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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

150th開成祭〜文化祭の新しい形


※修正、追記しました。(2022年9月17日)

2021年度(令和3年度)150th開成祭。
無事開催されました。

在校生と、保護者専用チケット、及び枚数限定で追加発行された同居家族専用チケットを取れたご家族に限っての対面開催となりました。
(2022年は、1万人以上のようです。保護者と在校生で3000名以上。在校生友人。受験生親子7200名。)


開成祭は、天気が良ければ、受験生親子やOB、陽キャ女子中高生など3万人余にご訪問いただく、西日暮里…否、中学受験界最大級のビッグイベントです。

感染対策

不織布マスク推奨(2学期最初、野水校長先生が講話でやんわり推奨したとのこと。2重マスクも多く見られました。鼻出しマスクやノーマスク、ウレタンオンリーをこんなに見かけない世界線もあるんや…)、ワクチン接種積極応援に加えて、厳しい人数制限、換気、ディスタンス管理、生徒向け黙々もぐもぐルーム設定(私語禁)、お客さんは食禁で飲み物は指定場所で私語なしで、などなど、などなど。
*1
ほかにも、医療的には省略可能と言える対策も、社会的対策として行っていました。

医師である所長も
「さすが開成、わかってるよね。黙食とかマスクとかこれだけ徹底できる学校はそうそうないだろうけど…ホントはみんなこうするべきなんだよな。」
と納得。*2


時間制限により、入場者総数のわりに構内滞留が起きにくく、ごった返すこともなく。
一部アトラクションでは生徒人気や調整の必要性などから長めの待ち時間が発生してましたが、適宜整理券を発行するなど、知る限り終始スムーズでした。


先代たちの悲しみと希望をのせて

開成の文化祭の中心は高2です。*3

昨年度149th開成祭は、4ヶ月延期で、1月に対面を計画していたものの、12月に身内のみとなり、直前に、対面なし、オンライン開催のみになりました。

オンラインに適していない係や参加団体は、泣いてました。もちろん準備委員会の方々も。
彼らはじめ、文化祭に参加する生徒たちは、やり場のない気持ちと折り合いをつけながら、引き継ぎを行いました。


昨年度149th(2020年度、令和2年度)開成大運動会もそう*4


時にはぶつかりながら、力合わせてがんばってつくりあげてきたことの多くが日の目を見られない…絶望もあった2020年度の運動会を支える、高校3年生と運動会準備委員会、そして2020年度の文化祭準備委員会。

やりきれない思いを抱えながら、投げ出さずに後輩に引き継いで託してくれた2020年度の高3と運動会準備委員会、文化祭準備委員会の皆がいて、今年の、そしてこれからの開成行事があります。


文化祭でも、昨年度があっての今年度、という現高2の思いは強く、涙を越えて完走し襷を繋いだ現高3に対するリスペクトがあちこちに垣間見られて…。

もうそれだけで…テニスコートの席で泣きそうだったわ…。泣きたいときはコートで泣けと教わった世代なもんで…(cf.エースをねらえ)。

ある現役生

前述したように、開成には、文化祭を訪れて開成に憧れた系の元受験生たちがものすごくたくさんいます(人混み苦手で登校しない生徒もいます、文化祭の日は学校は出欠取りません)。
彼らが中心となり、文化祭を支えています。

「自分たちがそうしてもらったように受験生に楽しんでほしい」
「恩送りをしたい」
という思いを抱き、自分のためのことはそっちのけで文化祭に取り組んできました。

…蛇足ですが、両立してる方もたくさんいらっしゃるんですよ、そういう子はスーパーパワーエリートとなり、仕事も子育ても趣味もPTAもバリバリにこなすだろうね〜。わらじ何足でも両立する、良き多動タイプは最強人類よね。

あ、夢中になって行事や部活に取り組んでると、最大キャパがグイグイ拡がるんで、一時的にお勉強ドコー??になっても、前頭前野はしっかり育ってるんですよ。諦めさえしなければ大丈夫です。


受験生を始めとする一般のお客さんをお招きできないことの辛さ、自分たちが開成と出会えたのと同じ形では今の受験生たちは出会えないのだという思い。
消化できない部分、正直あったんじゃないかなと思います。


前年度は4ヶ月弱延期からの、開催2日前に突きつけられた対面中止。

決定はやむなしと言えど、行事は生徒主体、生徒と学校の折衝は必ず対話で解決するという認識をひっくり返されたかのように見えたこの決定&通知、OBは唖然呆然してました。


今年度は、その衝撃と、学校側への複雑な不信感が残る中で、例年通り緻密で大規模な準備。*5
ギリギリまで発行が予定されていた、受験生親子専用チケットの発行断念。

楽しみにしていてくれた子たちへの申し訳無さ。なんとか、なんとか気持ちを切り替えながら、そして、最後の最後にまた中止になりはしないかという、重苦しい不安。
葛藤と戦いながらの日々。

