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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

勉強中の問題行動!どうする?

こんにちは、ただのおばちゃんです。

世の中の親の悩みというのはパターンがあるように思います。
勉強に集中できない……
態度、姿勢がひどい……

両方ヘヴィ級、ってお子さんもたくさん見てきました。


ノートプリントテストを破る、鉛筆折る、消しゴムちぎる、ペン類分解する……、毎回テスト0点ばかりだった子は私を気に入ってくれて、100点まで笑顔で伸びていってくれました。
最近では、同じようなことをやらかし、算数苦手では吐きそう!と言っていた高学年の子が「算数楽しい」と言ってくれました。
本人あっての成果であり、私の手柄ではないのですが、他の先生のことは拒絶していたということなので、あやしいおばちゃんの手法を綴ります。
100人のうち1親子にとってヒントになればと。

学習をストレスにしない

一般のお子さんは、小学生の時点ではあまり問題を起こさないのでしょうか、
育児本や学習支援本にも対処法が書いてありません。

気になる子の家庭教師をなさっている方から
「こういうとき怒った方がいいのか」
という質問をよく頂きます。

いろいろありますが、まず真っ先に書いておかねばと思うのが、
思ったように正解できないとき等に破壊行動が伴うケースです。
(関係ないや、という方は、↑目次の見出しより「脳のシャッターをあげてもらう」へどうぞ!)


例えば、イライラして
・持っている鉛筆をへし折ってしまう
・ノート等に殴り書きをしてしまう
・ノートプリント等破いてしまう
・隣席の子や指導側等周囲に喧嘩を売る
・シャープペンシルを分解する
・消しゴムを穴だらけにしたり粉々にちぎる
という場合。

(歌を歌う、貧乏ゆすりをする、リズムをとる、変な姿勢でやる、など、パターンはいろいろあります。どうぞご相談下さい。)

指導者は、意図していない行動を取る子どもに対し、驚いて無意識に「こら!」とか「やめなさい!」「なんでそんなことするの!」と大きい声で言ってしまいそうになります。

でも、思い出してください、このいっときに子どもの命や人生がかかっているというわけではないでしょう、落ち着いて、指導側であるあなたの意図をおさらいしましょう。

良い姿勢で勉強をすれば満足ですか?
学力を付けさせたいのですよね?
ここ、はっきりさせましょう。


上記の謎行動は、精神的身体的ストレスによるもの…そう仮定すると、どう関わるとどうなるのか、見えてきます。

ただし、バランスを忘れないで下さい。凹がひどすぎるのに、凸を強化して自己効力感ばかり得てしまうと、能力のバランスだけでなく、精神のバランスも崩れてしまいます。

意味不明? 謎行動の意味

いきなりですがここで問題です!破壊行動をすると、学力がつくでしょうか?

答えはほぼNOです。

子どもだってそんなことはわかっていて、でもどうしようもない気持ちを無意識に表現しようとして、破壊という、一般に不適切とされる行動として出てきてしまうわけです。

この破壊行動、実は自己効力感self efficiencyを得るための行動と言えます。

破壊、叱責、反抗で両者が自己効力感を得て共依存となり、鬱と反抗挑戦性人格障害に陥る罠

一見無闇な行動に見える、物を壊す、音を出す、他者を嫌な気持ちにさせる、
これらは「存在を確認したい」「影響を及ぼしたい」という潜在的承認欲求がさせる行動です。

実を言うと、「声を張り上げて叱る」というのも、これなんですよー
そう、我々親はね、声出して叱って、ある種の興奮と自己効力感self efficiencyゲットしてるんですよー まあ同時に罪悪感も背負うのですが。

破壊も、叱責も、反抗も、物を作ったり人を喜ばせたりすることで影響を及ぼすよりも、ずっと楽に、一時的な興奮作用が得られるので、承認不足刺激不足の脳は好き好んで、ついついやってしまっています。

我慢の過程不要・簡単に手に入る、麻薬(っていうか覚醒剤)です。医療用以外は手を出さないでね。


楽して気分をアゲたくて、薬物を求めるのは脳の常。脳の思うつぼにならないようにしないと、まわりからひたすら迷惑がられるかまってちゃんになってしまいます。

かまってちゃんも極度の頑張りやさんも良き指導者も、既に自己効力感(承認)依存症である可能性があります。
何か趣味仕事恋愛なりで承認を得続けなければ、人格障害か鬱になります。

