい件で行うのは、悪手かな。

少なくとも、子にとって親を不快な思い出にしたくないとお考えの親御さんにとっては、得策ではないでしょう。

しかも、罰が厳しくなると、カンニングで得られる興奮が、解答する興奮よりも勝ってしまうことさえあります。こうなると問題がどんとん根深くなっていきます。


でも夫がやっちゃうんです…、って方はすぐにご相談ください。



続きます!【お子さん編6】でもカンニング考察します。チェケラ(Check it out)!
noudeka.com

【お子さん編1】はこちらnoudeka.com


読んで下さりありがとうございました!

もしかして発達グレー研究所は、凸凹親子の幸せを本気で!願って活動しています♥

成績凸凹 発達凸凹 発達障害 ASD ADHD アスペルガー ギフテッド 2e……凸凹ファミリーの持続可能な幸せを実現するブログ&コンサルです🍀

皆様のご協力で、辛うじて運営できているブログです…絶滅危惧ブログ応援いつもありがとうございます。


連続中受小説もぜひ♥
【地方公立卒エリートと中学受験】切ない親心とダークサイド!もしお編も完結済です。パパ編おすすめ…間延びするけど諦めないでほしい…中学受験をなぜさせるのか迷ってましたがもしおパパから学びました!泣けました!とおたより頂いてます!
noudeka.com

子育てのスタンダードに警鐘を鳴らす記事ばかり書いています。流し読みお願い致します
noudeka.com
noudeka.com
noudeka.com

*1:偏差値不問じゃ、受験で受からないでしょう、と思われるでしょーが、そもそも塾ごときの偏差値で切り取られたくねーよ!って学校が大人気だからさ。勉強や勉強方法は大事だけど、偏差値はネタだよ。それに、特定の学校の合否にこだわって子供を魔改造しちゃうと、肌なじみのよくない学校にうっかり受かっちゃうよ。ASD風味があると、大人気校に入っても嫌なところを見つけるのがうまいのよね。大人気の第一志望校でまわりが我が世の春満喫してるときに「おもてたんとちがう…」と沈むより、志望度低いところで「思ってたよりいいな」「他人の評価はあまりあてにならないなー」と感じたほうが幸福度が上がるかもしれないよね。あ、中高一貫校って、居心地微妙に悪いくらいのほうが、殺意エネルギーというか、大学受験で見返してやる!みたいな感覚になる子もいるから、お子さんが耐えられるならイヤーな感じの中高一貫校も使いようだよ


発達障害・グレーゾーンランキング にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(サピックス)へ
にほんブログ村