「みんなのために」
頑張りすぎるご子息を案じる親御さんたちの話も伺っておりました。


さらには初日土曜日は、都内中高一貫校が複数休校になるほどの悪天候。(2022年9月18日も雨予報…)


そして私が訪れたのは日曜日。

すべてを乗り越え、マスク越しにもわかる笑顔の接客。


思い出しても泣ける。語彙力が追いつかないわ。尊いの極みって言えばいいのか…。
*6


大きなことを成し遂げようとすれば、思い通りにならないことばかり。

思春期に、どうにかして乗り越えねば一歩も先に進めないという経験を仲間と共にして。

泣いて、笑って。
今、笑顔で、間を開けて並んでくださるよう誘導して。心の底からイキイキとして…。


初めて会ったときは自信なさげで、お仕着せで看板持たされてたような子たちが…引っ込み思案だった子たちも…その成長ぶりたるや…頼もしいなぁ…尊い…。


こんな後輩、先輩と出会えたら、それだけで人生の宝です。*7


オンライン文化祭

オンライン文化祭もとても良いものです。コロナ禍に、家に居ながらにして、開成生の活動に触れられるのですからね。

が、オンラインにしろ、オフラインにしろ、人を集めるというのは難しい。向き不向きがありますね〜。
特にコロナ禍の文化祭は、より各部員の拡散力含め広報の力、SNS発信力が物を言うようになった気がします。
(2022年は当日のオンライン開催は見送るという情報あり。要確認)

奥ゆかしい控えめな部員が集まる部活、部員が少なくて、広報、呼び込みにまで手が回らない部活は、お客さん、ひいては新入部員が集まりにくくなってしまう傾向があり…そこは懸念。


歴史あり、活動内容も豊富で、顧問の先生も素晴らしい部活で、なんなら進学実績もすごくいいのに(笑)、部員の性格が穏やかすぎてアピール力が弱く、コロナ禍では部員が集まらない…、なんて話も聞こえてきます。


時間制限の弊害として、楽しむためにまとまった時間が必要な参加団体や、活動会場がわかりにくかった団体は、オンライン&対面いずれも、人気が出にくかったようです。たしかになぁ。


同じ時代を生きる若者たち

東京通学圏の学校の多くが、2020年、2021年は一般公開が困難でした(ごめん他の地域はわからない)。どの学校にも
「受験生に来てほしかった、楽しんでほしかった」
という思いでいっぱいの在校生さんたち、多数いらっしゃると思います。

近い将来、この世代はこの世代のみで分かち合える、得も言われぬ気持ちがあるかもしれません。

シェアできる感情がある、これは分断の時代に救いとなるかも…なんて楽観的過ぎでしょうか。


おばちゃんの感想

初日は台風。私立によっては休校になる中、女子学院マグノリア祭と開成祭は決行。さすが、という気持ちと。マジか、できるのか、大丈夫なのか、という気持ちと。こんな思いにさせる台風とコロナのバカー!という気持ちと。

弓道部による弓道体験など屋外系は、初日雨で中止を余儀なくされ涙を飲んだようでした。翌日は青天のもと楽しめました!おばちゃんも、弓ひかせてもらったよ〜!


開成国道1号線に当たる交通の要所が、大雨の影響で10分間通行止めになるも、入場者数制限のおかげで何事もなかったなど、不幸中の幸いもあったようです。


2日目の日曜日。
コロナ禍なので悩みつつ、空いてる時間のチケットを取りましたので訪問。

おばちゃんは、元ド陰キャぶりを遺憾なく発揮。

会いたい人はたくさんいますが、待ち合わせなどせず朝イチにこそこそっと回らせていただき、その後しばらく人のいない屋外に佇んでおりました。

Mr開成候補から整理券頂いたり、開成いろはすを大人買い?したり、息子の後輩さんたちの働きぶりを眺めたりしながら、昨年度、そして今年度の、やりきれない思いに泣き、乗り越えた若者たちの、悲喜こもごもに思いを馳せました。

空いてる時間、しかもぴったりと不織布マスクしてる方ばかり。ワクチン済の話も多く聞かれ、窓も開けて換気、お客さんは食事不可、生徒たちは指定場所で黙食。しゃべる口ひとつも見かけない。

安堵。これならならなんとかなるわ。


雲ひとつない青空に向かって、ふぅと息をしました。
 

文化祭を愛する生徒たちの、受験生や一般客を楽しませてあげられないという悲しみやるせなさは消えることはないかもしれません。

しかし、在校生と保護者は、賑わいながらも混雑のない中、40年ぶりぐらいにめいっぱい楽しめました。似顔絵も描いて頂いたし!