破壊、叱責、反抗の効果が減衰すると強い興奮が一気に醒めて、徒労感と無力感がおしよせ、鬱になります。


その子自身の素質、状態、指導側の目的(学力アップなのか態度改善なのか)、お子さんとの関係性などにより、有効な対応は様々です。

「感想を聞くから見ててね」と言って、教える側であるはずの私が夜叉のように消しゴムをちぎって見せることでハッと我に返る子もいます。
折った鉛筆をボンドでくっつけてあげたら折らなくなった子もいます。
シャープペンシルとボールペンを分解した状態で与え、組み立て方を教えたら、満足してくれた子もいます。
※劇的効果のあることには、劇的逆効果になる子もいると思っておいてくださいね。


いずれにしても、大切なのは、破壊・反抗と叱責のスパイラル(負のフィードバック)を、避けることです。

なぜなら、それぞれ破壊、反抗、叱責によって得られる興奮を伴う承認(自己効力感)に陶酔してしまい、悪循環から共依存となり、抜け出せなくなるからです。

脳のシャッターを上げてもらう

鉛筆消しゴムシャープペンシル破壊などの行動をしたあとも、様々です。すっきりするとか、 壊せば何に腹立てていたか忘れた、というくらいなら、家でしっかり壊させて、
我に返ってしまったせいで叱られる不安が押し寄せてさらにもやもや、等。

もやもやしてしまう子は、知能が高すぎて、パニック後もパニック時の記憶の
断片が残った状態で、理性の脳が活動を始めているようです。

やってはいけないことをしてしまった罪悪感と、自責の念と、やっぱり勉強できないーという複雑な気持ちが巨大なモヤモヤとなって押し寄せていると考えられます。


いずれにしても、そこで勉強を教えても、脳は、書き込み禁止モード、Lock状態のSDカードかなと思います。


こういうとき、「盛大にやったねー!
私給食のお箸折りまくってすごい怒られたことあったの思い出したー!」
「わかるわー新聞ビリビリ遊びやりたくなるね、ママ友はお皿割るってよ!!ヨイコハマネヲシナイデネ」等、少しでも面白いと思ってもらえそうな、あるある体験を話してみてください。

知り合いのおばちゃんが言ってたんだけどね、という体でも良いと思います。


いつも叱られてばかりの子どもから見て、大人に見えている人の、失敗体験や克服体験の話は、不安の強い子どもにとってとても興味深く、教材として気に入ってくれることが多いように思います。


怒られたり、キャパオーバーになりますと、脳のシャッターを ガシャーン降ろす子いらっしゃいますよね。
(ヒューズが飛ぶとか、ブレーカーが落ちるなどと表現されることもあります)

彼らに話を聞いてもらうには
・処理能力の範囲内にする
・面白いと思える話をする(笑いのツボが一致するか、共通する趣味があると、圧倒的有利。逆に、価値観の接点がないと、難度が劇的に上がります)
聞く価値があると思ってくれれば、脳のシャッターをスッと上げてくれます。

「この人=面白いことを言う人」と認識してくれれば、こちらが伝えた情報の記憶の定着率が一気にゼロから最大値付近にまで上がります。

脳のシャッターが上がった状態で勉強すれば、時間効率が上がります。
やってもやってもできるようにならない、という学習性無力感から抜け出すことができます。

こうなると、正のスパイラル発動です。
学習がどんどん捗るようになります。

聞いたことを脳がキャッチするようになりますと、「わかる、できる、楽しい!」の良いスパイラルが始まるからです。

「目の前にある問題を、理解させる」ことは確かに大切ですが、それを目的にしてしまうと、次の課題はまた苦痛からの始まりとなります。

難しい!わかるかも?わかる!できる!楽しい! というシステム稼働に持ち込むことに、コストを割きましょう。
発達障害寄りの子の指導がうまいかどうかは、ここにかかっていると言っても過言ではありません。

※ただし、ここで得られるのは狭義の自己肯定感ではなく、広義の自己肯定感、つまり自己効力感です。ダメなところも認める力は、別途鍛えてくださいね。


「もっと面白い話して!」と言われることもありますので、そのときは勉強と絡めて、自分が同じ年のときはこういう間違いをしていたよ~、などという話をしています。


次回は、気を付けるべきポイントをさらにお話しします。

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