コロナのバカー!!と叫びたい気持ちは、収まっていました。


制限の中、精一杯模索して、
「今できるベスト」
を追い求める若者たちを目の当たりにして
「この気持ちか…エモいというのは………」
と思いました。


私ごときがコロナやNAMIMONOGATARIという闇を嘆き、腹を立てている間に、彼らは、闇に差し込む一条の光を、夢を、追いかけていたんだ…。

「困難な中でも諦めない」
「見通し立たなくても、日の目は見ないかもしれなくても、やるべきことはやる、やることに意味があるから」
「苦しい試練も、仲間となら乗り越えられる」
「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」
そんな境地に向かっていた、若者たち。まぶしすぎるぜ…

(勉強そっちのけでwいや、やってる子はやってるんだけどノー勉ズもいるはずw)


こういう若者たちが、開成に、いや、いろんな学校に、日本に、いてくれるんだなと。

日本の未来は、きっと明るい。


149thありがとう。150thありがとう。

そして2022年現在。高2、151st。
高1は152nd。中3は153rd。中2は154th。中1は155th。
小学6年生は156th、5年生は157th、4年生は158th、の文化祭を作ります。


150th文化祭準備委員会委員長さんの言葉を捧げます。

〜開成祭は一人一人の「夢」に沿って形を変える。〜


未来につなぐために、変化させなきゃいけないこともあるんだよね。

素晴らしかったなんて、こんな、評価みたいなこと言いたくないけど、言わずにおられない。

いやすんばらしかったよ。おばちゃんもしみじみ学ばせていただきました。諦めちゃ試合終了、だよね。



学校は。生徒は。受験勉強するのみにてあらず。

開成に入れるのは、男子400人だけ。どんなに憧れても、どんなに努力しても、叶わぬ夢はある。

第一志望に入れなくても、
「やりがいは、見出すもの」
「個を超えた存在としての喜び」
みたいな感覚を、中高生活で体験してほしいな。そういう経験を、入学先で探してほしい。きっとたくさんあるから。


なんて思いながら、たくさんの中高生たちが自我と利害得失を超えてつないでくれた、念願の開成祭を後にしました。




読んで下さりありがとうございました。

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*1:遅い自治体でも打ってもらえてよかった!強制ではない、同調圧力よくない、機会は用意できたけど自由です、と野水先生はやたら強調してらしたんですけど、生徒たちは苦労人とオトナ揃いなもんで、「ワクチンはもちろん自由どすえ…同調圧力あきまへんえ…ワクチン接種を行事参加条件にする予定なんてありしまへんえ」と脳内変換するが如く順調に接種。 入場者数は今回は生徒含めて9000人ぐらいかな?息子曰く9000はないな、7000位じゃないかなとのこと。保護者は滞在時間3hめいっぱいいる体力ない人も多いから人数より体感空いてたんじゃないだろうか。なんの根拠もない、勘ですすみません

*2:感染症対策の神・尾身先生は筑駒卒、東大入試がない年の自治医科大学医学部卒でいらっしゃいますが、開成保護者にもファン多数。そういや自治医科大学と言えば、学長先生が開成会会長をお務め下さってます。 筑駒生開成生&家族の感染対策ぶりをお見せできたらほっこりなさるんじゃないかなぁ、あ、むしろ、分断を感じてしまわれるか…?

*3:各部活や参加団体のお頭も高2、委員長団、防災担当、参団係、広報係、会場係、電気係、実演参団会場、演奏団体係、装飾各自、参画係、喫茶係、古本係、講演会係、縁日係、模擬店係、中後夜祭係各係のお頭もたぶんほぼ高2、各係の統括も高2。 ちなみに、学校によっては、部活の出し物は高2中心、文化祭運営は高3、みたいに分かれてますね。あとねー、中高一貫校でも中学と高校で文化祭を分けている学校もあります。その場合、中学の文化祭は中高合同のところよりもどうしても見劣りしてしまうかもしれない。そりゃ高校生なしでやってるんだものね。

*4:ちなみに開成では独自の語彙が発達しやすく、それらを共有することが結束の一助となっています。いわゆる実行委員会は、実行するのはひとりひとりの生徒であるということで開成では伝統的に準備委員会と言うので略称も運準文準、学年旅行は旅委、文化祭参加団体は参団など。ことあるごとにユーモアあふれる用語集が作られて新入生への周知が行われています。開成に限ったことじゃないですが共有してる人数が多いからすごいと思う…家族も知ってるもんなぁ

*5:前年度が開催2日前に、文化祭準備委員会より先に学校側から保護者にいきなりフェアキャストが飛び、一部騒然となりました

*6:水をさすようですが文化祭は学校側は出欠取らないので、用事がない、興味もないなどで来ない子もいます。行事ラブでない子もいるにはいます。対外試合と重なることもあるのでね

*7:素晴らしい先輩同期後輩がいる特殊な環境を当たり前だと思ってしまって、失うまで価値がわからず、失ってから愕然とする人ときどきいらっしゃるようです。もったいないよね。 もちろん希望者みんな開成受かって欲しいけど、そうもいかないので、なんていうか、希少なほうが有り難みに気づけるかもよ、って考え方も知らせておきたいところ。貪欲に探してつながりにいく姿勢・反面教師から学ぶ力を重視する教育は、環境依存の教育より、汎用性が高いし、持続可能性も高いです。環境を選ぶには限界がありますが、半径5mの環境は作れるのです


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